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[藤棚ONLINE]図書館長・杉本喜美子先生(マネジメント創造学部)コラム「遠まわりのすすめ」

図書館報『藤棚ONLINE』
図書館長・杉本喜美子先生(マネジメント創造学部) コラム

 みなさんは本を読みますか?どんな理由で目の前の本を選んでいますか?

 昨年末より『天才読書』という本が話題です。“天才たちの頭の中”を見せてもらうことをコンセプトに、テスラ/アマゾン/マイクロソフト創業者らがどのような本を読んできたかを知り、(1) 読書には人生を変える力があること (2) どのような本を読んで成功に到達できたか、を知ることができます。同じ本を読んでも同じ行動ができないのはみなさん承知。とはいえ凄い方々から少しでもヒントを得たいという気持ちもあり。このあたりが、ヒットにつながっているのでしょう。読書は時間がかかるし、そのうえ得た“何か”を表現しにくいもの。小説を読んで“じんわり、ほのか”に感動。新書を読んで“あっ、そうか!”と腑に落ちる。こんな一瞬のために膨大な時間を費やすなんて、楽しいこと盛りだくさん、かつタイパ重視のみなさんにとって、魅力のない趣味かもしれません。

 しかし、先述の本は、(3)成功した方でも読書に膨大な時間を使っていた=人生においては遠まわりこそ大事、ということを示した点で、いい本といえるのではないでしょうか。たくさんの本の中で、自分の読む本が自分の人生にプラスになるかは分からない。だけど、普段の生活から少し離れて、静かに自分と本だけの時間に飛び込んでみる経験は、これからのみなさんをどんな形で支えるかわからない。私は小説が好きですが、主人公の良い/悪い行いの背後にある“深い想い”に触れるといつも、自分の人を見る浅さに気づかされます。人は複雑で御せないもの。だけど“想い”だけが互いの心を動かし、世の中を変えるんだと感じることができます。大学での図書館の使い方はいろいろ。心を整える休憩場所として、みなさんをいつもお迎えしています。

 遠まわりをして、自分を取り戻しませんか?

 自分の学びのなかで関心のある2冊を紹介します。

『創造的破壊の力 資本主義を改革する22世紀の国富論』東洋経済新報社
 フィリップ・アギヨン, サイモン・ブネル, セリーヌ・アントニン(著)
 村井章子(訳)

『入門 開発経済学 -グローバルな貧困削減と途上国が起こすイノベーション-』中公新書   山形 辰史 (著)

 普段、西宮キャンパスで開発経済学を教えていて、人々の暮らしをよくしていくために経済学はどう貢献できるのかを考えています。どうすればイノベーションを起こしやすい社会になり、持続的成長を達成できるか?成長・繁栄を平等に享受できる社会になるには、どのような制度が必要か?現実社会と学問がどう繋がるのかが分かる2冊です。


【図書館事務室より】
 藤棚ONLINE2023年度第1号は、今年度新たに図書館長に就任されましたマネジメント創造学部教授・杉本喜美子先生より、コラムとおすすめ本紹介でした。
 効率重視の目的一直線な行動に比べると遠回りに思える読書の良さ、というお話しでしたが、どうせならKONANライブラリサーティフィケイトにエントリーして、認定証や記念品と一石二鳥を狙ってみるのはいかがでしょう!(このくらいの効率狙いはまあ許容範囲ということで…)
 図書館では、HPだけでなくTwitterやこのブログでも情報発信していますので、定期的にチェックしてみてくださいね。学生の皆さんのご利用をお待ちしています。

KONANライブラリ サーティフィケイト学生企画『平生釟三郎の本』

KONAN ライブラリ サーティフィケイト 学生企画
『平生釟三郎の本』

展示期間 :2023年 4月19日(水)~ 5月下旬まで
場所:図書館入館ゲート前

甲南学園は、4月21日に創立記念日を迎えます。

甲南生に改めて甲南学園設立者の平生釟三郎のことを改めて知り、甲南大学しかない魅力を実感してほしい。

平生釟三郎が残した言葉や生涯を学び、大学生活や今後の生活に生かしてください。

企画者: 経済学部2回生 K

 

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今春、甲南大学出版会より『平生フィロソフィ』という、学園創立者・平生釟三郎に関する新しい本が出版されました。
本企画では、この本の編集に携わった「『平生フィロソフィ』出版タスクフォース」のメンバー皆様から、出版の経緯や目的、好きな平生釟三郎のエピソード、おすすめの平生釟三郎の本についてお伺いしたインタビューを展示しています。(インタビュー内容は、後日このブログにも掲載する予定です。)

また、これまでに出版された平生釟三郎に関する本も、合わせて展示しています。
どれも貸し出しできますので、この機会に読んでみてください。

平生フィロソフィ

甲南大学名誉教授(元甲南学園理事長)𠮷沢英成・著
『平生フィロソフィ 平生釟三郎の生涯と信念』
甲南大学出版会, 2023年4月
ISBN 978-4-9912975-0-2
https://kobe-yomitai.jp/book/1517/

50冊多読チャレンジ 達成者インタビュー

島村 大地(しまむら だいち)さん フロンティアサイエンス学部 1年次生

2023年3月30日に『多読チャレンジ』50冊を達成されました!

 春休み期間中の、わずか2ヵ月で、見事に50冊読破されました!
 簡単なものからどんどん読み進めていくと、読むスピードが少しずつ上がってきた実感を得られたとのことで、“また来年度もチャレンジしたい”という、嬉しい言葉をいただきました!

 以下は、ご本人のアンケートによるものです。


Q.『多読チャレンジ』に挑戦しようと思ったきっかけは何ですか?

