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【NAAP精神分析学会で最優秀書籍賞を受賞】富樫 公一先生 (文学部・公認心理師養成センター)『The Psychoanalytic Zero: A Decolonizing Study of Therapeutic Dialogues』

公認心理師養成センター所長・文学部の富樫公一先生のご著書
The psychoanalytic zero : a decolonizing study of therapeutic dialogues が、
アメリカ・ニューヨークに本部を置く「NAAP精神分析学会」の
単著部門において、最優秀書籍賞を受賞されました。

 

<教員自著紹介>

心理的問題を扱う臨床実践は、実務です。そのために、私たちは様々な理論を学び、技法を訓練します。その先にあるのは、なんでしょうか。効率的な治療でしょうか。人の心はそんなに単純ではありません。

臨床家がどれだけ努力しても、どうにもならないことはたくさんあります。そうしたことを考え続けてこの本を書きました。臨床家が自分の実践に悩んだときに立ち返る場所、それがゼロです。それは、相談に来る人たちとの出会いの原点でもあります。

本書はありがたいことに、米国の学会の最優秀書籍賞をいただきました。関心のある方は、手に取ってみてください。

『The Psychoanalytic Zero: A Decolonizing Study of Therapeutic Dialogues』
■ 富樫 公一著 ,  Routledge ,  2020
■ 請求記号  146.1//4169
■ 配架場所   図書館   1F 教員著作
■ 著者所属   富樫 公一(文学部・公認心理師養成センター)

 

福井 義一 (文学部)『鬱は伝染 (うつ) る。』

 

<教員自著紹介>

本書は,世界中に蔓延しているうつ病の解決策として,抗うつ薬の代わりに「人と人のつながり」の重要さを提案しています。「人間関係が人を傷つけ鬱を生み出す一方で,人間関係こそが鬱を癒やせる」というヤプコ博士の自説と,解決に必要な社会的スキルが満載です。鬱に悩む人,身近な鬱の人を支える周囲の人,鬱を予防したい人,鬱から回復した人に加えて,これから社会に出て働き,親になる大学生の皆さんにこそ,ご一読いただきたいです。

『鬱は伝染 (うつ) る。 : 最もありふれた精神疾患は、どのように蔓延ったのか、どうすれば食い止められるのか』
■ 監訳: 福井義一 , マイケル・D・ヤプコ著 ; 定政由里子訳 , 北大路書房 , 2020年 8月
■ 請求記号 493.764//2002
■ 配架場所  図書館   1F 教員著作
■ 著者所属 福井 義一 (文学部)

 

長坂 悦敬 理事長 (元経営学部教授)『Excelで学ぶ管理会計』

 

<教員自著紹介>

本書は、企業の経営管理で重要な管理会計の理論や方法論を、Excelを使って具体的にスプレッドシートに表現し、構造を理解するとともに、目標とする数値を得るために諸条件を導き出せることを体験的に学習できるようになっています。例題をダウンロードし、各管理会計手法が意思決定や業績管理にどのように役立てられるのか理解いただけることを期待しています。

◆関連図書

・長坂悦敬 「Excelで学ぶ原価計算」 、オーム社、 (2009)

・上總 康行、長坂悦敬 (編著) 「ものづくり企業の管理会計」 、中央経済社、(2016)

・Katsuhiko Kokubu and Yoshiyuki Nagasaka、”Sustainability Management and Business Strategy in Asia” ,World Scientific Publishing Co Pte Ltd , World Scientific Publishing Co Pte Ltd, (2019)

・山本健児、金澤寿美、長坂悦敬 「アート引越センター 顧客満足度連続No.1のヒミツ」、 産業能率大学出版、(2019)

■『Excelで学ぶ管理会計』
■ 長坂 悦敬著 ,  オーム社 ,  2020.10
■ 請求記号  336.84//2343
■ 配架場所   図書館   1F 教員著作
■ 著者所属   長坂 悦敬 理事長 (元経営学部教授)

 

高石 恭子 (文学部)『自我体験とは何か : 私が「私」に出会うということ』

 

<教員自著紹介>

本書は、人がその成長の途上で<私>という主体を発見し、自分自身と対峙する瞬間の主観的体験を指す「自我体験」について、臨床心理学を専門とする筆者が行った40年近い研究の集大成として出版されたものです。子どもから大人まで様々な世代の人の<私>との出会いの事例が収録され、大部ですが読みやすい専門書です。「私とは誰か」の問いに興味のある学生のみなさんにお勧めの1冊です。

◆関連するテーマの本
渡辺恒夫・高石恭子(編著)『<私>という謎―自我体験の心理学』新曜社 2004年
渡辺恒夫・高石恭子(訳)『子どもの自我体験―ヨーロッパ人における自伝的記憶』ドルフ・コーンスタム著 金子書房 2016年

『自我体験とは何か : 私が「私」に出会うということ』
■ 高石恭子著 ,  創元社 , 2020年3月
■ 請求記号 143//2116
■ 配架場所  図書館   1F 教員著作
■ 著者所属  高石 恭子 (文学部)

 

子安 増生 (文学部)『精神疾患とその治療 : 公認心理師のための精神医学』

<教員自著紹介>

本書は京都の医学系図書出版社の金芳堂の「公認心理師テキストシリーズ」の本を私が監修する2冊目であり、学部科目「精神疾患とその治療」の内容を京都大学の精神医学教授・村井俊哉先生が編集の中心となってまとめたものです。精神医学の内容は多岐にわたり専門性の高いものですが、これまでさまざまな大学で精神医学を教えてこられた先生方が高度な内容を分かりやすく解説しています。

◆関連図書:子安増生『出題基準対応 公認心理師のための基礎心理学』金芳堂

■『精神疾患とその治療 : 公認心理師のための精神医学 
■ 監修: 子安増生 ,  金芳堂 , 2020年2月
■ 請求記号 493.7//2229
■ 配架場所  図書館   1F 教員著作
■ 著者所属 子安 増生 (文学部)

 

尾形 真実哉 (経営学部)『若年就業者の組織適応:リアリティ・ショックからの成長』

<教員自著紹介>

本書は,企業で働く若手社員に焦点を当て,リアリティ・ショックなどの適応課題をいかに乗り越え,一人前に成長していくのか。また,若手社員を上手に適応させるための会社や職場の働きかけにも焦点を当て,若手社員の組織適応を質的データと量的データを用いて丹念に分析しています。

企業の人事担当者や管理者だけではなく,これから社会に出る学生も多くのヒントが得られるはずです。

下記、本書のレビュー記事になります。併せて参考にして下さい。
https://www.rosei.jp/jinjour/article.php?entry_no=77804

■『若年就業者の組織適応:リアリティ・ショックからの成長 
■ 尾形 真実哉 著 , 白桃書房 , 2020年2月
■ 請求記号  336.4//2576
■ 配架場所  図書館   1F 教員著作
■ 著者所属  尾形 真実哉 (経営学部)

 

<尾形先生お薦めの本>

中原淳 編(2017)『人材開発研究大全』東京大学出版会.
金井壽宏・鈴木竜太 編(2013)『日本のキャリア研究―組織人のキャリア・ダイナミクス―』白桃書房.