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ライブラリ サーティフィケイト参加者が、オープンキャンパスで図書館見学のご案内をしました!

8月3日(土) , 4日(日) の2日間オープンキャンパスが開催されました!

両日とも、多くの方に甲南大学図書館をご見学いただきました!
大変暑い中、本館にご訪問いただきありがとうございました。

そして、今年度も3名のライブラリサーティフィケイト参加者の方に、学生スタッフとしてお手伝いいただきました。とっても積極的に、素敵な笑顔でご見学者にご対応いただきました😊。

みなさまに甲南大学図書館の魅力が伝わっていたらいいな!という気持ちでいっぱいです…!

高校生と保護者の皆さまだけでなく、たくさんの方が来られました!

図書館の入り口で「どうやって入るのかな?」と迷っていた見学者をスムーズに誘導いただきました。

館内見学で、図書館の魅力をPR!

図書館内をご案内し、ご見学者からの質問にも全力でお応えいただきました。

学生スタッフは、自分自身で工夫しながら、学生だからこそ伝えられる言葉で図書館のいいところをご見学いただいた方々に伝えておられて、とても頼もしかったです✨。
ありがとうございました!

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KONAN ライブラリ サーティフィケイトでは、本を読む以外にも、ボランティアなど図書館でしか経験できないイベントにもご参加いただきます。
どのイベントも活動するのはそれなりに大変ですが、終わった後にはいつも「やってよかった」「楽しかった」とうれしいコメントをいただきます。

自分も参加したい!と思った方、ちょっと興味あるかなと思った方、一緒に活動しませんか。
ご参加をお待ちしています!

KONAN ライブラリ サーティフィケイト
https://www.konan-u.ac.jp/lib/?page_id=1583

島田雅彦著 『パンとサーカス』

 

 

知能情報学部 4年生 Sさんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 :パンとサーカス
著者 : 島田雅彦著
出版社:講談社
出版年:2022年

物語は、架空の未来都市を舞台に、社会のあらゆる階層の人々の生活を描き出します。タイトルが示す通り、「パンとサーカス」は、古代ローマの政策を引き合いに出しながら、現代社会における消費文化と娯楽の役割を問いかけます。主人公たちは、表面的な楽しみや消費に没頭することで、本当に必要なものを見失いがちな現代人の象徴です。

個々のキャラクターを緻密に描写し、それぞれの人生に共感を呼び起こす力があります。主人公たちの内面の葛藤や成長、そしてそれに伴う挫折や失望を通して、読者は自らの生活を振り返り、本当に大切なものとは何かを考えさせられます。特に、物語の進行と共に明らかになる人間関係の複雑さや、社会の構造的な問題には、深い考察が込められています。

もう一つの魅力は、その文体にあります。島田雅彦は、緻密で繊細な言葉選びと、時折見せるユーモラスな表現で、読者を物語の世界に引き込みます。彼の描く未来都市は、一見すると非現実的な設定ですが、その中に潜む真実味は、読者に強烈なリアリティを感じさせます。この絶妙なバランスが、物語の魅力を一層高めています。現代社会の問題点を風刺的に描く一方で、希望や救いの要素も取り入れています。これは、単なる批判に終わらず、読者に前向きなメッセージを届けることに成功していると言えるでしょう。島田雅彦は、絶望の中にも微かな光を見出すことで、読者に考える余地を与えています。

総じて、『パンとサーカス』は、現代社会の虚栄と本質的な幸福を探る深い洞察に満ちた作品です。島田雅彦の優れた物語構成力と魅力的なキャラクター描写は、多くの読者にとって忘れられない読書体験を提供します。本書を通じて、私たちは消費社会の中で見失いがちな本当の価値について、改めて考える機会を得ることでしょう。

池井戸潤著 『下町ロケット』

 

 

知能情報学部 4年生 Sさんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 :下町ロケット
著者 : 池井戸潤著
出版社:小学館
出版年:2013年

池井戸潤の『下町ロケット』は、2013/12/26に刊行され、日本の中小企業の奮闘を描いた感動的な物語です。

主人公の佃航平は、大手企業を辞め、父が経営していた小さな町工場「佃製作所」を継ぎます。彼の夢は、自社製のロケットエンジンを完成させ、宇宙へ飛び立つこと。しかし、現実は厳しく、会社は経営危機に瀕し、社員たちの士気も低下しています。佃は、ロケットエンジンの開発に全力を注ぎますが、次々と壁にぶつかります。大手企業との競争、資金不足、技術的な課題など、数々の困難が彼を待ち受けます。特に、大手企業の圧力に屈しそうになる場面では、佃の苦悩がリアルに描かれています。しかし、佃は諦めず、社員たちと共に困難を乗り越えていく姿が感動的です。

本書の魅力は、単なる企業小説に留まらず、人間ドラマとしても優れている点です。登場人物一人一人が持つ背景や葛藤が丁寧に描かれ、読者は彼らに共感し、応援したくなります。特に、佃のリーダーシップと信念には心を打たれます。彼は、どんなに困難な状況でも、夢を諦めず、社員を信じ抜きます。この姿勢が、社員たちの士気を高め、一丸となって挑戦する原動力となります。また、技術に対する情熱も本書の重要なテーマです。

佃製作所のエンジニアたちは、自分たちの技術に誇りを持ち、常に高みを目指しています。彼らの技術者魂が、ロケットエンジン開発という壮大な夢に結実する過程は、読み応えがあります。技術の進歩と、それを支える人々の努力が描かれることで、読者は科学技術の素晴らしさと、その背後にある人間の力を実感することができます。日本の中小企業の現状と課題をリアルに描いており、経営者やビジネスマンにとっても示唆に富む内容となっています。そのため、社会人になる前の大学生にとってもためとなる作品です。

グローバル化が進む現代社会において、小さな企業がどのようにして生き残り、発展していくのか。その答えを佃製作所の奮闘に見ることができます。

神戸市立三宮図書館で『LLブックにふれてみよう』を展示しています!

