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25冊多読チャレンジ 達成者インタビュー

匿名希望 文学部歴史文化学科 2年次生

 2024年1月10日に『多読チャレンジ』25冊を達成されました!
 自分に合ったシリーズを見つけて、楽しく読み進めることができ、読む力が向上した実感を持てた、という嬉しい結果を聞くことができました!

 以下は、ご本人のアンケートによるものです。


Q.『多読チャレンジ』に挑戦しようと思ったきっかけは何ですか?

A.中学、高校と英語と触れ合ってきたが、大学2年次生になり英語の授業がなくなってしまい、寂しくなったから。易しめな英語と触れ合える良い機会であり、せっかくなら今までやったことのないことにチャレンジしようと思ったから。純粋に面白そうと思ったから。

Q.『多読チャレンジ』達成の感想や達成のために工夫したことを教えてください。
また、現在チャレンジ中の「多読チャレンジャー」の方へのメッセージがありましたらお書きください。

A.そこまで構えなくても、簡単でとても取り組みやすかった。とても薄いため、見ため的にやる気をそがれることもなかった。行き帰りの電車内や、寝る前の30分、その他、隙間時間を有効的に使うと、あっという間に読むことが出来た。
2週間で2冊借りて、期日までに絶対返すことが出来るように読んでいった。

Q.『多読チャレンジ』を終えて実感した効果を教えてください。

A.英語をさらさら~と目で流しながら内容もなんとなく理解するスピードが速くなったと思う。速読と、あとは簡単な本を選ぶようにしたため、以前よりも英語が好きになったと思う。

Q.チャレンジする図書は、どのように選びましたか?

A.各シリーズ、出版社ごとに纏めて本棚に並べてあるので、適当に選んで少し立ち読みする。同じレベルの本でも、シリーズによっては難しい単語が使われたり使われなかったり、難易度が異なる。そこで自分に合ったものを選んでいった。

☆おすすめの本として“Macmillan Readers”“Penguin Readers”シリーズを紹介してくれました。レベルごとに出版されており、読みやすいシリーズなので、是非一度手に取ってみてください。

 甲南大学図書館では、多読チャレンジャーを随時募集中です。
 英語多読学習に興味のある方は図書館1階カウンターでエントリーしてみてください!
 25冊以上達成すればKONANライブラリサーティフィケイトの2級以上の要件にも適用されます!

KONANプレミア・プロジェクト「文学、あります」第一回『外側に紡ぐ物語 ―村田沙耶香さんに聞く小説の世界―』を開催しました

 2023年12月23日(土)に、2016年に『コンビニ人間』で芥川賞を受賞され、現在翻訳を通して30カ国以上で読まれている作家の村田沙耶香さんをお招きして、文芸イベント『外側に紡ぐ物語』を開催いたしました。

聴衆が詰めかけた会場の様子

 本イベントは、甲南大学の教員と甲南中学・高校の教員有志からなるチーム「文学、あります」と甲南大学図書館職員スタッフの教職協働によるKONANプレミア・プロジェクトの一環で、毎年文学の場で活躍している方をお招きしてイベントを開催し、大学や学問の中に囲い込まれがちな「文学」を、学生や一般の人に開いて、そういう「場」を共有していこうという文化貢献を目的としています。

公開インタビュー

 本イベントの前身となる、コロナ禍前の2019年に開催された、イスラエルの作家エトガル・ケレットさんと日本の作家西加奈子さんをお招きした文芸イベント『おもしろさの向こう側』で中心となったのはケレットさんと西さんの対談でしたが、その際に聴衆として参加してくださったのが両者と親交のある村田沙耶香さんでした。コロナ禍が収まり、新たに本プロジェクトを発進するにあたり、19年の続きとするためにも、ぜひ村田さんにご登壇いただきたいというのが企画チームの願いであり、村田さんがその想いに応えてくださったことから実現した特別なイベントが、この「外側に紡ぐ物語」です。

 甲南中学・高校教員の藪上先生の司会、紹介に引き続き登壇された村田さんは、文学部教授・秋元孝文を聞き手とし、さまざまな質問に公開インタビューの形で応えてくださりました。小説の執筆スタイルから『コンビニ人間』にまつわる話、常識や社会通念の「外側」を書くスタイルについてなど、話題は多岐に渡り、会場に詰めかけた200人の聴衆は村田さんの真摯な言葉に固唾を飲んで耳を傾けました。詳細な内容は参加した人だけの特権なのでここには記しませんが、「小説という臓器」など、村田さんならではの発想が随所に見られる特別な時間となりました。

質問に答える村田沙耶香さん

 公開インタビューの中盤では甲南大学の学生による質問コーナーもあり、また公開インタビューの後には会場とのQ&Aセッションで、会場から寄せられた多数の質問に時間の許す限り答えていただきました。

