5-0.KONAN ライブラリ サーティフィケイト」カテゴリーアーカイブ

朝井 リョウ著 『学生時代にやらなくてもいい20のこと 』

文学部  3年生  Sさんからのおすすめ本です。

書名 : 学生時代にやらなくてもいい20のこと 
著者 : 朝井 リョウ著
出版社:文藝春秋
出版年:2012年

 この本は『桐島、部活やめるってよ』で有名な朝井リョウさんのエッセイである。大学で100キロ歩いたり、旅行に失敗したりする話をはじめ、作者の様々な大学生活が20に分けて語られている。

 読みどころは、つい笑ってしまう作者の体験である。私は、甲南大学のある授業で様々な感情の中で「おもしろい」を表現することは難しいと学んだ。嬉しいや悲しい感情はある程度共通するものの、「おもしろい」はそれぞれ人によって笑いのツボが違うからである。しかし、この本は個人的には笑う箇所が多かった。

 なぜ「おもしろい」を上手く表現していたか考えると、予想を裏切る展開が多いからだと思う。世間の人が一般に想像する展開を裏切るほどギャップが大きくなり笑いを生みだすと別の本に書かれていたことを思い出した。例えば、作者と美容師の会話である。自慢のシャンプーの効能を当ててほしいという美容師に対し、作者はしぶしぶ髪がつやつやになるとありきたりな回答をするが、美容師からは意外な答えが返ってくる。このように、作者のエッセイでは大抵の人が想像する展開を見事に裏切る箇所が散りばめられていたのだ。

 最近では、大学時代には○○をすべき、○○はやってよかったなど、読むことに意味を見出す本やネット記事が多くある。しかし、目的を持たずに一人の学生時代の日々をつづった本も固まりきった頭をほぐしてくれるのではないだろうか。タイトルには「学生時代にやらなくていい」とあったように、付箋を貼る箇所は1つも無かった。それでも意味や目的を考えず、自分の興味や気持ちを優先していた作者の体験を読むと無駄なことも大切だなと感じられた。北海道へ思いつきで旅行したり、東京から京都に自転車で移動したりする体験を読むとコロナ禍で遠出が厳しい中一緒に旅をし、思い出を分けてもらえた気分になった。

 エッセイは20の話に分かれており、短編なのですぐ読める。20の中から1つでもお気に入りの話を見つけて隙間時間や疲れた時に読んでもらいたい。

50冊多読チャレンジ 達成者インタビュー

林 杏樹(はやし あんじゅ)さん  理工学部生物学科 3年次生

2022年3月31日に『多読チャレンジ』50冊を達成されました。
1年次に引き続き、今回で2度目の達成となります!

 様々なジャンルの本の中から、自分に合ったものを見つけ、主にファンタジーの物語や“Magic tree house”(レベル3)シリーズを中心に読まれたそうです。
 実験で専門用語が多い英語の論文を読む機会があり、前より文章をスラっと読めるようになった気がしますとお話しされていました。

 以下は、ご本人のアンケートによるものです。


Q.『多読チャレンジ』達成の感想を教えてください。または、『多読チャレンジ』達成の為に工夫した事を教えてください。

A.前回は25冊に挑戦したので、今回は50冊を達成するということが目標でした。
私にとっては数が多いと感じたので、シリーズ物を読むようにしてどんどん読み進めました。冒険したり動物が出てくる話が好きなので、そのような本を積極的に読んでやる気につなげました。

Q.『多読チャレンジ』を終えて実感した効果を教えてください。

A.文法などを深く考えることなく、文章が入ってくるようになったと感じています。授業などで英語を読む機会があっても、読むスピードは上がっていると感じました。

Q.チャレンジする図書はどのように選びましたか?

A.タイトルや表紙の絵を見て、内容を想像して選ぶことが多かったです。知っているタイトルがあると読んでみることが多く、絵がかわいらしいものも選んでいました。展示棚にあったBook Reviewは目にすることが多かったので一部参考にしていました。

☆おすすめの本として写真の“The cobble street cousins”(レベル2)のシリーズを紹介してくれました。絵がかわいらしくてお気に入りだそうです。


 甲南大学図書館では、多読チャレンジャーを随時募集中です。
 英語多読学習に興味のある方は図書館1階カウンターでエントリーしてみてください!
 達成すればKONANライブラリサーティフィケイトの2級以上の要件にも適用されます!