 

去る6月11日(火)まで甲南大学図書館1階閲覧室で展示していました、KONAN ライブラリ サーティフィケイト 学生企画『LLブックにふれてみよう』のLLブックとポップが、神戸市立三宮図書館で展示されています。

 

KONAN ライブラリ サーティフィケイト 学生企画『LLブックにふれてみよう』も合わせてご覧ください。

 

 

 

今回、甲南大学図書館にてLLブックを展示するにあたり、図書をすべて神戸市立三宮図書館にお借りしました。そのご縁のもと、このような図書館間での展示に至りました。
この場をお借りいたしまして、ご協力いただきましたすべての皆様へ感謝申し上げます。

 

神戸市立三宮図書館は仮移転中で、現在KIITO(デザイン・クリエイティブセンター神戸)2階にあります。おしゃれで洗練された雰囲気のある、とても素敵な図書館です。

 

 

 

KONANライブラリサーティフィケイトでは、このような甲南大学図書館を飛び出しての活動もしていただける機会があります!

図書館は皆さんの活動を応援しています。ぜひライブラリサーティフィケイトで活動の幅を広げてみませんか?

 

KONANライブラリ サーティフィケイト学生企画『LLブックにふれてみよう』

KONAN ライブラリ サーティフィケイト 学生企画
『LLブックにふれてみよう』

展示期間 :2024年 5月7日(火)~ 6月11日(火)まで
場所:図書館1階閲覧室

 

 

「皆さんはLLブックという本があることを知っていますか?

LLブックとは、知的障害を持つ方や日本語が得意でない方でも読めるようにした本で、スウェーデン発祥です。」

 

現在、世界各国で広がっており、日本でも広がっているLLブック。
この展示では、実際にLLブックを手に取ってご覧いただけます。
どんな日本語で書かれているのか、本の質感も触りながら確かめてみてください!

 

 

また、こちらのLLブックは神戸市立三宮図書館のご協力のもと、展示することができました。
この場をお借りいたしまして、厚く御礼申し上げます。

 

 

※LLブックは館内閲覧限定です。貸出はできませんのでご了承ください。

 

 

企画者: 法学部3年生 三谷 起輝

洋書の貴重書整理作業を行いました

2月15日と16日、3月15日に、ライブラリサーティフィケイト参加者の学生4名と貴重書の整理作業を行いました。

 

図書館の4階には貴重書が置かれているのをご存知ですか?
その名の通り非常に価値の高い図書のため、鍵付きの棚に置かれており、普段は見ることが出来ないようになっています。これを図書館用語では『閉架』と言います。みなさんが普段図書館で借りるようないつでも閲覧できる状態にあるものは『開架』と言います。

甲南大学図書館には非常にたくさんの貴重書がありますが、後世に残していくために保存状態には気をつけなければいけませんし、置く場所も限られていますので整理作業をしていく必要があるのです。

 

そこで今年は洋書の貴重書整理をライブラリサーティフィケイトの参加者のみなさんと一緒に作業することになりました!もちろんスタッフも総出で作業しました!

 

貴重書は非常に古いため、どうしても劣化します。洋書は本の装丁が非常にきれいであることが魅力なのですが、革は劣化してしまうと手が茶色くなってしまったりします。
また、本にホコリが溜まっていたり、貴重書は普段触らないので本棚にもホコリが・・・
貴重書の整理作業をするときは汚れてもいい服装で、くしゃみが止まらなくなるのでマスクは必須です。個人的には手袋がつけたほうが手も汚れないし、劣化して崩れてしまう図書を破壊せずに済むような気がしました。

洋書の貴重書は、写真から装丁が豪華なのが伝わりますでしょうか。参加者のみなさんからも感嘆されている様子が伝わってきました。ちなみに私たちは『ハリー・ポッターに出てきそうな本』と言ったりしています。

 

貴重書はこんな感じで並んでいます。

 

本が崩れないように、慎重に持ち運びます。本棚は都度拭いていきます。

 

 

崩れてしまった本は薄葉紙(うすようし)で巻いて保管します。少し触るだけで本の背がポロポロと剥がれてしまうのです。
歴史の積み重ねを感じることができますね。

 

学生のみなさんにもお手伝いいただいた甲斐もあり、無事に整理できました・・・!

 

とても綺麗に並べることができました。圧がすごいです。

 

 

しかしまだまだ貴重書の整理は終わりません。

 

お引越しをしてきた貴重書があるので、それも少しずつ整理しています。
貴重書には『〇〇文庫』として名前を付け、その分類ごとに整理して保管をしています。
新しく貴重書をご寄贈いただいたりすると、新しい分類が増えていきます。

今回は新しく増えた貴重書の整理をするために、細かい作業をお願いしました。

 

中性紙に分類名のはんこを押していきます。

 

貴重書に中性紙を挟んでいるものがあり、その中性紙には請求記号などの図書の情報が書かれています。挟む本を間違えたらとんでもないことになってしまいます。
また、本には絶対インクが付かないようにしなければいけませんし、いかに丁寧に作業するかの根気強さと集中力が必要です。

とても丁寧に作業していただいたおかげで、随分作業が進みました!

 

参加者のみなさんからは、普段見れないものを見れて楽しかった、貴重な機会に参加できてよかったです、とのうれしい感想をいただきました。みなさん熱心に作業してくれて本当に助かりました・・・!

 

ご参加いただきありがとうございました✨✨