「9-0.KONAN ライブラリ サーティフィケイト」カテゴリーアーカイブ

オープンキャンパスで図書館のお手伝いをしていただきました!

7月9日(日)にオープンキャンパスが開催されました!

図書館もオープンキャンパスにあわせ、高校生の方をはじめとした来場者の方に自由に見学していただけるようにしています。

たくさんの方が来館されるのでスタッフだけでは大変なんです…
そこで、ライブラリサーティフィケイト参加者の方にボランティアのお願いをしました!
日曜日にもかかわらず、たくさんの方に応募していただいて驚きとうれしさでいっぱいでした🥰
7月9日は3名のボランティアさんに手伝っていただきました。

 

お手伝いいただいた内容は主に3つあります。

 

①図書館の入り口で入館者のカウントと館内へのご案内
オープンキャンパスで何人の方にご来館いただいたのかを数える必要があります。
大学関係者の方は学生証や教職員証などででタッチして入館するので来館者数のカウントができます。
しかし見学者の方のカウントは数取器(カチカチするやつ)で一人ずつカウントしなくてはいけません。
図書館は入れるのかな?と迷ってる方もおられますので館内へのご案内もします。

 

②そーたくんの補助と利用案内
図書館2階ヘルプデスクにはお助けロボットのそーたくんがいます。
オープンキャンパスでもそーたくんとお話できるのですが、そーたくんはまだ成長途中なので聞き取れない言葉があったります。
お話するのにちょっとコツがいるそーたくんなのでボランティアの方に補助をしていただきました。
そーたくんとお話した方はみなさんとても楽しそうにしていたので、そーたくんも喜んでいるに違いありません!

 

③図書館ツアーとご案内
初めて見学来られる方は広い図書館にとても驚かれます。今回のオープンキャンパスでもすごーい!とびっくりされる方がたくさんおられました!
どんな本があるか、どんな施設があるかを聞かれたときにボランティアの方にもご案内をしていただくようお願いしました。

 

 

みなさん熱心に活動してくれて、「またやりたいです!」「ほかのボランティアも参加してみたいです!」とのうれしい感想をいただきました✨

暑い中、お疲れさまでした!


禁帯出シールの貼り替えを行いました。

6月14日(水)と6月19日(月)の二日間にわたり、KONANライブラリサーティフィケイト参加の学生さん2人と一緒に参考図書コーナーの禁帯出シールの貼り替えを行いました。

図書館2階に参考図書コーナーがあるのをご存知でしょうか?
参考図書とは辞書や辞典などの「調べるための本」のことを指します。

 

図書館2階の少し低くなっている棚に並んでいます

参考図書は貸出ができない「禁帯出」という扱いになります。
そのほかにも貸出ができない図書にはすべて赤い禁帯出シールが貼られています。

参考図書コーナーの付近はとっても日当たりがよく、ついうとうとしてしまうような心地よい場所ではあるのですが、日当たりがいいとシールが日焼けしてしまうのです・・・

 

日に焼けてしまい赤かったシールが真っ白になっています・・・(;_:)

そこで、参考図書コーナーのシールを貼り替えていく作業を手伝っていただくことにしました!
請求記号やバーコードをはじめとする本に貼ってあるシール類はすべてスタッフが手作業で行っています。禁帯出シールも、もちろん一冊ずつ手作業で貼っています。これが結構大変な作業なのです。

 

まずは一冊ずつ禁帯出シールを貼っていきます。

そのあと剥がれにくくするためにアイロンを当てます。

参考図書は分厚く重たいので棚から取り出すのも一苦労です。それでも、お二人ともせっせと作業を続けてくださったおかげで、真っ白になってしまったシールがとってもきれいになりました!

 

きれいに貼り替えてくれました!

