5-2.教員インタビュー」カテゴリーアーカイブ

文学部 佐藤泰弘先生へのインタビュー

文学部 2年生 金澤舞奈さんが、文学部の佐藤泰弘先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

今回は本の読み方と推薦する本を紹介していただきます。

1.どのような方法で本を探しますか
 本屋でとにかくすべての分野を見てまわり、本を選んでいます。また、新聞や学術雑誌の新刊紹介、書評も参考にしています。学生時代では、友人に面白い本を紹介してもらったりもしていました。

2.どういった時間帯に本を読みますか
 通勤電車やちょっとした空き時間に読んでいます。とはいえ、基本的には気が向いたときに読書をしています。

3.最近は電子書籍が増加してきましたが、先生はそれで読書をしますか
 電子書籍では読みません。紙の本で読みます。

4.おすすめの本は何ですか
 神林長平の『あなたの魂に安らぎあれ』です。私は滅多に再読しませんが、この本は何度も読み返しました。漫画であれば、田島列島『子供はわかってあげない』です。これは最近、読んで面白かった本です。萩尾望都の作品もおすすめです。

5.学生時代に読んで、影響を受けた本は何ですか
 サマセット・モームや光瀬龍『百億の昼と千億の夜』です。サマセット・モームの本は高校英語の教科書に掲載されていました。これらの本はその後の人生観や感性に影響を及ぼしたと思います。専門書であれば、保立道久『中世の愛と従属』に影響を受けました。

6.いま、私たちに月どのくらいの本を読んでほしいと思っていますか
 私からはとくに言うことはありません。読みたくなければ読まなくてもいいと思います。無理に読む必要はありません。とはいえ、講義を聞いている先生の著作くらいは読んで見てください。

7.インタビューを終えて
 約30分の短い時間ではありましたが、貴重な話を聞くことができました。お恥ずかしながら、私は先生方の著作を読もうと思ったことは非常に少ないです。小説を読もうということばかり考えていました。先生方の著作は大学図書館にあるので、これを機に読んでいこうと思います。お忙しい中、インタビューに答えてくださってありがとうございました。

 

<佐藤泰弘先生おすすめの本> 
神林長平著  『あなたの魂に安らぎあれ』 早川書房,1986年
  

  
  

(インタビュアー:文学部 2年 金澤舞奈)

理工学部 平井崇晴先生へのインタビュー

理工学部 1年生 村上一寿さんが、理工学部の平井崇晴先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

  • おすすめの本は何ですか

 たくさんあるので一番は決められないですが、数学的なもので言えば「今、なぜ和算なのか」「数学はいつも苦手だった」などです。数学関係でなく一般的なもので言えば「いろはにほへと」というお坊さんの説法集です。分かりやすいけど深いことが書いてあり、数学的に読んでみても面白いです。(笑)
真とは何かを突き詰めていることが数学であるとするなら、やっぱり共通するところがあると思います。そんなことを考えずに読んでも面白いですが… 
 結局は、何でも先生だと思わなきゃいけないです。本からでも学べるし、人からでも学べるし、先生でも生徒からでも学べると思います。その究極は物からでも学べるということです。その最たる例が、横綱双葉山という連勝記録を持った力士が負けた時に言った言葉が「未だ木鶏たりえず」というのであり、木鶏のように不動の気持ちでいられなかったという意味です。つまりは、森羅万象何からでも学ぼうとする気持ちが大事です。そうすると、本を読むときに、数学にでも、今考えていることにでも関係づけることができます。だから別に「おすすめの本」とか言わなくても、なんでもいいと思います。(笑)

  • 授業などで人に何かを伝えるときに大事だと思うこと

 あんまりいろいろ考えてないよ(笑)唯一考えていることとすれば、自分が面白いと思っているかです。普通の畏まった人からするとふざけていると思われるかもしれないですが、それでも自分が面白いと思うことは曲げずに、問題があったら後であやまります。それに派生して、結果として気を付けていることは、相手も面白いと思っているかどうかです。自分が面白いと思っていても相手が面白いと思っていなければ、こちらも面白くないので。だから、「分かった」よりも「ウケがとれたか」です(笑)

  • あとがき

 とてもおもしろいインタビューをさせてもらえました。「なんでもいい」という奇抜な答えに驚きましたが、確かに周りのもの全てから学ぶことが大事だと思いました。

 <平井崇晴先生おすすめの本>
田村三郎著  『今、なぜ和算なのか』 現代数学社,2015年
 

 
 

 

 

 

(インタビュアー:理工学部 1年 村上一寿)

理工学部 中島裕夫先生へのインタビュー

理工学部 1年生 村上一寿さんが、理工学部の中島裕夫先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

  • どのような本を読みますか

 主に科学と思考に関係した本ですが、いつも疑問に思っていることや意外に感じたことについて書かれている本を見つけた時には、生物学にかかわらずどの分野の本でも読みす。
 最近は時間がなく読む機会がなく残念ですが、小説では医学、科学に関した本が多いです。つじつまが合っているものであれば、SFやファンタジーもありです。
 大学生の時は、ロビン・クック、マイケル・クライトン、渡辺淳一など、子供の時はコナン・ドイルの本を殆ど読みました。

