<教員自著紹介>
私って誰? なぜ私は私なんだろう? ある日、突然自分を見つめる<もう一人の自分>に気づき、当たり前の世界が揺らぐ瞬間が訪れる。子ども時代のその体験を、人生の後半になってもなお鮮烈に想起できる人が少なくないこと、またその後の人生に決定的な影響を与える場合があることを、オランダ・ドイツをはじめとするヨーロッパでラジオやウェブを通して収集した事例から紹介する、発達心理学者による好著。
■『子どもの自我体験:ヨーロッパ人における自伝的記憶 』 高石恭子(訳) 金子書房 2016年2月
■請求記号 371.45//2078 ■配架場所 図書館1階開架一般
■著者所属 文学部 教授
■高石先生からのお薦め本
『<私>という謎』 渡辺恒夫、高石恭子 編著 (新曜社)
『私は本当に私なのか』 木村敏、金井美恵子 著 (朝日出版社)
『<わたし>とは何だろう』 岩田慶治 著 (講談社)
『私の猫たち許してほしい』 佐野洋子 著 (集英社) いずれも、自我体験について触れた啓発書、随筆です。哲学者、心理学者、画家、小説家、さまざまな表現者が<私との出会い>の体験について、それぞれの視点から振り返っています。青年期という<自分>を確立していく時期に、しっかりと自己省察を深めてみたい人にお勧めの本です。