なかなか時間を取って作業することができずにいたので、今回一緒に作業していただいてとても助かりました!ご協力いただきありがとうございました◎


松村真宏著 『仕掛学 : 人を動かすアイデアのつくり方』

フロンティアサイエンス学部 2年生 島村大地さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 : 仕掛学 : 人を動かすアイデアのつくり方 
著者 : 松村真宏著
出版社:東洋経済新報社
出版年:2016年

日々見ている場所や景色には、工夫をして面白いや楽しいを引き出すことができるコンテンツがいくつかある。例えば、チラシの上に鏡をおいて、その鏡でみた人は、鏡で自分の髪をなおしたりするが、その後下のチラシに気づき手に取ってくれることが鏡を置かないよりも多くなったのだ。これは有効な仕掛けともいえるだろう。そういった日常の仕掛けに重点を置いたのがこの仕掛学である。

自分も、子供の頃から影遊びだったり、コインスライダーの募金箱だったりと自分の今まで生きた中で仕掛けに触れることが多々あったな、と本を読みながら共感することが多々あった。そもそも、この本の内容で紹介されている仕掛けというのは、罠のような良くないものではなく、人々の行動を増やすことを表している。

行動を増やすことはより良い自分に合った選択肢を選ぶことができる。仕掛けには色々なものがあり、その上で分類がある。それは、仕掛けをさせられて、人々の喜びは多いか少ないか、また、その仕掛けを作ることに対する負担が大きいか小さいかの計4つに分けられる。これらはどこの場所にどのようにおくのかによって決めることがよいと考えられる。また、仕掛けの思考としては、人々の心理的と物理的のトリガーの二つの大分類から人々の感覚まで、どこに作用させていきたいのかが重要である。ただ、どのような仕掛けであっても慣れてしまう事がある。そういった時に新しいものを生み出すか、また、人々が飽きないような仕組みをつくるのが手であると考えられる。

もし自分が実際に仕掛けというのを作ろうとしたら、FIRSTで心理的にポジティブ影響を与えるような、そういう仕掛けを作っていきたいと感じる。そのためにはこの本の内容を活かしながら試作品を作っていきたいと感じた。


25冊多読チャレンジ 達成者インタビュー

伏見 祐輝(ふしみ ゆうき)さん 知能情報学部 知能情報学科 4年次生

2023年3月29日に『多読チャレンジ』25冊を達成されました!
3年生時に引き続き、今回で2度目の達成となります!

 以下は、ご本人のアンケートによるものです。


Q.『多読チャレンジ』に挑戦しようと思ったきっかけは何ですか?

A.図書館ブログで毎年1年生から卒業までコンスタントにチャレンジを達成している人を見て、 自分も再チャレンジしようと思いました。

Q.『多読チャレンジ』達成の感想や達成のために工夫したことを教えてください。
また、現在チャレンジ中の「多読チャレンジャー」の方へのメッセージがありましたらお書きください。

A.プライドを捨てて、中学校の教科書みたいなレベル0のものから読むのがオススメです!

Q.『多読チャレンジ』を終えて実感した効果を教えてください。

A.2021年度にレベル0を読んでいたころからすると、信じられないくらい長いものが読めるようになりました。

Q.チャレンジする図書は、どのように選びましたか?

A.Book Reviewは知らない本と出会うのに役立ちました。『Fahrenheit 451』と出会ったのは、語学学習室内の展示棚のBook Reviewでした。


 甲南大学図書館では、多読チャレンジャーを随時募集中です。
 英語多読学習に興味のある方は図書館1階カウンターでエントリーしてみてください!
 25冊以上達成すればKONANライブラリサーティフィケイトの2級以上の要件にも適用されます!


