【第6回 甲南大学書評対決】 乙野 四方字著 『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したすべての僕へ』

4月27日(木)に開催された第6回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

バレーボール部チーム 文学部3年  池田 千音さんからのおすすめ本です。

書名 :僕が愛したすべての君へ 、君を愛したすべての僕へ
著者 : 乙野 四方字
出版社: 早川書房
出版年:2016年

池田さんは2冊の小説を紹介してくれました!なぜ1冊じゃないの?と思われるかもしれません。なんとこの小説、2冊同時に刊行され、2冊で1つの物語になっているのです!

並行世界(パラレルワールド)の存在が実証された世界における、主人公の幼少期から老年期までの人生が描かれた物語です。同じ主人公でもそれぞれ異なる並行世界におけるできごとが描かれており、生い立ちや出会うヒロイン、他の人物との関係性が異なっています。誰もが考えたことのある、あの時こうしていたら、という可能性の物語です。

どちらから読んでも物語は繋がりますが、読む順番により「切ない物語」か、「幸せな物語」かが変わってくるのが魅力的、とプレゼンしてくれました。同じセリフでも読む順番により感じ方が全く異なるので、別順で読んだ友達と感想を言い合うのも面白いと思います、とのことです!