文学部 吉村裕美先生へのインタビュー

文学部 4年生 川嶋健佑さんが文学部の吉村裕美先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

・どういったジャンルの本を読まれていますか

 気楽に読むのは新書や選書が多いですね。小説も読むのですが、小説を読むと私の場合は用例を拾ってしまうので。最近読んだのは『アイヌの歴史‐海と宝のノマド』という本です。

 ・ご自身の研究とは別で読んだのですか

 もともとアイヌ語を勉強したこともありましたが、それとは別に読みました。アイヌ民族に対して我々が持っている素朴な人々というイメージとは全く違う、流通や貿易を通して周りの民族との関わりを持った民族であるという内容でした。アイヌのことだけではありませんが、我々が勝手に知らない文化に対してステレオタイプなレッテルを貼って、へんな憧れを持ったりするけど実際はそういうものではないっていうことが分かって面白かったです。

 ・どういった時に本を読まれますか

 私は通勤時間が長いので通勤時間に読むことが多いです。

 ・学生時代はどういった本を読んでいましたか

 高校から大学にかけてはシャーロック・ホームズにハマっていて、いわゆるシャーロキアンって言うんですけどホームズ関係の本をたくさん読んでいました。

 ・それが今に役立ったりしていますか

 英語力がつきましたね。日本語で訳されたものから入りましたが、だんだんとエスカレートしてくると原書で読まないと気がすまなくなって。さらに研究の域に達してしまって日本シャーロック・ホームズクラブでも活動していました。論文だけではなくてホームズのパロディなども読んで偏った読書をしていましたね。

 ・最後に学生へメッセージがあればお願いします。

 とりあえず本棚の前に行って眺めてみることをすごく薦めたいですね。目的の本を探すのもいいけれども、偶然の出会いが面白いので、ボーっと本棚の前に立って、いろんなタイトルを見て、あれっ!ていうような機会を増やしていって欲しいです。

 ・インタビューを終えて

 改まると緊張してしまって質問者側がしどろもどろになってしまいましたが丁寧に答えてくださりました。吉村先生に読書について伺ったのは初めてでしたが、とても刺激的なお話を聞かせていただきました。貴重なお時間をインタビューに当てていただきありがとうございました。

 

 <吉村先生おすすめの本>
 瀬川拓郎著  『アイヌの歴史-海と宝のノマド』 講談社,2013年
 配置場所:図書館 1階開架一般  請求記号:211//2011

(インタビュアー:文学部 4年 川嶋健佑)

2016ブックカバーグランプリ!

 2016年度ブックカバー募集の結果、グランプリが決定されました!

【グランプリ作品の詳細はこちら】

グランプリ作品も素晴らしいですが、それ以外の応募作品もどれも素敵です。

小さい画像で申し訳ないのですが、ここですべて紹介します。

2016年度からブックカバーとして図書館で配付されますので、ぜひ利用してみてください!

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多読チャレンジ 25冊達成者が出ました!

25冊多読チャレンジ 達成者インタビュー
匿名希望さん
文学部歴史文化学科 4年次生

2016年2月10日に 『25冊コース』を達成されました。

1年次生の時に50冊コースを達成され、2回目の達成となります。

2年次で英語に関する授業が全て終わりました。それ以降は英語から少し離れていましたが、就職活動も終了し少し時間が出来たので英語をもう一度勉強しようと思い申し込みました。今後、英語を使う事は少なくなりますが“ネット版の英字新聞を読む”等で細々とでも続けていきたいです、と話しておられました。

以下は、ご本人のアンケートによるものです。

 

○『多読チャレンジ』達成の感想、また、『多読チャレンジ』を終えて実感した効果を教えてください。

 4年生になり、少し英語から遠ざかっていたので、気軽に楽しく始められる多読チャレンジに参加しました。その結果、多読をきっかけに再び英語に対する意欲や関心がわき上がってきたので、英語学習には非常に効果的だったと思います。

○読む本はどのように選びましたか?

 あらすじを知っている本なら、スラスラ読めると思い、それを中心に選んでいました。展示棚のBook Reviewは、よく参考にさせて頂きました。

○『多読チャレンジャー』へメッセージをお願いします。

 英語学習の際に、いきなり問題集の英文を読むのは、疲れてしまうかもしれません。その時には、レベル0や1の本を読み進めていくと、自信もつき、英語学習に意欲的になれると思うので頑張って下さい。

2015tadoku_int_39 多読チャレンジ25冊達成者おすすめ本

【お知らせ】
「多読チャレンジ」の締め切り(2016/3/31)まで、残り1ヶ月と少しです。多読チャレンジャーの皆さん、進み具合はいかがですか?25冊・50冊コースが達成出来た方は、「多読チャレンジシート」を図書館1階カウンターまで提出してください!