「平生フィロソフィ」(KONANライブラリ サーティフィケイト学生企画『平生釟三郎の本』)

2023年4月に発刊された『平生フィロソフィ』の編集に携わったタスクフォースメンバーに行ったインタビューです。

甲南学園は、4月21日に創立記念日を迎えました。
甲南生に改めて甲南学園設立者の平生釟三郎のことを改めて知り、甲南大学しかない魅力を実感してほしい。
平生釟三郎が残した言葉や生涯を学び、大学生活や今後の生活に生かしてください。
企画者: 経済学部2回生 K

平生フィロソフィ吉沢英成著「平生フィロソフィ : 平生釟三郎の生涯と信念」
甲南大学出版会
神戸新聞総合出版センター (発売) , 2023.4

『平生フィロソフィ』について、どういう目的で作成されたのか、特に学生に読んでもらいたい部分を、「『平生フィロソフィ』出版タスクフォース」メンバーの上田勝弘さんにインタビューしました。

平生の人生を創り上げていた信念、精神的基盤について学んでもらう書です。それは、平生がいうところの人生の「哲学的根柢」、「哲学的英知」であり、本書のタイトルを『平生フィロソフィ』とした理由もそこにあります。
世界が混迷の中にある21世紀の今なお、平生の精神は時を超えて普遍性をまとい、そのポテンシャリティを引き出してもらうのを待っている揺るぎない潜在力が、そこにはあるのです。平生の精神を脈々と次代へと伝え続ける甲南のDNAとも呼ぶべきものが。
平生の抜きんでた魅力を、甲南人であるかどうかにかかわらず、できるだけ多くの人々に伝えたいというのも、本書の期するところです。(本書「はじめに」を要約)
本書は100ページあまりのコンパクトな書物ですが、どの部分を切り取ってもみなさんの心に響くはずです。
本書の冒頭に「平生フィロソフィへの理解を深めるために」というタイトルで、この本の読み方を案内していますので、参考にしてください。

「『平生フィロソフィ』出版タスクフォース」のメンバー皆様に、平生釟三郎の好きなエピソードや言葉と、好きな平生の本を教えていただきました。

【上田勝弘さん】
関東大震災における被災者の補償については、政府を巻き込んだ重大な社会問題になりましたが、平生の活躍により東京海上は大きな危機を脱することができました。
震災直後に平生は、法的な理屈だけではこの問題を解決できないことを各務鎌吉に警告し、なんらかの見舞金を支払うことを提案していたのです。
このことは平生が「共働互助」の精神をいかんなく発揮した最も象徴的なシーンであったと思います。

〇 上田さんが好きな平生の本
私自身が初めて平生のことを詳しく学んだ『平生釟三郎』(河合哲雄)という本です。
「日記、講演録、書簡などを渉猟して書き上げられた」(『平生フィロソフィ』P124)ものであり、平生の伝記の決定版です。
こちらは約1000ページの長編ですが、機会があれば是非チャレンジしてください。

【溝上真理子さん】
1927年3月甲南高等学校第2回卒業式 理事長平生の言葉から
「本校を出で大学に入り、数年の後には社会に出で独立の人として世に立つに於いては、自己が甲南高等学校出身なることを以て特色を発揮せざるべからず。I am from the Konan を以て誇とすること。而して其の誇とすべきは学業の優秀にもあらず、競技の優勝者なるを以てにあらず、実に人格高潔、正を履(ふ)んで畏れざる、男らしき男児たるを以てならざるべからず。」
(I am from the Konan という言葉におおっと思ったのが選んだ理由です)

〇 溝上さんが好きな平生の本
『平生釟三郎追憶記』
意外におしゃれで洋服が好き、気が短くて、ダンスは嫌い、麻雀、野球、ラグビーを愛し、額に縦皺は機嫌が悪い時。時にくすりと笑えるエピソードを含め、平生をよく知る各界の人物の追憶談を読むと、伝記や日記の中とはまた違った平生を垣間見ることができ、興味深い本です。

【鈴本めぐみさん】
「人生というものは、物欲が満たされればそれで十分だと考えるのでなく、社会奉仕にこそその意義がある」と社会奉仕の姿勢を生涯貫いているところに感銘を受けました。
他者への“service”とは何かを考えた時、つい金銭的援助を思い浮かべてしまいますが、それだけではなく、「他者のために助言したり知恵を貸すことも奉仕である」という言葉からも、自分にできるどんな些細なことも“service”になりえる、と捉え方が変わり印象に残りました。

