月別アーカイブ: 2016年1月

『第8回多読チャレンジの会』を開催しました。

tadoku8

1月27日(水)、「春休み期間中の特別貸出」開始日に併せて、語学学習室にて『第8回多読チャレンジの会』を開催しました。
来月も『第9回多読チャレンジの会』を開催いたします。
「多読チャレンジ」のラストスパートに向けて、スタッフがサポートいたしますので、
お誘い合わせの上、是非ご参加ください!

■『第9回多読チャレンジの会』について
・日程:2016年2月9日(火)
・日時:14:00~15:00
・場所:図書館 語学学習室

【お知らせ】
「多読チャレンジ」の締め切り(2016/3/31)まで、残り2ヶ月少しになりました。多読チャレンジャーの皆さん、進み具合はいかがですか?25冊・50冊コースが達成出来た方は、「多読チャレンジシート」を図書館1階カウンターまで提出してください!

2015年度 第2回店頭選書を行いました。

2015年10月9日(金)、丸善&ジュンク堂梅田店で
学生2名と図書館職員で図書館の本を選書しました。
図書館に置きたい本を書棚から選んで、
ハンディーターミナルで裏表紙のISBN(バーコード)を
スキャンしていきました。

ご協力いただいた学生さん、ありがとうございました。
図書館では年1~2回店頭選書を実施しています。
興味を持った人は是非次回参加してみてくださいね。

CIMG0811 

選書した本は図書館1階、新着コーナーの左隣に並べています。
(一定期間を過ぎると通常書架に並びます。) 

*************************************

店頭選書参加学生の感想

**文学部日本語日本文学科 近藤壮馬さん**

CIMG0810

同じ学科の友人に面白いイベントがあるんだけどといわれたのが参加したきっかけでした。選書ボランティアとは大学図書館におく本を選別するために、実際に本屋に行き本を選ぶ作業なのですが、何しろ学部ごとに必要な書籍が違い、選ぶのにもある程度の見識がないとどれが有用な書籍なのか判別しづらいため、学部学科ごとの知識のある学生がボランティアとして協力をするというものです。6月の選書に参加していた友人は、今回もお誘いがあったらしく私に参加を勧めてきました。友人自身は用事があったため今回は残念ながら参加できませんでしたが…。参加前の打ち合わせで職員さんに「当日は200冊くらい読んでね」と言われ、そんなに読めるの、やっぱり図書館の人たちは桁が違うなあと感心し、当日は戦々恐々としながら丸善ジュンク堂茶屋町店へ。この書店さんにははじめてお邪魔したのですが、まずその広大さにびっくりしました。渡されたパンフレットを眺めていると、近所ではなかなか多くを取り扱われていない海外文学も豊富にあり思わずにやにや。一番豊富なのは専門書などのようで、とりあえず自分の担当する日本語学系統のエリアもチェックをば。選書作業の名札をつけ、さあ読むぞと気合を入れていると一昔前の携帯の様な機械を渡されます。なんとバーコードを読めば本を自動的に記録していってくれるという某図鑑のような優れものだそうな。ああ読むってそういう…。渡された機械を使い、本をどしどし読みこんでいきます。カチッピッ…カチッピッ…おおこれは思ってたより楽しい。専攻分野である日本語学に限らずハイキングやお菓子作り、趣味のスキーや娯楽小説と節操なくせっせとバーコードをかざし、気づけば500冊以上も読み込みが。それくらいこのボランティアはいろいろな本に触れる機会をくれる楽しい時間でした。機会があればぜひ参加して下さい。選書した本が図書館に入るのを待ち遠しく思いつつ。

