語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル2】 837/I/2
Title: Hill of Fire
Author: Thomas P. Lewis
Series: Oxford Bookworms Library ; Stage5
表紙の少年の絵に惑わされ、メキシコの少年の物語かな?と思って読んだのですが・・・
まったくちがう話でした。
1943年に南米のメキシコ、ミチョアカン州のウルアパン地方のトウモロコシ畑に実際におきた話です。
しかも、世界で最も驚く出来事のひとつであることに間違いありません。
語学学習室の展示台では、現在『地図で「読む」本』を紹介しています。(2011年7月~)
ヨーロッパ、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、アジア・オセアニア
の5つの地域に分け、それぞれの地域の本を紹介しています。
舞台となっている都市が地図で確認できるので、チェックしてください
「1-2. 語学学習室」カテゴリーアーカイブ
『Stories of Courage』Clare Gray
語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル3】 837/P/3
Title: Stories of Courage
Author: Clare Gray
Series: Penguin Active Reading ; Level3
勇気ある人々の8つのストーリー集。
①半身を火傷する大事故にあったキューバの陸上選手アナ・キロット
②自由をもとめて数千キロを旅したスーダンの「マシュー」
③ナチスに反抗してスパイとなった主婦オデット・サンソム
④アマゾンの熱帯雨林の保護活動に従事したシコ・メンデス
⑤ミャンマーの軍事政権に対し武器を持たずに戦うアウンサン・スーチー
⑥自分の右腕を切り落として生還した冒険家アーロン・ラルストン
⑦大企業の不正を暴き裁判で勝利を勝ち取ったシングルマザーのエリン・ブロコビッチ
⑧原爆症に立ち向かった医師重藤文夫と彼に強い影響を受けたジャーナリストで作家の大江健三郎、そして息子の作曲家大江光。
勇気あるとはどういうことか、読んでみてください。
『Nelson Mandela』Coleen Degnan-Veness
語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル2】 837/P/2
Title: Nelson Mandela
Author: Coleen Degnan-Veness
Series: Penguin Readers ; Level2
世界的に「偉大な政治家」として知られる南アフリカ共和国元大統領ネルソン・マンデラ氏の伝記です。差別から自由を勝ち取った伝説的なヒーロー像しか知りませんでしたが、3度の結婚など、意外な「人物像」が見えてきます。
不屈の精神で自由への闘いに挑んだ本人はもちろんですが、状況をあきらめずに、一人の偉人を育て守った知られざるヒーローたちのことも知ることができるのが「伝記」を読む楽しみです。
『Wyatt's Hurricane』Desmond Bagley
語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル3】 837/O/3
Title: Wyatt’s Hurricane
Author: Desmond Bagley
Series: Oxford Bookworms Library ; Stage3
カリブ海にある小国サンテゴ・ベイは内戦状態にあった。軍事独裁政権を続ける政府軍と反政府ゲリラは一進一退の攻防を続けている。
ある日、気象予報官Wyattは、カリブ海に巨大ハリケーンが発生したことを知る。その数日後、反政府ゲリラは総攻撃を開始する。巻き込まれるWyattは、戦争とハリケーンの2つの危機に直面することになる。
巨大なcrisesに対して人には何ができるのか。
『Going Solo』Roald Dahl
語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル6】 830/D/6
Title: Going Solo (単独飛行)
Author: Roald Dahl
ロアルド・ダールといえば、『チャーリーとチョコレート工場』を書いた児童文学作家と定義しがちだが、実は007シリーズを手がけたこともあるミステリー作家&脚本家であり、、、もっと前は飛行機乗りでした。
ダールは自伝を2作書いていいます。
無邪気(?)な少年時代を書いた「BOY(少年)」、そして青年時代を書いたのが「Going Solo (単独飛行)」。
(語学学習室には両方所蔵されています。)
大手石油会社に就職したダールはアフリカのダルエスサラームに派遣される。
持ち前の見事な適応能力でアフリカ暮らしを楽しんでいたが、仰天するようなある事件をきっかけに唐突にパイロットになり、第2次世界大戦に参戦する決意をする。
短い訓練機関を経て、戦地へ。送り込まれたのは圧倒的に不利なギリシャ戦線だった。飛んでいるのが不思議な(飛ばし方もよく分からない)機体に一人搭乗し、息の詰まる空中戦から帰ってくると減っている仲間。
ダール独特の文章が、植民地と戦争と狂気を淡々とリアルに伝える傑作です。
語学学習室の展示台では、現在『地図で「読む」本』を紹介しています。(2011年7月~)
ヨーロッパ、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、アジア・オセアニア
の5つの地域に分け、それぞれの地域の本を紹介しています。
舞台となっている都市が地図で確認できるので、チェックしてください。
Rosa × Rosa (『Rosa』Nikki Giovanni,『The surrender tree』Margarita Engle)
語学学習室からのBookReviewです☆
語学学習室では、入口横の展示台にて『自由への闘争』と題して、人種差別や奴隷状態から自由を得るために戦った人々の伝記や物語を特集しています。(2010年6月~)
今回は、展示されている本の中から、二人の“ローザ”をご紹介します。
一人目は ローザ・バークス。
【レベル1】 830/G/1
Title: Rosa
Author: Nikki Giovanni
1955年のアメリカ南部モンゴメリーの市営バスは、白人用の座席と黒人用の座席に分けられていました。けれど、白人が黒人に命令すれば、黒人は席を譲らなくてはならないというルールがありました。
ある日、ローザが仕事帰りでとても疲れていた日、バスの席を譲るように指示されます。それまで逆らう人がだれもいなかった理不尽なルールに、この日、ローザは毅然と反抗します。このローザが行ったたった一人の反抗が、大きな運動となり、伝説的な指導者を生むきっかけとなりました。
もう一人は、植民地からの独立戦争で傷ついた人々を治療し続けた“魔女”ローザ。
【レベル3】 830/E/3
Title: The surrender tree : poems of Cuba’s struggle for freedom
Author: Margarita Engle
1492年コロンブスによって「発見」されたキューバは、以来スペインの植民地となります。
砂糖産業と奴隷産業、スペインと中南米の中継地として発展する反面、抑圧されたキューバの人々はスペインからの独立を望むようになります。
1868年に始まったキューバの独立闘争は、以後30年間続くことになりました。
この本は、実在したRosa la Bayamesa(バヤーモの女ロサ)をモデルに書かれた物語詩です。
敵味方の区別なく治療にあたるローザと治療を受ける人々が交互に語るため、それぞれの立場からキューバの独立を思う人々が映し出されます。