〇 鈴本さんが好きな平生の本
『マンガ 平生釟三郎 正しく 強く 朗らかに』
平生先生の生涯がわかりやすくまとめられているため、大変読みやすいです。平生釟三郎という人物を初めて知る人にとって、入門編として最初に読んでもらうと、より『平生フィロソフィ』への理解も深まると思います。

【天野裕介さん】
人生全体が、自分の利益のためでは無く「世の中や社会全体のために」という考え方に貫かれており、その徹底ぶりには迫力さえ感じる。
現在、平生記念館の建つ旧平生邸の敷地面積は、超高級住宅街であった住吉村の中では極めて小さい。平生の収入・財力をもってすれば、大豪邸を建てることも容易だったはず。
いま、社会貢献に私財を投じ続けた清廉な男の創立した甲南学園に勤務していることを、私はとても誇らしく思う。

〇 天野さんが好きな平生の本
『平生釟三郎日記』(全18巻)
平生哲学の大鑑であり、かつ類稀なる歴史的資料です。

【小黒夏輝さん】
甲南学園の人物教育率先の建学の精神の礎となっている「凡て人はみな天才である」という言葉です。画一主義、詰め込み主義をやめて、人が本来持っている知識や個性を引き出すという教育観は、現代でも通用し、まさしく世界での教育力が低下している日本に足りないものではないかと思います。
文部大臣平生釟三郎の時代が続いていれば今の日本の教育の在り方は全く別のものだったのではないかと残念に思う一方で、平生先生の精神を引き継ぐ甲南学園として、私たちが現代の教育に影響を与え続けなければならないと考えています。

〇 小黒さんが好きな平生の本
『新 平生釟三郎のことば』です。薄く持ち運びのできるサイズの本であり、平生の主要なことばやエピソードがまとめられています。仕事中などの隙間の時間にパラっとめくって、平生精神に立ち返ることができます。

 

甲南生が改めて、平生釟三郎について知るきっかけになり、大変貴重な機会となったと感じました。インタビューに答えてくださり、ありがとうございます。

企画展示『平生釟三郎の本』では、平生釟三郎に関する以下の本もご紹介しました。リンク先の記事もご参照ください。

『マンガ平生釟三郎 : 正しく強く朗らかに』
『平生釟三郎 : 暗雲に蒼空を見る』
『現代日本と平生釟三郎』
『平生釟三郎自伝』
『大地に夢求めて : ブラジル移民と平生釟三郎の軌跡』
『平生釟三郎 : 人と思想』

『平生フィロソフィ』(甲南大学出版会)については、こちらもご参照ください


「マンガ 平生釟三郎 : 正しく強く朗らかに」(KONANライブラリ サーティフィケイト学生企画『平生釟三郎の本』)

KONANライブラリ サーティフィケイト学生企画(2023年4月「平生フィロソフィ」発刊記念)『平生釟三郎の本』で、企画者のKさんが紹介した本です。

平生漫画プロジェクト編著「 マンガ平生釟三郎 : 正しく強く朗らかに」
幻冬舎 (発売) , 2010.3

平生釟三郎の生涯がマンガで面白く読めます。平生釟三郎は子供の時、どんな性格だっただろうか。平生釟三郎が甲南学園を作る前にどんな仕事についていたか。国会議員をしていた!?これを読めば、平生釟三郎のイメージが180度変わります!

★「『平生フィロソフィ』出版タスクフォース」 鈴本めぐみさんより
平生先生の生涯がわかりやすくまとめられているため、大変読みやすいです。平生釟三郎という人物を初めて知る人にとって、入門編として最初に読んでもらうと、より『平生フィロソフィ』への理解も深まると思います。