50冊多読チャレンジ 達成者インタビュー

伏見祐輝(ふしみ ゆうき)さん  知能情報学部 3年次生

 2022年3月14日に『多読チャレンジ』50冊を達成されました!

 英語上達方法として多読を進めているサイトを見て、SSS学習法の資料がないか図書館に探しに来た際に、『多読チャレンジ』を見つけ、参加されたとのことです。読み進めていくにつれて英文の流れに乗ることが出来てきたと、多読の成果も実感されています。

 以下は、ご本人のアンケートによるものです。


Q.『多読チャレンジ』達成の感想や達成のために工夫したことを教えてください。また、現在チャレンジ中の「多読チャレンジャー」の方へのメッセージがありましたらお書きください。

A.もし多読チャレンジがなかったとしても、少なくとも総語数が100万語になるまでは読み続けようと思っていたのですが、多読チャレンジの年度末までという締切があったおかげでハイペースで読み進めることができました。僕が50冊読んだ時点では総語数は40万語ちょっとくらいで、100万語達成まではまだしばらくかかりそうですが、ひとつ目標をきちんと達成したということで自信が持てました。

Q.『多読チャレンジ』を終えて実感した効果を教えてください。

A.50冊読んだ時点ではまだようやく40万語を超えるくらいで100万語達成にはまだしばらくかかりそうですが、それでも多読を始めたばかりのころとは少し違う感覚になっていて、例えば本を読みながら自然と笑って声が出たりするようになりました。少し内容に集中する余裕が出てきたのだと思います。

☆おすすめの本として“Marvin Redpost”(レベル3)のシリーズを紹介してくれました。1~8まであり、もうすぐ読破してしまうのを少し寂しく思っているそうです。


 甲南大学図書館では、多読チャレンジャーを随時募集中です。
 英語多読学習に興味のある方は図書館1階カウンターでエントリーしてみてください!
 達成すればKONANライブラリサーティフィケイトの2級以上の要件にも適用されます!

(KONANライブラリサーティフィケイト学生企画)『新たな学問への招待状』

KONAN ライブラリ サーティフィケイトの1級学生企画
『新たな学問への招待状』

知能情報学部 4年 団野和貴さんによる企画新たな学問への招待状が、図書館入口に設置されました!

団野さんは、新しい”学び”を始めるときに分かりやすかった・読みやすかった、みんなに勧めたい本をテーマにWebアンケートを実施されました。
自分の専門分野はもちろん、知らなかった分野の本にも興味を持っていただくことが目的です。

仕上げに団野さんが本のおすすめポイントのPOPを付けて展示を作ってくれました。物理化学、文章術、心理学、社会人への入門書などなど、幅広い本が集まりましたよ!ご協力を頂きました方々に厚く御礼申し上げます。

さて、みなさん、図書館には本がたくさんあります。
春から何か新しいことを始めてみませんか?

展示期 間 :2022年 3月10日(木)~2022年 5月

50冊多読チャレンジ 達成者インタビュー

匿名希望

 2022年2月7日に『多読チャレンジ』50冊を達成されました。 

 前回25冊コースに挑戦した際、あと少しのところで達成できなかったため、今回再チャレンジされ、見事50冊を読破されました!

 多読は中学生・高校生の頃に授業でしたことがあったそうです。その際に文法・単語の力をつけて、今回チャレンジされたようです。

 相撲について紹介している“Sumo”J.A.Sargeant  (LV.4)がとても気に入られたそうです。裏表紙に書かれたコメントが帯に掲載されているような文章で面白いと思い、手に取ったと話されていました。

 以下は、ご本人のアンケートによるものです。


○『多読チャレンジ』達成の感想を教えてください。または、『多読チャレンジ』達成の為に工夫した事を教えてください。

―― 「どのレベルの本も最低5冊読む」というルールを追加してみる、ということを致しました。

○『多読チャレンジ』を終えて実感した効果を教えてください。

―― 最近改めて英文の聴き流しをしたところ、1単元あたり100~150単語くらいしか拾えていなかった所が200~280単語に微増するようになりました。

○チャレンジする図書はどのように選びましたか?