A.春休み期間で何か挑戦しようと思ったため。
 英語の本をできるだけ読めるようにしたいため。

Q.『多読チャレンジ』達成の感想や達成のために工夫したことを教えてください。また、現在チャレンジ中の「多読チャレンジャー」の方へのメッセージがありましたらお書きください。

A.最初はLevel 0から何冊かずつ読んでいき、楽しみながら進めていました。
 中盤からはLevel 2や3を読み、難しい部分でも何日かに分けて読んでいきました。
 春休みの期間だけというのもあり、かなり苦労した部分もありますが、諦めずに達成できて嬉しいです。

Q.『多読チャレンジ』を終えて実感した効果を教えてください。

A.どの位のスピードで読めば自分に合うのかということ。
 分からない単語を推測する能力。

Q.チャレンジする図書は、どのように選びましたか?

A.チャレンジする図書は“WORLD HISTORY READERS”から6~7割選んでいました。
 短時間で何冊も読めるためオススメです。


 甲南大学図書館では、多読チャレンジャーを随時募集中です。
 英語多読学習に興味のある方は図書館1階カウンターでエントリーしてみてください!
 25冊以上達成すればKONANライブラリサーティフィケイトの2級以上の要件にも適用されます!

「生誕100周年の文豪たち」展示中!

 現在、図書館1階エントランスにて、「生誕100周年の文豪たち」と題して展示を実施しています!ぜひ図書館にお立ち寄りください!

 司馬遼太郎、遠藤周作、池波正太郎。あまり本を読まない方でも名前は知っているであろう3名の文豪は、1923年に生まれ、この2023年で生誕100周年を迎えます。

 展示中の本は、図書館2階ヘルプデスクに申し出ていただければ貸出可能です。
この機会にぜひ、この著名な文豪たちの作品を読んでみませんか? 

また、図書館2階ヘルプデスク前のミニ展示棚には『豆本』を多数展示しています。
手のひらサイズの小さな本たち。大変可愛く魅力的ですので、こちらもぜひ図書館に来て見てみてください!

25冊多読チャレンジ 達成者インタビュー

畑井 駿佑(はたい しゅんすけ)さん 知能情報学部

2023年1月19日に『多読チャレンジ』25冊を達成されました!

 授業の課題で、すでに10冊ほど読んでいたとのことから参加し、フィクションよりノンフィクションを好んで読んでいたそうです。自分の読みたいと思う本を明確に、しっかりと選んでいるのが伝わってきました。

 以下は、ご本人のアンケートによるものです。


Q.『多読チャレンジ』達成の感想や達成のために工夫したことを教えてください。
また、現在チャレンジ中の「多読チャレンジャー」の方へのメッセージがありましたらお書きください。

A.興味のある本を選んで読んでいました。レベル0~2の本で冊数稼ぎをするのは本質を見失っていると思います。

Q.『多読チャレンジ』を終えて実感した効果を教えてください。

A.目の前に大量の英語が現れても、何も思わなくなった。

Q.チャレンジする図書はどのように選びましたか?

A.面白そうな本をタイトルだけ見て選び、面白くなかったら返却していました。Book Reviewは読まなくても話がわかるので、自分のあまり興味のない話をフィルタリングするのに役立ちました。

☆おすすめは…
 『Sapiens』がおすすめの一冊。日本語版の『サピエンス全史』も多くの人に読まれています。レベル6の本ですが、興味のある方は読み比べてみるのも良いかもしれません。
 事象や各国の文化に興味のある方には、“National Geographic”シリーズも是非。


 甲南大学図書館では、多読チャレンジャーを随時募集中です。
 英語多読学習に興味のある方は図書館1階カウンターでエントリーしてみてください!
 達成すればKONANライブラリサーティフィケイトの2級以上の要件にも適用されます!

25冊多読チャレンジ 達成者インタビュー

中村 ゆきの(なかむら ゆきの)さん  経済学部 4年次生

2023年1月17日に『多読チャレンジ』25冊を達成されました!

 多読チャレンジが留学した際の学習に役立ったそうです。
 とても有意義な企画なので、留学を考えている学生には、ぜひ挑戦してほしいとの感想でした。

 以下は、ご本人のアンケートによるものです。


Q.『多読チャレンジ』に挑戦しようと思ったきっかけは何ですか?

A.挑戦しようと思ったきっかけは、留学のためにリーディング力を磨きたかったからです。留学に同時期に行く予定の学生に「一緒にしよう」とすすめられ始めました。また、同時に、TOEICの勉強にも力を入れていたので、TOEICのスコアを伸ばすためにも始めました。

Q.『多読チャレンジ』達成の感想や達成のために工夫したことを教えてください。また、現在チャレンジ中の「多読チャレンジャー」の方へのメッセージがありましたらお書きください。

A. 多読チャレンジは自身の英語を向上させる1つの効率的な方法です。読み始めの頃は、内容も理解できず難しく感じることもあると思いますが、レベルの低い本から始めればきっと大丈夫なはず!!「継続は力なり」なので頑張ってください。

Q. 『多読チャレンジ』を終えて実感した効果を教えてください。

A.目に見える効果としては、TOEICのスコアが飛躍的に伸びたことです。英文を読むことに抵抗がなくなりました!また、留学先では、リーディングをする機会が多くありました。他の学生よりも、速く正確に読み進めることができました。

Q. チャレンジする図書は、どのように選びましたか?

A. 上記したように、始めはレベルの低い本から選び、抵抗感をなくすよう心がけました。 主に、自分の知っている本や表紙を見て興味をそそられる本を選びました。そうすることで、内容をより深く理解することができました。


 甲南大学図書館では、多読チャレンジャーを随時募集中です。
 英語多読学習に興味のある方は図書館1階カウンターでエントリーしてみてください!
 達成すればKONANライブラリサーティフィケイトの2級以上の要件にも適用されます!