<教員自著紹介>
親子関係には、世話、しつけ、楽しい時間の共有などのたくさんの要素が含まれて
いますが、子どもが親に健全なアタッチメントを持てることがとりわけ重要であると
発達心理学の研究からわかっています。虐待、発達の問題、里親養育などの実際問題
を抱えた親子に、アタッチメントの質をアセスメントし、健全なアタッチメントへと
介入する方法や実践について事例を交えて紹介している本です。
■北川 恵 他訳『アタッチメントを応用した養育者と子どもの臨床』
ミネルヴァ書房 2011年
■翻訳者所属:文学部人間科学科 教授
■先生からのお薦め本
・補足説明
「アタッチメント」とは、一人では対処できないような危機的場面で信頼できる他者
(子どもの場合は養育者)に接近して保護と安心感を求める本能的欲求を指しています。
「愛情」とは同義でありません。皆さんも、本当にまいってしまった時に信頼できる人
の顔を思い浮かべると心丈夫ではないでしょうか?“何かあった時には誰かの助けを頼る
ことができる”という期待を持てるような経験を積み重ねられることが、健全なアタッチ
メントであり、基本的信頼感や自尊心、ストレスを克服していける力などに影響します。
アタッチメントの正しい理解については、次の図書がお勧めです。
数井みゆき・遠藤利彦(2005)アタッチメント:生涯にわたる絆、ミネルヴァ書房
数井みゆき・遠藤利彦(2007)アタッチメントと臨床領域、ミネルヴァ書房
「4.教員自著紹介」カテゴリーアーカイブ
古田 清和 編集代表『20歳になったら知っておきたい会計のはなし』
<教員自著紹介>
若い人たちに会計の面白さと必要性を知ってもらい、会計に興味関心を持ち、
会計の裾野を広げたいとの思いから、身近な話題を題材にして、わかりやすく
項目を絞って記述しています。また、執筆は、会計大学院の教員・特別講師に
加え、当会計大学院出身の公認会計士試験合格者(うち13名)で分担しており、
オール甲南会計大学院で構成しています。若い読者を対象としたビジネスの入門書
として、興味や関心がある項目が一つでも目にとまれば、拾い読みができるのでは
ないかと思っています。会計的な用語も今後の学習に備えて会計用語集として分類し、
ブックガイドや資格ガイドを付録としてつけていますので参考になると思います。
また、この本を使う講座だけではなく、会計大学院では会計に関連する様々なオープン
講座を実施する予定です。気軽に11号館の事務室を訪ねてみて下さい。
■古田 清和 編集代表『20歳になったら知っておきたい会計のはなし』
TAC株式会社出版事業部 2012年
■著者所属:会計大学院 教授
古川 顕著『R.G.ホートレーの経済学』
<教員自著紹介>
R.G.ホートレーという経済学者がいた。 95歳の生涯を通じて数多くの著書を
残しているが、それらの著書は、第2次世界大戦以前はしばしば批判の対象とされ、
大戦以降はJ.M.ケインズの名声に隠れてほとんど無視され、忘れ去られてしまった
感のある経済学者である。けれども、多くの著作によって展開されたホートレーの
理論はケインズを凌駕し、近年になればなるほど輝きを増している。しかし、ホート
レーに関する体系的な書物は極めて少ない。本書はこうした現状に鑑みて、ホートレ
ー経済学の豊かな内容を様々な角度から論じている。
■古川 顕(あきら) 著『R. G. ホートレーの経済学』ナカニシヤ出版 2012年
■著者所属:経済学部 教授
■古 川 先 生 出 版 物
・『 旅の途上で 』(2010年) ナカニシヤ出版
・『 現代日本の金融システム ー 金融リテールの経済分析 』
古川先生 他編集 郵便貯金振興会貯蓄経済研究室 刊
・『 現代日本の金融システム ー 金融機関行動と公的支援 』
金融システム研究会編、第9集
・『 テキストブック 現代の金融 』(2002年) 東洋経済新報社 刊
・『 日本銀行 :知られざる ”円の司祭” 』(1989年) 講談社現代新書 965
など
田中 雅博 他 著『ソフトコンピューティングの基礎と応用』
<教員自著紹介>
ソフトコンピューティングとは、神経回路網や進化のメカニズムなどに倣って開発された様々な
柔軟な計算法により、我々の直面する実際の設計・識別・最適化問題にアプローチする
手法の総称で、「知能的なシステム」を構築する際に広く使われてきています。
本学で展開している、開発中のKoRo(甲南ロボット)でも採用しています。
■田中 雅博 他 著『ソフトコンピューティングの基礎と応用』(未来へつなぐ デジタル
シリーズ 8) 共立出版 2012年
配架場所: 図書館1階開架一般
請求記号: 007.1 // 2175
■著者所属:知能情報学部 教授
図書館長、サイバーライブラリ所長
■先生からのお薦め本
林望『時間の作法』,角川SSS新書
(単なるハウツー物ではなく、人生、何が重要かを教えてくれる本)
福澤諭吉(齋藤孝訳)『現代語訳学問のすすめ』,ちくま新書
(現代語で読んでもいいではありませんか。ストレートな主張には目を見張ります!)
安積敏政(経営学部)『サービス産業のアジア成長戦略』
<教員自著紹介>
バブル経済崩壊後、長期にわたり低迷する経済。少子高齢化時代を迎えた日本社会。企業の持続的成長性を中国、インド等の
アジアのダイナミズムに求める日本企業。製造業に次いで成長が期待されるはずのサービス産業の海外展開が大幅に遅れた。
11業種の事例研究を踏まえ、アジア進出の実態と課題を浮き彫りにし具体的な対応策を提案。
■安積(あさか)敏政 著 『サービス産業のアジア成長戦略』日刊工業新聞社 2011年
配架場所:図書館1階特設コーナー
請求記号:673.9 // 2109
■著者所属:経営学部 特任教授
■先生からのお薦め本
『激動するアジア経営戦略-中国・インド・ASEANから中東・アフリカまで-』安積敏政著、日刊工業新聞社刊、2009年
(2011年末現在5刷)
停滞色を強める日本の製造業。電機、自動車など主要な業界では、従来からの欧米企業との競争に加え韓国・中国企業との熾烈な
国際競争が繰り広げられている。「これまでのアジア戦略」に対して2010年代の日本企業が勝ち残りを賭ける「これからのアジア
戦略」を具体的に提示した1冊。
金汶淑 (法学部)『最新・大韓民国国籍法』
<教員自著紹介>
グロバール時代においては、結婚移民者が急増するなど、国籍と関連する多くの社会的問題が引き続き関心事項となっている。
国籍とは人が特定の国の国民であるための資格であり、国家と個人を結合する法的紐帯である。各国が独自の国籍法を定めているため、兵役義務、参政権、公務員就任、出入国・居住の権利などにおいて大きな相違がある。
本書は韓国の国籍法に関する解説書である。
■金汶淑(キム・ムンスク) 『最新・大韓民国国籍法』 日本加除出版 2011年
配架場所:図書館1階開架
請求記号:329.91 // 2014
■著者所属:法学部 教授
■先生からのお薦め本
・D•カーネギー『人を動かす』(創元社、2006)自己啓発書のベストセラー
・マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』(早川書房、2010)我々が目指すべき社会の在り方について考えてみよう!