  • お勧めの本は何ですか

 思考の整理学 外山滋比古著 筑摩書房 1986年
 脳のなかの幽霊 V.S.ラマチャンドラン, サンドラ・ブレイクスリー著 角川文庫 1999年
 徳川将軍家十五代のカルテ 篠田達明著  新潮社 2005年
 命を守る生体の機構と科学 伊勢川裕二著 武庫川女子大学出版部 2015年
 放射線必須データ32:被ばく影響の根拠 田中司郎著  創元社 2016年
 美女の骨格 名画に隠された秘密 宮永美知代著 青春出版社 2009年

  • 授業などで人に何かを伝えるときに大事だと思うことは何ですか

 できるだけシンプルに表現するように努めて、どのように受け取られるか、この表現で伝えたい事とは違う意味に伝わらないか(別の意味にも取られないか)を考えます。また、いくつかの表現を使って説明するように努めています。 

  • あとがき

 もともと医学生物学に興味があったためロビン・クックや渡辺淳一、お薦めの本(上の6つ)の概略を聞かせてもらう時、とても興味が湧きました。「思考の整理学」は学問を修める上で重要だと強く薦められ自分もそう思うので、また読んでみようと思いました。

 <中島裕夫先生おすすめの本>
外山滋比古著  『思考の整理学』 筑摩書房,1986年
V.S.ラマチャンドラン, サンドラ・ブレイクスリー著  『脳のなかの幽霊』 角川文庫,1999年
篠田達明著  『徳川将軍家十五代のカルテ』 新潮社,2005年
伊勢川裕二著  『命を守る生体の機構と科学』 武庫川女子大学出版部,2015年
田中司郎著  『放射線必須データ32:被ばく影響の根拠』 創元社,2016年
宮永美知代著  『美女の骨格 名画に隠された秘密』 青春出版社,2009年

 

 

 

(インタビュアー:理工学部 1年 村上一寿)

文学部S先生へのインタビュー

文学部 3年生 Yさんが、文学部のS先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

-本はよく読まれますか
読む時期と読まない時期がある。研究や仕事が一段落したときに研究に関係ない小説をよく読む。

-漢文学に興味を持たれたきっかけとは
中国への興味のきっかけは、堺正章の主演したドラマ『西遊記』。中国ってすごいところだと思った。中学校の授業で学んだ、李白の「黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る」という漢詩がすごく印象的で、やっぱり中国やりたいと感じた。これが決定打。今は『論語』を授業していますが、本当は漢詩が専門。

-学生時代読まれていた本について
『完訳三国志演義』・・・予備校生の頃に。
『中国の名句・名言』(講談社現代新書)・・・大学生の頃に。

-漢文学の入門書・専門書としておすすめの本について
『漢詩入門』(岩波ジュニア新書)とっても分かりやすい。ジュニア新書なので、中学生からでも読めるのでおすすめ。ちょっと上の世代におすすめなのは、『唐詩概説』。

-これまで読まれてきた本の中で心に残っている本、お気に入りの本について
夢枕獏の『陰陽師』シリーズ、結構好き。ミヒャエル・エンデの『果てしない物語』もお気に入り。こども用の『西遊記』もよく読んでいた。『完訳三国志演義』は、かなり面白かった。
『一海知義の漢詩道場』も面白かった。お気に入り。『続一海知義の漢詩道場』も合わせておすすめ。

-本を探す方法について
何か読みたいときは本屋さんへ。うろうろして、パッと目に留まったものを買う。読みたい本が決まっているときは、ネットで調べて購入。Amazonとか。読みたいときに読めるので嬉しい。

-本を選ばれる基準について
帯を見たり、目についたりしたものを。自分が気になるジャンルがありそうなところへ行って。

-好きな作家さんについて
一海知義先生は、漢文関係の面白い解説と訳を付けてくれるのでおすすめ。ピンとこないのも、先生の訳見るとなるほど!となる興膳 宏先生の訳もかなり面白いです。『杜甫のユーモア ずっこけ孔子 』とか。この二人は先輩後輩の間柄なので、掛け合いも面白い。

【まとめ】
すごく緊張しましたが、無事にインタビューを終えられて良かったです。質問意図や内容を分かりやすく簡潔に伝えることが今後の課題です。先生の中国への興味のルーツを知れて良かったです。一海先生や興膳 先生の訳を見比べて、漢文の世界を味わいたいと思います。お忙しい中、ご協力頂き、ありがとうございました。

 <S先生おすすめの本>
  興膳 宏著  『杜甫のユーモア ずっこけ孔子 』 岩波書店,2014年

(インタビュアー:文学部 3年)

