投稿者「図書館」のアーカイブ

「甲南大学図書館を体験しよう」イベントを実施しました。

8月25日(木)、「甲南大学図書館を体験しよう」イベントを実施しました。本山第2小学校5・6年生を対象に甲南大学図書館の地階閲覧席を開放し、残りわずかとなった夏休みの最後の締めくくりとして、甲南大学図書館を体験してもらいながら、残った宿題を一緒にやっつけてしまおうという内容です。
実際のところ、当日集まった皆さんは優秀で、ほとんど学校の宿題は終わっており、塾の課題や工作に取り組んだり図書館から興味のある本を持ってきて読みふけったり、と思い思いに過ごされておりました。

図書館見学ツアーではちりめん本や豆本、和古書や昔のオリンピックや万博の巨大な洋書など普段あまり目にすることのない本を見てもらったり、昼休み後に児童福祉研究会の学生さんたちによるクイズ大会を実施したりなど、元気いっぱいの小学生たちにも楽しんでもらえたのではないかと思います。小学生の皆さん、ご参加くださりありがとうございました!

また、当日は多数の学生ボランティアさんや、図書館長の木成先生やキャリア科目等をご担当の武田佳久先生にもお手伝いいただき、小学生たちの質問に答えたり一緒にクイズに参加して盛り上げたりと、本当に助かりました。ありがとうございました!

2022年度 ブックハンティングツアー(店頭選書)を行いました!

2022年8月5日(金)、ジュンク堂書店三宮店において、学生と図書館職員によりブックハンティングツアーを行いました。ここ数年コロナ禍により大型書店での学生店頭選書は実施できておりませんでしたので、3年ぶりの実施となりました。当日は、図書館に置きたい本を書棚から選び、ハンディーターミナルを使って裏表紙に記載されたISBN(バーコード)をスキャンして選書を行いました。
今回は岡本キャンパス学生6名・ポートアイランドキャンパス学生2名の参加と多数の学生にご参加いただきました!

 

参加された学生さんの感想です

**文学部 1年次**
 私は歴史のことはあまり詳しくないため、歴史書の担当と聞いたとき、ちゃんと本が選べるか不安でしたが、自分の分野にもつながる本がたくさんあることに気づき、選ぶのがとても楽しかったです。また、自分の好きな本を自由に選べるため、好きな作家の本や読んだことのある本を見つけるたびに、これも皆に読んでほしい!選ぼう!とワクワクしてとても楽しかったです。

**文学部 2年次**
 10時から長時間本屋にいるという経験は初めてで、とてもワクワクしました。午前中は社会学科に関係した内容の本を、隈なく探しました。気になった本を手に取り、中を見た後、読み進めたくなるかどうかを判断基準に選書しました。午後からは専門外の学科に関係する本を探した後、文学のコーナーをじっくり見ました。
個人的に頻繁に訪れる本屋で、読みたい本を選ぶことができ、夢のような時間を過ごすことが出来ました。

**文学部 2年次**
 オンライン上での選書は何度か参加したことがあったが、店頭で実際に本を手に取って目次や内容に目を通して自身の勉学に活かせるかどうか考えられる方が様々な本を選べたのではないかと感じます。特にどのような研究データを使用しているのかを見て選ぶことが出来たので、今後レポートを作成する時に役立てやすくなると思います。

**理工学部 4年次**
 私はあまり読書が得意な方ではないのですが、1日本屋さんにいる機会はなかなかないと思い、参加しました。久しぶりに本屋さんに行ったのですが、見たことのない新しい本や、小さい頃に読んだ懐かしい本が見られてとても有意義な時間になりました。このツアーの後、友達と遊んだときに本屋さんを見かけると、”ちょっと寄っていこうよ!”と本に触れる機会が多くなったように思います。ありがとうございました。

**経済学部 1年次**
 ブックハンディングツアーに参加してみて私は、本を読むことが以前より好きになりました。それは、図書館には色々な種類の本があり特に私は、野球をしているため野球関係、スポーツ関係の本を読んでみて色々な事が知れました。ただスポーツ関係の本だけではなく経済関係の本も読んでみて経済の知識など本を読む事で学ぶことができたのでよかったです。ブックハンディングツアーに参加してよかったと思いました。

[藤棚ONLINE]経済学部・足立泰美先生 推薦『「家飲みビール」はなぜ美味しくなったのか?』

図書館報『藤棚ONLINE』
経済学部・足立泰美 先生 推薦
『「家飲みビール」はなぜ美味しくなったのか? -コテコテ文系も学べる日本発の『最先端技術』』

「家飲みビール」はなぜ美味しくなったのか?

 緊急事態宣言により外出自粛や時短営業となり巣ごもり需要が増えるなかで、いわゆる「家飲み」が定番に。居酒屋で飲むからうまいはずだったビールが、家で飲んでも意外にうまいというお話。みなさんもお聞き及びでありませんか?

 その美味しさの秘密には、日本発の最先端技術、東京大学の藤田誠教授らによる結晶スポンジ法に起因します。しかしながら、実用化されるまでには、研究者による根気よく、ひとつのことを追求し、何度も繰り返し失敗し、諦めることなく、前に進め続けた地道な時間が存在しています。

 本書を通じて、日常の生活に隠された「なぜ」という疑問から、発明に至るまでの原動力。その科学者の本音と姿勢に触れてみませんか?

