橋下徹著 『異端のすすめ:強みを武器にする生き方』

知能情報学部 4年生 Kさんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 : 異端のすすめ:強みを武器にする生き方
著者 : 橋下徹著
出版社:SBクリエイティブ
出版年:2020年

私がこの本を読んだきっかけは、弁護士からテレビ出演、大阪府知事など多くの実績を残した橋本徹氏がここまで活躍できたのはなぜなのかが気になったからである。

この本の最初の印象としては少し硬い内容だと想像していたが、読んでみると非常にわかりやすく、一つ一つ具体的に解説されていて、なおかつ、一般市民と同じ目線で書かれているので非常に親近感もあり、内容が頭に残りやすいと感じた。

内容に関しては、社会人の方は非常に参考になるように感じた。もちろん、大学生の方にもこの本から学ぶべきところは大いにある。どのようにして、自分のスキルを伸ばすのか、自分の商品価値を高めるにはどうすればよいのか、彼の話のうまさはどのようにして作られたのかなどが記されている。ここで書かれている方法というのも、一般人目線で書かれているので、どんな人でも実践することができるような方法ばかりである。自分には才能がないと感じている人には、とても効果的な学びが得られると感じる。

私がこの本を読んで、特に心に刺さったところは「計画通りの人生なんてない」というフレーズだ。橋本氏は、はじめは弁護士をしていてそこから最終的には大阪府知事まで上り詰めた。彼自身そこまでに至る経緯はしっかりと計画されたものではないと述べている。あくまで、彼自身の日々の努力と自然に身を任せた結果そうなったのである。このことから私は、自分の将来について不安が多くあったが、このフレーズのおかげで救われたような気がしている。そして不安にならないためにも自分自身に磨きをかけることが必要だと感じた。

見どころとしては、強みの掛け算で自分の価値を高める方法、情報マニアになってはいけないこと、他人に振り回されない対人力が特に面白く、参考になると個人的に感じる。この本を社会人になるまでに読むことができたのは、非常に良い経験ができたという風に感じた。