松村真宏著 『仕掛学 : 人を動かすアイデアのつくり方』

フロンティアサイエンス学部 2年生 島村大地さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 : 仕掛学 : 人を動かすアイデアのつくり方 
著者 : 松村真宏著
出版社:東洋経済新報社
出版年:2016年

日々見ている場所や景色には、工夫をして面白いや楽しいを引き出すことができるコンテンツがいくつかある。例えば、チラシの上に鏡をおいて、その鏡でみた人は、鏡で自分の髪をなおしたりするが、その後下のチラシに気づき手に取ってくれることが鏡を置かないよりも多くなったのだ。これは有効な仕掛けともいえるだろう。そういった日常の仕掛けに重点を置いたのがこの仕掛学である。

自分も、子供の頃から影遊びだったり、コインスライダーの募金箱だったりと自分の今まで生きた中で仕掛けに触れることが多々あったな、と本を読みながら共感することが多々あった。そもそも、この本の内容で紹介されている仕掛けというのは、罠のような良くないものではなく、人々の行動を増やすことを表している。

行動を増やすことはより良い自分に合った選択肢を選ぶことができる。仕掛けには色々なものがあり、その上で分類がある。それは、仕掛けをさせられて、人々の喜びは多いか少ないか、また、その仕掛けを作ることに対する負担が大きいか小さいかの計4つに分けられる。これらはどこの場所にどのようにおくのかによって決めることがよいと考えられる。また、仕掛けの思考としては、人々の心理的と物理的のトリガーの二つの大分類から人々の感覚まで、どこに作用させていきたいのかが重要である。ただ、どのような仕掛けであっても慣れてしまう事がある。そういった時に新しいものを生み出すか、また、人々が飽きないような仕組みをつくるのが手であると考えられる。

もし自分が実際に仕掛けというのを作ろうとしたら、FIRSTで心理的にポジティブ影響を与えるような、そういう仕掛けを作っていきたいと感じる。そのためにはこの本の内容を活かしながら試作品を作っていきたいと感じた。