学生有志によるインタビューセクション

 イベント終了ののちにはサイン会、事前授業に参加した有志学生との茶話会まで村田さんにはご対応いただき、聴衆や学生にとっても、世界文学の第一線で活躍される作家と直接言葉を交わす貴重な体験となったことと思います。

事前授業に参加した学生との茶話会

 チーム「文学、あります」としてもこのような華々しい形で第一回イベントを開催できたのは大変喜ばしく、ご登壇を快諾し惜しみなくご自身の執筆について語ってくださった村田沙耶香さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

 本チームは、このプロジェクトをできるだけ息の長いものにして、「文学、あるよねえ」という思いを学生や地域の皆さんと共有できる場を毎年設けることができればと願っております。甲南大学がそういう大学らしい「文化」的な発信ができる場として育ち、認知され、地域社会の豊かさを醸成していく存在となることに少しでも貢献できればと思います。今後とも当プロジェクトへのご参加を通じて皆様にご支援いただければ幸いです。

(文責:文学部英語英米文学科教授 秋元孝文)

※本イベントは、2024年1月末までアーカイブ配信しています。
こちらからアクセスください。

「Newspaper ECO BAG」を開催しました!

 12月8日(金)に、学部学生を対象とした英字新聞でエコバッグを作成する企画「Newspaper ECO BAG」を開催しました。
 作成するエコバッグは2種類あり、どちらかを選択。重い物も持ち運べるように丈夫な作りになっています。

 まず始めはボディになる新聞選び。これで見た目が決まるので、たくさんの新聞の中から「これだ!」というものを探します。

作る過程は意外に重労働。
汗をかきつつ、力を込めて新聞を折っていきます。

完成まであと少し。
持ち手の位置を決めて慎重に貼り付けます。

 それぞれおしゃれな作品に仕上がりました。
 エコバッグだけでなく、ブックカバーも新聞紙で作成しました。しおりひも付きの本格派です。

 学部学生3名にご参加いただきました。みなさんとても手際よく、また楽しそうに作業されていたのが印象的でした。

 図書館ではイベント等の情報を図書館ホームページで随時お知らせしています。
 今年もあとわずかになりましたが、皆さま風邪などひかれないよう暖かくしてお過ごしください。

エントランス展示「万博~脈々たる歴史~」

 11月30日から、図書館エントランス展示が「万博~脈々たる歴史~」になりました。文学部の甲南映画祭〈万博映画特集〉(2023/11/30~12/16)とのタイアップ企画です。

 1851年にロンドンで初の国際博覧会が開催されて以来、 万国博覧会は各国の文化の発展に大きな影響を与えてきました。その歴史を追いながら、各時代の「未来へのメッセージ」を感じ取ってみてください。

 今回の展示には、甲南大学図書館所蔵資料以外に、文学部・友田先生のコレクションと、職員皆様の思い出の品をお借りしました。ここに改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。

 今回特に力を入れたのが1970年大阪万博です。公式ガイドマップを中心に、太陽の塔とお祭り広場、エキスポタワー、各国パビリオン、企業パビリオン、入場券や宝くじなど、全て当時の資料を展示しています。
 ローラーコースター「ダイダラサウルス」の搭乗券は、表しか展示できなかったのですが、裏には搭乗時間と選んだコース(絶叫度によって3コースに分かれていた)のスタンプが押されていました。 大人気で連日午前中には売り切れてしまったそうなので、かなり頑張って入手されたチケットだったのではないかと推察されます。
 北側展示ケースには、「迷子ワッペン」を展示しています。子どもが喜びそうな キラキラしたホログラムというだけでなく、 いざ迷子になってしまった時は登録している番号をコンピュータで照合し、テレビ電話で対面できたとのこと。思わず迷子になってしまいたくなるシステムです。

 担当イチオシは「マスコットの進化」です。太陽の塔からミャクミャクまで、ぜひ実物を見てその変化をご確認ください。

 2階ヘルプデスク前でも、幕末から明治時代、出会ったばかりの万博と日本に関する貴重資料の展示を行っています。図書館利用証をお持ちでない方も、ご見学での入館が可能ですので、カウンターにお申し出ください。

「全国高等学校ビブリオバトル大会兵庫県大会」を開催しました

11月23日(木)に、「全国高等学校ビブリオバトル大会兵庫県大会」を開催しました!

 

ビブリオバトルとは・・・?

  1. 発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる

  2. 順番に1人5分間で本を紹介する

  3. それぞれの発表の後に、参加者全員でその発表に関するディスカッションを2〜3分間行う

  4. 全ての発表が終了した後に、「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員が1人1票で行い、最多票を集めた本をチャンプ本とする

 

上記のルールに則って「一番読みたくなった本=チャンプ本」を決めます。

今年度は、なんと県下32校もの学校にご参加いただきました!