[藤棚ONLINE]理工学部・須佐 元 先生 推薦『科学の発見』

図書館報『藤棚ONLINE』
理工学部・須佐 元 先生 推薦
『科学の発見』

本書は、昨年残念ながら他界されたノーベル物理学者のスティーブン・ワインバーグ氏による科学史に関する本です。

20世紀を代表する理論物理学者のうちの一人である著者が、古代ギリシャから現在までの、物理学・天文学を中心とした科学の歩みを講義してくれます。既に多くの書評があって、過去の科学者にダメ出ししているかなり激しい側面を多く取り上げています。確かに過去の科学者たちの考え方がいかに現在の科学的価値観と隔たったものであったかを、厳密に取り上げています。しかしながら著者も述べている通り、これによって「科学」それ自身が数千年にわたって紆余曲折を経ながら進化してきたこと、その過程で多くの科学者が苦闘し、それによって形作られてきた現在の科学の価値および未来への教訓を伝えようとしているのだと思います。

途中やや専門的で難しいところもありますが、サイエンスに携わる・志す人々一般にとって、手にとってみる価値はある本であると思います。

[藤棚ONLINE]文学部・福井義一先生 推薦『愛を科学で測った男』

図書館報『藤棚ONLINE』
文学部・福井義一先生 推薦
『愛を科学で測った男 : 異端の心理学者ハリー・ハーロウとサル実験の真実』

 大学で心理学を学ぶと,必ず目にするのがハーロウによる残酷な実験の写真です。そう,赤ちゃんザルが,ミルクは出るが剥き出しの針金で作成された代理母人形ではなく,ミルクは出ないけど布を巻いた代理母人形にしがみついている,あの写真です。

 本書は,あの実験を行ったハーロウの人生を丹念に追った好著です。破天荒な天才心理学者であるハーロウが,いかにして「愛」を解明していったのかを,当時の時代背景や彼を取り巻く人物からの綿密な取材を経て,活き活きと描き出しています。

 今でこそ,人間(もちろん,動物も!)の成長には「愛」が必要であることを疑う人はいないでしょう。しかしながら,当時は親子を隔てる子育てが推奨されていました。こうした残酷な子育てを駆逐するための実証的基盤を初めて提供したのが,隔離ザルを研究したハーロウだと言えるでしょう。本書からは科学と現実の複雑な相互作用を学ぶこともできます。

 同じ心理学者として感銘を受けたのが,実験に使用したサルを治療したことです。通常,実験動物は実験が終わると殺処分されます。本書の著者は,本書の執筆前に「なぜサルを殺すのか?:動物実験とアニマルライト」(白揚社)を刊行し,ハーロウを攻撃していました。しかしながら,彼は隔離されて精神に異常を来したサルの治療も研究していたのです。これにより早期の養育に起因する困難からの回復可能性が示唆されたのです。

 心理学に関心を持つ学生だけでなく,「愛」に関心を持つ学生,つまり全ての学生にお勧めしたい一冊です。

50冊多読チャレンジ 達成者インタビュー

林 杏樹(はやし あんじゅ)さん  理工学部生物学科 3年次生

2022年3月31日に『多読チャレンジ』50冊を達成されました。
1年次に引き続き、今回で2度目の達成となります!

 様々なジャンルの本の中から、自分に合ったものを見つけ、主にファンタジーの物語や“Magic tree house”(レベル3)シリーズを中心に読まれたそうです。
 実験で専門用語が多い英語の論文を読む機会があり、前より文章をスラっと読めるようになった気がしますとお話しされていました。

 以下は、ご本人のアンケートによるものです。


Q.『多読チャレンジ』達成の感想を教えてください。または、『多読チャレンジ』達成の為に工夫した事を教えてください。

A.前回は25冊に挑戦したので、今回は50冊を達成するということが目標でした。
私にとっては数が多いと感じたので、シリーズ物を読むようにしてどんどん読み進めました。冒険したり動物が出てくる話が好きなので、そのような本を積極的に読んでやる気につなげました。

Q.『多読チャレンジ』を終えて実感した効果を教えてください。

A.文法などを深く考えることなく、文章が入ってくるようになったと感じています。授業などで英語を読む機会があっても、読むスピードは上がっていると感じました。

Q.チャレンジする図書はどのように選びましたか?

A.タイトルや表紙の絵を見て、内容を想像して選ぶことが多かったです。知っているタイトルがあると読んでみることが多く、絵がかわいらしいものも選んでいました。展示棚にあったBook Reviewは目にすることが多かったので一部参考にしていました。

☆おすすめの本として写真の“The cobble street cousins”(レベル2)のシリーズを紹介してくれました。絵がかわいらしくてお気に入りだそうです。


 甲南大学図書館では、多読チャレンジャーを随時募集中です。
 英語多読学習に興味のある方は図書館1階カウンターでエントリーしてみてください!
 達成すればKONANライブラリサーティフィケイトの2級以上の要件にも適用されます!