5-0.KONAN ライブラリ サーティフィケイト」カテゴリーアーカイブ

50冊多読チャレンジ 達成者インタビュー

畑田 亜美(はただ あみ)さん  文学部歴史文化学科 4年次生

2023年1月12日に『多読チャレンジ』50冊を達成されました!

 一度始めたことは最後まで続けるという強い意志で毎年多読に挑戦し、4年連続の達成となりました!おめでとうございます!

 以下は、ご本人のアンケートによるものです。


Q.『多読チャレンジ』達成の感想や達成のために工夫したことを教えてください。
また、現在チャレンジ中の「多読チャレンジャー」の方へのメッセージがありましたらお書きください。

A.興味が湧くものを選ぶこと。日本語訳の本が出ているものも多くあるので、その本を読むと読みやすいです。

Q.『多読チャレンジ』を終えて実感した効果を教えてください。

A. 昔読んだ本の内容を思い出して、懐かしさ感じたり、原作との相違を知れたりした。

Q.チャレンジする図書はどのように選びましたか?

A. 語学学習室の座席が復活していたので、持ち帰りにくく、今まで読んだことない絵本を中心にした。(コロナ禍は語学学習室の座席数を1席に制限していました。)

☆おすすめの本は…
子どものころテレビでも見ていた『Curious George』シリーズ。
本を読んで初めて知るストーリーなどもあり、楽しく読めたそうです。英語で読むとまた違った楽しみに出会えるかもしれません。


 甲南大学図書館では、多読チャレンジャーを随時募集中です。
 英語多読学習に興味のある方は図書館1階カウンターでエントリーしてみてください!
 達成すればKONANライブラリサーティフィケイトの2級以上の要件にも適用されます!

2023年度ブックカバ―デザイン発表!

 ブックカバーデザインの募集に3作品の応募がありました。
 投票の結果、文学部日本語日本文学科 4年次生 濱野鈴花さんのデザインが「グランプリ作品」に決定いたしました。
 このブックカバーは2023年4月から、甲南大学図書館にて提供いたします。佳作2作品については、オープンキャンパス開催時に提供いたします。
 たくさん投票いただき、ありがとうございました。

印刷用PDFデータダウンロードはこちら
注)記載内容は全て 応募時点(2023年1月)のものです。

サン=テグジュペリ著 ;河野 万里子訳『星の王子さま』

知能情報学部 4年生 Sさんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 :星の王子さま 
著者 : サン=テグジュペリ著 ;河野 万里子訳
出版社:新潮社
出版年:2006年

この物語には「大切なものは目には見えない」というメッセージが込められている。主人公のパイロットと小さな星から来た王子様が砂漠で出会い、王子様がいろいろな星を旅して地球の砂漠にたどり着くまでの出来事を、パイロットに話すことでそのメッセージを伝えている。

この物語は、始めはよくわからないと思うかもしれない。なぜなら、登場する人物やものは別のものに例えられているからだ。よく考えないで物語を読むと王子様と変な星が出てきて変な話だな、意味が分からない、と思うかもしれない。

王子様は主人公が描く絵をみて、奥に秘められたメッセージを読み解き、本当の意味を理解することができた。そのことにパイロットは驚いた。なぜなら、大人は表面的にだけ物事をとらえていて大切なものが目には見えないものであることを忘れているからだ。王子様が旅した星々には権力・名声・仕事など目に見えるものを大切にする大人が描かれ、王子様はつまらないと思った。また、王子様は地球でバラ園の美しいバラ達を見る。しかし、自分の星にある1輪のバラとは見た目は同じでも同じではないと気付く。それは、目に見えない思い出があるから王子様だけの特別なバラであるからだ。そして、砂漠も井戸があると思うから美しく、夜空も王子様やその思い出があるからパイロットには美しく思えるという。大人が忘れている目に見えない奥に秘められたメッセージを読み解かなければいけないということが書かれている物語だ。

この物語は、表面的な物事の捉え方しかできない大人達に読んでほしい。この物語を読めば大切なものが見えるようになるかもしれない。そして、この物語をよくわからないと思う人は表面的にしか物語を捉えられていないのかもしれない。

岸見一郎, 古賀史健著 『嫌われる勇気 』

知能情報学部 4年生 Sさんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 : 嫌われる勇気 
著者 : 岸見一郎, 古賀史健著
出版社:ダイヤモンド社
出版年:2013年

この本は、アルフレッド・アドラーの思想を哲人と青年の対話による物語形式を用いて書かれています。そして、「どうすれば人は幸せに生きることができるのか」をシンプルかつ具体的な答えを示してくれます。この物語を知ることで人生を幸せに変えることができるかもしれません。