 

まずは予選会を5グループに分けて実施します。予選からみなさん素晴らしい推し本の紹介をしてくださり、観客のみなさんも真剣に耳を傾け、ディスカッションをしておられました。

そして、そんなレベルの高い予選会で、チャンプを勝ち取った5名で決勝戦が行われます。

 

予選会を勝ち抜き、決勝に進むみなさんは緊張の面持ち・・・

 

ドキドキの中、順番を決める運命のくじ引きを行います。

 

くじ引きが終わるとすぐに発表に移ります。

 

一番目は兵庫県立有馬高等学校の櫻井 広汰さんによる『アルジャーノンに花束を

 

二番目は兵庫県立鳴尾高等学校の奥村 心結さんによる『人獣細工

 

三番目は西宮市立西宮高等学校の中山 禎之さんによる『方舟

 

四番目は六甲学院高等学校の南條 清斗さんによる『言語沼

 

五番目は神戸市立六甲アイランド高等学校の原田 愛季さんによる『今夜

 

みなさん工夫を凝らしながらそれぞれの発表をしてくださいました。ジャスチャーを取り入れたり、表情で訴えかけたり、タイトルの意味を問いかけてみたり・・・観客のみなさんも当日のスタッフも、その上手さに聞き入り、見入っていました。
ディスカッションもたくさん飛び交い、大いに盛り上がる決勝戦となりました。

 

そんな大白熱のバトルの中、兵庫県大会のチャンプ本に輝いたのは・・・

六甲学院高等学校の南條 清斗さんによる『言語沼』です!!おめでとうございます!!

 

観客を魅了する発表をされ、時に会話形式でとてもわかりやすく本書の紹介をしてくれました。当日は生協書籍部さんの協力のもと、発表された本を会場で販売したのですが、『言語沼』はあっという間に売り切れになるほど、みなさんを読んでみたい!と思わせてくれました。

兵庫県大会を優勝した南條さんは、2024年1月28日(日)に、東京国際大学 池袋キャンパスで行われる第10回全国高校ビブリオバトル決勝大会に出場されます。
全国大会でも推し本を熱く語ってきてください!

 

表彰式に移り、中井 伊都子学長より表彰状の授与が行われました。
優勝の南條さん、準優勝の櫻井さん、奥村さん、中山さん、原田さんお一人ずつに賞状が授与されます。

 

中井学長、図書館長の杉本先生もご一緒に記念にぱしゃり📸

 

これからもみなさんがたくさんの本に出会い、読書が成長の糧となりますことを心より願っています。

当日の発表本の一覧はこちらからご覧ください。

 

また、今年も総合司会をしてくれた甲南大学文化会KSWL(放送部門)の中山さんをはじめ、予選会の司会や会場スタッフとしてご協力いただいた学生スタッフの皆様もありがとうございました!

“村田沙耶香さん来学文芸イベント「外側に紡ぐ物語」事前授業-村田沙耶香を読む-”が行われました

11月10日(金)に、文学部の秋元孝文先生により、“村田沙耶香さん来学文芸イベント「外側に紡ぐ物語」事前授業-村田沙耶香を読む-”が行われました。

授業当日は、5限目にもかかわらず、いろんな学部の学生さんやリカレントの方など様々な年齢層の方が集まり、とても熱心に聴講されていました。

ゼミ形式で机を囲み、村田沙耶香さんのインタビュー動画を見てディスカッションしたり、『コンビニ人間』の前後の村田さんの作品の紹介を通して、作風の違いや主題の変遷を追いました。


殺人出産』、『地球星人』、『タダイマトビラ』・・・見えていたけど、見ていなかった社会の常識や社会通念の外側にいる人を描く村田さんの作品の数々。

「固定観念や常識の「外側」を描いて、読者の価値観をガタガタと振るわせて崩していく。だからしんどい。ときに辛い」という秋元先生の感想に、とても共感しました。

村田さんの小説を読むのは覚悟がいる。でも、また読みたくなる。

こんな作品を生み出す村田さんのインタビューを聞くのが、さらに楽しみになりました。

  

12/9【KONANプレミア・プロジェクト「文学、あります」外側に紡ぐ物語 ― 村田沙耶香さんに聞く小説の世界 村田沙耶香さん公開インタビュー

いよいよ間近に迫ってまいりました。まだまだ受け付けております!
お申込み・イベントの詳細は、下記リンクよりどうぞ。

12/9【文芸イベント】外側に紡ぐ物語 ― 村田沙耶香さんに聞く小説の世界