1-2. 語学学習室」カテゴリーアーカイブ

『The housekeeper and the professor』Yoko Ogawa

語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル6】 830/O/6
Title: The housekeeper and the professor (博士の愛した数式)
Author: Yoko Ogawa

小川洋子の「博士の愛した数式」の英訳版です。
海外でも高く評価されている日本文学作品の一つです。
家政婦をしている私は、交通事故により、80分しか記憶を保てない数学者の家へ派遣される。
夜の間に博士は私のことを忘れてしまうので、毎朝が初対面。
博士は自分のことを覚えておくために、博士は体中にメモを張っている。
背広に留められた一番大切なメモに書かれているのは、
「僕の記憶は80分しか持たない。」
“My memory lasts only eighty minutes.”
私の10歳の息子が一人で留守番をしていることを知った博士は、私に息子を一緒に連れてくるようにいい、「ルート」というあだ名をつける。
天才数学者と、家政婦と、10歳のルート。
優しい気遣いで支えあう3人の物語です。
この作品の中では、数字の世界に没頭している博士とコミュニケーションをとるツールとして、効果的に数学が使われているので、数学の英語表現を知ることもできます。

『Will you please be quiet, please?』Raymond Carver 

語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル6】 830/C/6
Title: Will you please be quiet, please? (頼むから静かにしてくれ)
Author: Raymond Carver
Series: Oxford Bookworms Library ; Stage5

レイモンド・カーヴァーの出世作ともいえる短編小説集です。
カーヴァー作品は村上春樹が翻訳していることでよく知られていて、これも「頼むから静かにしてくれ」というタイトルで日本語版がでています。
村上春樹はこの作品に対して「すべての話は書き出しから始まるのだ、滑りのいい書き出しが頭に浮かんだら、それで小説というのはけっこうできてしまうのだ、と。そう思って読み返してみると、たしかにこの話の書き出しはなかなかいい。」と述べています。
簡潔なさらりとした文章で、英語としては読みやすいはず・・・です。
短編ですので、文章を一語一語ゆっくり拾ってください。
標題の作品を始めとする22作品が収められています。

『Change we can believe in』 Barack Obama

語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル6】 830/B/6
Title: Change we can believe in : Barack Obama’s plan to renew America’s promise
Author: with a foreword by Barack Obama

前半はオバマ大統領の施政方針について述べたものです。
前書きはオバマ大統領自身によるもの(ライターがついているかもしれませんが…)で、あとはおそらく大統領のスタッフが書いたものでしょう。
経済政策、医療政策、安全保障政策…などなどアメリカ国民に期待される政策が説明されています。
そして、後半は2008年の大統領選挙戦中に行われた8つのスピーチが収められています。
オバマ大統領の演説はわかりやすく、人を引き付ける力がありますから、後半の方が面白いかもしれません。

『Yes We Can ― a biography of president Barack Obama』 Garen Thomas

語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル6】 830/TH/6
Title: Yes We Can : a biography of president Barack Obama
Author: Garen Thomas

タイトルのとおり、オバマ大統領の伝記です。
大衆を魅了した彼のスピーチの抜粋を交えながら、幼少期から様々な障害を乗り越え米国大統領になるまでを描いています。
著者のGaren Thomasさんは児童書の作家です。
そう、これは小中学生向けのオバマ本ですから、英語でアメリカ政治を比較的わかりやすく学べる本と言えるでしょう。

『The last lecture』 Randy Pausch

語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル6】 830/P/6
Title: Great Expectations (最後の授業~ぼくの命があるうちに)
Author: Randy Pausch

2007年9月18日、ペンシルベニア州ピッツバーグにあるカーネギーメロン大学の講堂で、ランディ・パウシュ教授が行った「最後の授業」。
ニュースにもなり、ネット配信もされ、世界中で話題になりました。
このとき、余命があと3カ月から6カ月という彼は、「子供のころからの夢を本当に実現すること」という演題で講義をしました。
この本は、この「最後の授業」のつづきとして、講義では語られなかった部分を補いながら、私たちに「生きる」ことを明るく伝えてくれます。

『Pyramid』 David Macaulay

語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル3】 830/MA/3
Title: Pyramid
Author: David Macaulay

古代エジプトでは、死は別の世界での永遠の生の始まりと考えられていました。
ピラミッドは、死者をともに葬られた金銀財宝の盗掘を防ぐためもありましたが、永遠の生を得た人の住居とも考えられていたのだそうです。
墓は死者の生前の身分に応じて立派に造られます。
そして偉大なるパラオが死により神となったとき、その墓は他の何よりも大きく精巧に造られたのでした。
ここにはあるパラオの墓=ピラミッドが建てられるまでが、デビッド・マコーレイさんお得意の緻密さで描きあげられています。