【第8回 甲南大学書評対決】 中村俊輔著 『察知力』

4月24日(木)に開催された第8回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

 

 

知能情報学部講師 奥村 真善美 先生からのおすすめ本です。

書名 :察知力
著者 : 中村俊輔
出版社:幻冬舎
出版年:2008年

奥村先生1冊目のおすすめ本です。お好きな本を紹介していただきました。

 

以下、先生の書評です。

 

サッカー日本代表や海外リーグ等で数々の偉業を成し遂げた中村俊輔選手による自伝。
「壁があるときは、まだましだ。それを乗り越えればいいだけ」や「壁から逃げなければ得るものが大きい」はいまでも中々解けない問題に出会った時などに反芻します。その他にも中村選手の考え方は種目を越え、もはや業種を越え通ずるものがあると思います。

一見すると無駄に見える、失敗に見えることでも、プラスへ持っていく努力をする、そして、体験を未来にどう活かすかを分析し、足りないところは補い、できたことはさらに磨くことで「引き出し」を増やしていく。この考え方はどの分野においても大切な考え方です。また、中村選手は本書で何度か安定や満足感に対しても危機感を感じると記しており、こういった考えが、中村選手をサッカー小僧たらしめる所以なのではと感じています。

自分自身も危機感をもって常に数学とともにある研究者になれたらと思います。

 

第8回 甲南大学書評対決、生協書籍部で実施中! | 甲南大学図書館ブログ (konan-u.ac.jp)も合わせてご覧ください!