東野 圭吾『容疑者Xの献身』

文学部 3年生 匿名さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト) 

書名:容疑者Xの献身
著者:東野 圭吾
出版社:文藝春秋
出版年:2005年

この作品は,テレビドラマ化もされた「探偵ガリレオ」シリーズの一つであり,映画化された作品である。

物語は,「探偵ガリレオ」シリーズの主人公である,物理学者湯川学の大学時代の友人である石神哲哉が,隣人が殺害してしまった夫の死体の処理を手伝うところから始まる。石神は,湯川が唯一天才だと認める数学者である。そこから,石神の工作と湯川の推理との戦いが始まる。

この作品の魅力は,やはり何と言ってもトリックにあると私は考える。犯人が石神の隣人であると分かっているため,刑事に見つかるかどうかハラハラしながら読み進めていく。しかし隣人が犯人である証拠は出てこず,石神の工作はどういうものだったのだろうと気になる。そして,最後になって石神の工作の種明かしを読んで,驚かない人はいないだろうと思う。また,すべての謎が解けた時,タイトルにもある通りの「献身」的な態度に私は思わず涙を流してしまった。これまでの伏線とトリック,そして結末は今まで読んだ中でも最高級であると私は思う。映画化もされていたのでそちらも見てみてほしい。小説ならではのトリックかと思いきや,映画でも見事に再現されていた。俳優陣の演技もすごく良く,映画でも思わず涙を流してしまった。余計な推測はせずに,純粋に読み進めて,トリックに騙されてほしいと思う。そして私と同じように,ぜひその結末に涙してほしい。

有川 浩『図書館戦争』

文学部 3年生 匿名さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト) 

図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) : 角川文庫(日本文学): 有川浩

書名:図書館戦争
著者:有川 浩
出版社:角川書店
出版年:2011年

この物語はシリーズ化されており,別冊2冊も含めて全部で6冊ある。今回はシリーズ全体の書評を書こうと思う。

「メディア良化法」という法律が成立した仮想の時代を舞台に,メディア良化法と対立する力を持った図書隊という組織に属する主人公たちが活躍する物語である。

映画化もしており非常に人気のシリーズであるが,私がこの物語にハマった理由は,「胸キュン」である。切迫した戦闘シーンがある一方で,主人公の笠原郁という女の子が健気に恋をしているシーンは思わずキュンとしてしまう。さらには,笠原が所属する特殊部隊内での絶妙な掛け合いも魅力である。掛け合いのシーンでクスッとし,戦闘シーンでドキドキハラハラし,恋の場面でキュンとする。このシリーズでは様々な楽しみが味わえるのである。

個人的には一巻目の「図書館戦争」は設定のベースとなる基本情報の説明が多く,笠原の恋模様もあまり描かれないので,堅苦しい印象を受け,少々難しいと感じた。しかしその設定を理解した上で二巻,三巻と読み進めていくとどんどんおもしろくなっていく。なので,一巻目で諦めず,二巻目に手を出してほしい。ハマること間違いなしである。

もちろん,映画化した方も見てほしい。若い女性向けだと思われがちだが,アクションシーンは本当に圧巻で見応えがあるし,コメディーシーンも笑えるため,幅広い世代に勧めたい作品である。

石川 幹人『だまされ上手が生き残る 入門! 進化心理学』

理工学部 4年生 地主 大輝さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト) 

 

書名:だまされ上手が生き残る : 入門!進化心理学
著者:石川 幹人
出版社:光文社
出版年:2010年

「進化心理学」というと、このレビューを読んでいただいている方にとって若干聞きなれない言葉かも知れない。かいつまんで言うならば、進化生物学と認知心理学の間にある学問で、我々が良い出来事に関して温かみを持ったり、何か悪いことがあればそれに対して憤ったりする。こういった感情は一体いつどのようにできたのだろうか。

例えば本書冒頭にある例を一つ紹介したい。

ゴキブリが怖いという感情がある。ゴキブリは怖いものだと教えられてなどいないのに、少なくともかのディズニー作品のようにゴキブリと一緒に掃除しようなどとは思わない。(注:ディズニーの件は本書にはないのと、このシーンは誰もしようとは思わないから面白いのであり、批判の意図はないことを付け足しておく)ゴキブリに恐怖心を持っている生物はゴキブリがいるような不衛生な場所を避けることが出来、寿命を延ばすことができた。逆に恐怖心を持たなかった生物は淘汰され、結果として我々がゴキブリを嫌うようになったと本書は主張する。

このレビューを書いていてふと思ったことは、遥か昔の微生物が時代とともに”形”を幾度となく変えて人類が誕生したことは気にしても、我々が恐怖を抱いたり悲しんだりすることについて、これが何故そのような出来事に対してそのように感じることができるのかについて考えたことがない。この本は、そんな人間の、「中身」について、意外な一面を教えてくれたのかもしれない。