*************************************

**経営学部 鈴木健介さん**

CIMG0808

私は、店頭選書ボランティアに参加して、図書館の書架に出す学生にお勧めする本を選書することを目的に、自分にとって役に立った本や興味があった本を選びました。まず、私は、経営学を専攻しているので、経営学の中でも最も得意な科目である会計学を中心に財務諸表分析のやり方や、企業の経理についての仕事の内容などの本を探しました。財務諸表分析のやり方の本では、初心者でも理解しやすいように全部が文章ではなく、グラフや簡単な例を用いて公式の使い方を説明し、グラフから詳しく分析の仕方が書いてある本を20冊以上も選びました。企業の経理についての仕事の内容の本に関しては、自分が今、就活中で事務職の求人を探しており、経理について詳しく知らないため、経理の仕事の内容が詳しく書かれ、自分でも理解がしやすいような本を30冊も選びました。次に、私は、中学校の時から、日本史が好きなため、特に戦国時代を中心に、豊臣秀吉の生き様が書いている本や、大人になっても、もう一度日本史を学べる本なども探しました。最後に、ミステリー小説における江戸川乱歩シリーズを選びました。このような活動を行うことにより、自分が今まで読んできて学生にも紹介してあげたいような本を図書館の店頭に出してもらうというのは、もし学生でどの本を読んだらいいのか分からず探しているときに、図書館の店頭に出ているお勧めの本が少しでも参考にしてもらう助けになると思います。現代では、ネットやゲーム等の娯楽が多いですが、そればかりではなく、図書館には、多くのジャンルの本がありますので、こっちにも目を向けてほしいです。私は、短時間でしか本を見て回れませんでしたが、最後に素敵なプレゼントをもらって、とても充実したボランティア活動でした。もし、甲南大学図書館でどの本を読んだらいいのか迷っているのであれば、是非とも私たちが選書した本を読んでみてください。

ランドール・マンロー『ホワット・イフ? 野球のボールを光速で投げたらどうなるか』

 文学部 2年生 中西聖也さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名:ホワット・イフ? 野球のボールを光速で投げたらどうなるか
著者:ランドール・マンロー
出版社:早川書房  
出版年:2015年

 この本は科学の本である。科学と聞いて頭が痛くなってきた方が居るかもしれない。申し訳ない。とりあえず熱さまシートを使ってください。また、「文学部なのに科学の本かよ」とツッコミをいれた方が居るかもしれない。申し訳ない。とりあえず最後まで読んでみてください。
 『空想科学読本』という本をご存じだろうか。アニメや漫画などの空想科学を真面目に考える本である。本書はだいたいそれに近いものだと考えてもらっていい。ただ、扱っているものは広く一般的な疑問であり、アメリカ製であるという違いはある。
 著者ランドール・マンローは元NASA研究員であり、今はマンガ家をやっている。彼の趣味は自身のWEBサイトに寄せられた突拍子も無いような空想的な質問に対して、あらゆる手段を用いて真面目に考え、「ユーモア」を添えて回答することである。本書はその回答の集大成だ。科学・数学を駆使し、時には専門家に問い合わせ、必要とあれば論文を読みあさり、棒人間や図を用いて解説していく。それでは、どんな質問が収録されているかを少しだけ紹介しよう。
 「野球のボールを光速で投げたらどうなる?」
 表題作。ピッチャーから放たれたボールの速さは時速約10億キロ。1ナノ秒ごとに様々なことが起こる。果たしてバッターの運命はいかに。
 「地球の人が全員集まってジャンプしたらどうなる?」
 何らかの摩訶不思議な方法でロードアイランド州に集められてしまった人類。彼らは正午の時報とともに一斉にジャンプしてみたのだが…
 「ヨーダのフォースってどれくらい?」
 スター・ウォーズに登場するキャラクター、ヨーダ。著者は映画を何回も何回も何回も再生して、ヨーダの持つフォースの数値化に挑んだ。
 本書の良いところは、難しそうな科学への扉をぶっ壊してくれるところだ。難しい言葉を使っていても、シュールなイラストが理解を助けてくれる。60個以上の質問のどれを読んでも、「科学ってなんだか面白い」と思わせてくれる。理系の世界の広さを感じさせてくれる著者の「桁違い」な回答を、どうぞお楽しみください。