文学部 A先生へのインタビュー

文学部 3年生 Yさんが、文学部のA先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

-大学図書館で働かれていた際の印象的だったこと
在職中に新館ができてレファレンスカウンターへ異動になったこと。それまではずっと目録作業をしていた。不安だったが嬉しかった。図書館員はサービスを行ってこそということ、利用者と接する大切さを実感できたし、面白かった。新図書館建設の時期にめぐり合えて良かった。図書館にいて辛いとかやめようとか思ったことは1度もなかった。

-図書館員を目指されたきっかけ
高校生のときに決意。当時よく本を読んでいた。将来の職業の選択肢の1つに図書館員があった。インスピレーションのようなものかもしれない。

-図書館員を目指す人へのおすすめ本
前川恒雄先生の『われらの図書館』。公共図書館のことが分かりやすく書いてあっておすすめ。

-学生時代読まれていた本
高校生の頃は、外国文学全集を順番に。キャサリン・マンスフィールドとか。日本の小説は辻邦生や北杜夫の『どくとるマンボウ航海記』、遠藤周作とか。彼らのものは、社会人になってからも読んでいる。社会人になってからは、日本の小説ばっかり。歌舞伎戯曲全集とか。

-好きな本
茨城のり子さんの詩集。社会人になってから、職場の先輩の影響で好きになった。分かりやすくて、シャキッとして凛としているので、女子学生にも男子学生にもおすすめ。

-お気に入りの本
森鷗外の『山椒大夫』。どこで読んでも、涙が出そうになる。ラストの母親の苦労が心にぐっとくる。

-本を選ばれる基準
おもしろいものを。自分の興味関連のものを特定の本屋で。自分の知らない分野で興味持ちそうなものをとりあえず買って面白そうなところを読んでみることも。内田樹さんの論とか、椎名誠さんの本も好き。旅行記も好き。旅行行かないけど見るのは好き。アジアとか。

まとめ:
お忙しい中、優しく丁寧に応対して下さいました。たくさんの本をおすすめして頂いて、先生と本との関わりの深さを実感できました。レファレンスや図書館サービスの大切さも身にしみて感じました。前川恒雄先生の本や『山椒大夫』や茨城のり子さんの詩集を読んで、自分の知識を深めていきたいと思います。

 <A先生おすすめの本>
  前川恒雄著  『われらの図書館』 筑摩書房,1987年

(インタビュアー:文学部 3年)

文学部 田中貴子先生へのインタビュー

文学部 3年生 Yさんが、文学部日本語日本文学科の田中貴子先生にインタビューを行いました。

-本はよく読まれますか
本がなければ生きていけない。仕事でも私生活でも必要不可欠なものであって、本は生活そのものです。
 
最近読まれた本について
(趣味の本)宮内悠介の『スペース金融道』を読みました。彼の本は全部読んでいます。SFで若い人で、センスがいい。現在の閉塞的な世の中をよく捉えています。SFとミステリーは楽しみの読書です。
 
-先生が怪しいものに興味を持たれたきっかけ
・子供の頃にお母さんが寝る前に語って下さった
・ゲゲゲの鬼太郎のアニメ世代。第一回の放送も見ました。水木しげるの影響。
・生まれ育った京都には不思議なもので溢れていたので、馴染んだ
・元々不思議な話が好きだった。

-学生時代に影響を受けた本
中上健次の本で中世文学に行き着きました。熊野についての小説が自分の研究方向を決めるきっかけに。当時の現代思想の本をたくさん読んでいました。クロード・レヴィ =ストロース『野生の思考』など。1990年代には構造主義が学生にも馴染みやすかった。みすず書房の本を積極的に読んでいました。

-古典文学を学ぶ人におすすめの本
百目鬼恭三郎の『奇談の時代』を高校生の時に読んでいました。古典文学の入門書としておすすめです。馬場あき子の『鬼の研究』が批判されていたのが印象的でした。批判する面白さや原文読む大切さを知りました。

-本を選ばれる基準について
新聞の書評やネットの新刊書などをチェックして、面白そうなものを読みます。幅を狭めないように、自分の専門とは違うもので面白そうなものやとっつきやすそうなものを読むようにしています。『世界で一番美しいイカとタコの図鑑』など、生き物関係の本は好きで、図鑑もよく見ます。理系の本も。本は情報だと考えています。リアル本屋に行って、ボーと本棚を眺めて買うことも多いです。お金を出して本を買って付箋を貼ったり書き込みをしたりして自分の本にするのが好きです。

【まとめ】
初めてのインタビューですごく緊張しました。先生の本に対する思いや考え、中世文学の研究に行き着かれたルーツなど、とても貴重なお話を丁寧に教えて下さいました。おすすめして下さった本を読んで、視野を広げるとともにこれからも、読書に励み、様々なことを吸収していきたいと思います。お忙しい中、インタビューにお時間を割いて下さり、ありがとうございました。

 <田中貴子先生おすすめの本>
 百目鬼恭三郎著  『奇談の時代』 朝日新聞社,1978年

(インタビュアー:文学部 3年)