トラウマを否定せよ、すべての悩みは対人関係、他人の課題を切り捨てる、世界の中心はどこにあるのか、「いま、ここ」を真剣に生きる、という5つのことが書かれている。その中で、他人の課題を切り捨てるという中に書かれている、「課題の分割」という考え方が根幹であるように感じました。この課題の分割とは、自分の課題と他人の課題を分けて、自分の課題に専念し、他人の課題には踏み入る必要がないという考え方です。

多くの人が他人から認められたい、嫌われたくないと思っていると思います。そのような人には、この課題の分割の考え方を行なってほしいです。

すべての悩みは対人関係にあると考えると、課題の分割を行うことは有用で、他者から嫌われることを恐れなければ楽になれるということが書かれています。

この課題の分割を行うことで誰かのために生きるのではなく、自分のために生きていけるということにつながります。他人のことは割り切って自分のことに集中してみるということを意識することで自分が幸せになれると思います。

本書には他にも多くのためになる言葉があります。対人関係に悩む人、幸せになりたい人、生きづらいと考えるような人には是非読んでほしい本です。

橋下徹著 『異端のすすめ:強みを武器にする生き方』

知能情報学部 4年生 Kさんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 : 異端のすすめ:強みを武器にする生き方
著者 : 橋下徹著
出版社:SBクリエイティブ
出版年:2020年

私がこの本を読んだきっかけは、弁護士からテレビ出演、大阪府知事など多くの実績を残した橋本徹氏がここまで活躍できたのはなぜなのかが気になったからである。

この本の最初の印象としては少し硬い内容だと想像していたが、読んでみると非常にわかりやすく、一つ一つ具体的に解説されていて、なおかつ、一般市民と同じ目線で書かれているので非常に親近感もあり、内容が頭に残りやすいと感じた。

内容に関しては、社会人の方は非常に参考になるように感じた。もちろん、大学生の方にもこの本から学ぶべきところは大いにある。どのようにして、自分のスキルを伸ばすのか、自分の商品価値を高めるにはどうすればよいのか、彼の話のうまさはどのようにして作られたのかなどが記されている。ここで書かれている方法というのも、一般人目線で書かれているので、どんな人でも実践することができるような方法ばかりである。自分には才能がないと感じている人には、とても効果的な学びが得られると感じる。

私がこの本を読んで、特に心に刺さったところは「計画通りの人生なんてない」というフレーズだ。橋本氏は、はじめは弁護士をしていてそこから最終的には大阪府知事まで上り詰めた。彼自身そこまでに至る経緯はしっかりと計画されたものではないと述べている。あくまで、彼自身の日々の努力と自然に身を任せた結果そうなったのである。このことから私は、自分の将来について不安が多くあったが、このフレーズのおかげで救われたような気がしている。そして不安にならないためにも自分自身に磨きをかけることが必要だと感じた。

見どころとしては、強みの掛け算で自分の価値を高める方法、情報マニアになってはいけないこと、他人に振り回されない対人力が特に面白く、参考になると個人的に感じる。この本を社会人になるまでに読むことができたのは、非常に良い経験ができたという風に感じた。

成毛眞著 『amazon : 世界最先端の戦略がわかる』

知能情報学部 4年生 Kさんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 : amazon : 世界最先端の戦略がわかる
著者 : 成毛眞著
出版社:ダイヤモンド社
出版年:2018年

自分の欲しい商品が注文した翌日に届き、自分の好きな映画やドラマを見ることができるアマゾンプライムビデオなど今や、我々の生活に欠かせないアマゾンのサービスの裏側を知ることができる本である。

この本が執筆された2018年時点でアマゾンの時価総額は7777憶ドルであったが、現在は、1.6兆ドルと急激な成長を遂げている。この数値はオランダのGDPを上回る数字である。なぜここまで高い成長率を見せることができるのかというと、アマゾンは事業範囲が広いからである。私達に馴染みがあるのは、ネットショッピングやプライムビデオぐらいだろう。だがそれ以外にも多くの事業があり、それは決して副業のレベルではなく、何個も本業をもっているようなイメージだ。

ある事業で生まれた技術やサービスで横展開できるものがあったらそれを育てるといった感じで、どんどん事業を増やしている。これは戦略の一部に過ぎないが、このようにアマゾンの経営戦略をいくつか知ることができる。この様々な戦略から感じたのは、アマゾンは常にお客様第一の姿勢を保っているところだ。会社の利益ももちろん大事だが、お客様あってこその会社の利益という風に、顧客が喜ぶサービスを次々に提供しているように感じられた。

一方読みやすさは、経営戦略というワードから敬遠する人もいるだろうが難しいことは書かれておらず、大学生なら無理なく読める内容だと思われる。自分たちが良く使っている便利なサービスの裏側にはこんな戦略や苦労があるのかと関心することが多く書かれていて、アマゾンのすごさを知ることができると思う。