クリストファー・ピーターソン著 ; 宇野カオリ訳 『幸福だけが人生か? ポジティブ心理学55の科学的省察』

知能情報学部   3年生 Kさんからのおすすめ本です。

書名 : 幸福だけが人生か? ポジティブ心理学55の科学的省察
著者 : クリストファー・ピーターソン著 ; 宇野カオリ訳
出版社:春秋社
出版年:2016年

この本を選んだ理由はタイトルとしか言えません。
このタイトルを見た時、私はもちろん幸せになりたいけどポジティブに生きられた事は無いしこの性格が治ることは一生ない幸せにはなれないのかなと思ったけど、ポジティブに生きているからといって本当に幸せな未来を掴めるのかなとも少し自分でも考えてしまいました。大学で心理学を学んだことは無いですが、そこに触れることによって何か考え方や生き方が変わるかもしれないと思いとりあえず読んでみようと思いました。

著者であるクリストファー・ピーターソンは本書のタイトルにもあるポジティブ心理学の創始者のひとりで、心理学者として世界的に有名な方だそうです。

この本には幸せを研究対象とするポジティブ心理学についての研究結果が具体例と共に書かれていました。
米国の人気心理学サイト「サイコロジー・トゥディ」で大人気であった連載に最新の研究結果を織り交ぜ作成されています。良い生き方について、幸福はいいことなのか、不幸は悪いことなのかが基本的に中立の立場で書かれていました。

頑張ってポジティブになれるものでもないし、かと言ってネガティブなオーラを振りまいて他人を嫌な気持ちにさせたくないので、私はとりあえず表向きだけでもにこにこしてポジティブを装って生きています。なので、”できないならできるふりをすればいい”という引用には救われました。私のこの生き方は間違っていなかったのだなと思えました。

タイトルにある「幸福だけが人生か?」という問いかけに対する答えはどこにも書いて無かったけど、この本を通して私の中での答えはなんとなく見つかった気がします。ポジティブ思考の方も、ネガティブ思考の方も良い生き方について考えるいい機会になるので1度は読んでみる価値はあると思います。
とりあえず”良い一日”が自分に相応しいものだと思って生きてみようと思いました。