―― Book Reviewも参考にしつつ、同系統もしくは同出版社の本を選ぶようにしました。
  また、いつか原文で読んでみたいと思っていたものをこの機会に読むことができました。

○現在チャレンジ中の『多読チャレンジャー』へメッセージをお願いします。

―― レベル6を読み切れた時の喜びはきっととてつもないものの部類に入ると思われます。


 甲南大学図書館では、多読チャレンジャーを随時募集中です。
 英語多読学習に興味のある方は図書館1階カウンターでエントリーしてみてください!
 達成すればKONANライブラリサーティフィケイトの2級以上の要件にも適用されます!

共通教育センター 西川 耕平先生へのインタビュー

知能情報学部 4年生  団野 和貴さんが、共通教育センター  西川 耕平先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

Q.電子書籍と紙の本,それぞれ長所と短所がありますが,先生の意見を聞かせてください

A.電子書籍の良さは,購入して届くまでの時間が,ほとんどがゼロということ,大量に持ち運びできること,読んでいる本にリンクがあれば,クリックして,すぐにそのサイトに飛べるなどが良さですね.

電子書籍の逆の面について,1つめは,推測ですが,電子書籍は,読みやすい形に本の構成や文体が変わっているのではないかと思うことです.例えば,アマゾンキンドルには「想定読了時間」という表示が出ますが,エディターや出版社が,早く読める文体に編集しているのではないかという気がします.量は読めるかもしれませんが,単に効率的にインプットする媒体になってしまいますので,本来の書き手の意図と違うものになる気がします.

2つめは,書き込みがしにくいことですね.ハイライトを付けられますが,自由に書き込みができない場合が多いですね.1回読んで,深く納得することは少ないので,2回目,3回目に読むときのために,簡単に書き込める機能が,もっと充実すれば便利だろうと思いますね.

紙の良さは,新聞紙面のように一覧しやすいことですね.時々辞書を読み物のように読んで,メモを取って理解する事があります.こうしたときに,ページ全体を一覧して,関連用語が見えますので,辞書の上で「隣近所」の言葉も読みながら,関連性を想像する楽しみがありますね.

 

Q.学生は本を読むべきだと思いますか?本を読むメリットや読書を継続するコツも教えて下さい

A.一般的な言語能力を鍛える目的で,本を読むことは重要だと思います.アメリカの英語の先生に教えられた経験則に,「母語の能力以上に,第二言語の能力は上がらない」ことがあります.母語の文法や意味を深く理解すると,第二言語学習の際に違いが明確になり,「第二言語学習者」として,学ぶ方法が工夫しやすくなると思います.つまり「日本語をおろそかにしては,外国語を深く学べない」ということでしょうか.

また,同じく英語の先生から,「書いてある内容を文法的に正しく理解する能力は,小学校4年生までに,おおよそ形成されるので,それ以降は,文章から意味をつかみ取ること,つまり本来の目的に努力を集中するようになる」と聞きました.しかし文章を正しく理解する力は,意識しないと衰えていくと思います.意識的に書かれている文字から,文法的に理解する能力を維持していくことが必要でしょうか.言語能力を維持する点でも,本を読むことは大切と思います.

読書を続けるには,「この本から,何を手にするべきか」と意識しながら読むと良いと思います.単純に受動的な姿勢で取り組むと続かないと思います.小さい頃,「図書館の本を,全部読んでみよう」と思い立ちましたが,すぐ挫けた記憶があります.

読書の良い点として,表現が豊かになることだと思います.豊かな文章表現に触れると「感性の豊かな人」と感じて,「どんな人が書いているのか」と想像が膨らみ,魅力が増します.

最後に,書き手の立場からすれば,良い文章を書くには,模範にする良い表現を身につけるという意味で,文体や構成を丸暗記して,真似ることも一つの方法としてありうるのではないでしょうか?もちろん,そのままの文章を使うのはだめですが,それ以上に,表現の楽しみが薄れてしまうと思います.

 

感想 :西川先生はいつも様々な事象を客観的に捉えていて,「いつか先生とお話ししたい」と思い今回のインタビューが叶いました.ご自身の研究分野の視点でも読書に関する意見が聞けて,とても興味深かったです.これからも,読書以外のことについても話したいと考えています.

西川先生,改めまして,今回はインタビューにご協力くださり,誠にありがとうございました.

(インタビュアー:知能情報学部 4年    団野 和貴 )