投稿者「図書館」のアーカイブ

『第2回 製本教室』

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2012年8月9日(水)に『第2回製本教室 和本の仕立て方 基礎編』と題して、製本教室を行ないました。
これは、2011年度に行なった製本教室に引続き、開催したものです。
希望者は3名でしたが、参加申込者は1名でした。作業中「和紙について」や「漢字について」の話も飛び出し、和やかな雰囲気の中、作業は進みました。
今後も様々な企画を予定しています。詳細が決まり次第、図書館掲示板等でお知らせします。ご期待ください。
ただ今、図書館では「ブックカバー」、「図書館レビュー」を募集しています。お待ちしております。
参加者の方の感想はこちらです。
☆ 鼻野香菜子 さん (文学部4年次生)

今まで何気なく手にしていた本やノートですが、こんなに丁寧に細かい作業を経ていることを知って、本がより一層愛おしくなりました。紙や糸にもそれぞれ種類があることを教えて頂いたり、本の歴史も聞けたり、たくさんの方のこだわりや想いが詰まって本が出来ているんだなと感動しました。また自分でも作ってみたいです。

夏休みと読書

しばらくブログをサボってしまいました。今日は8月15日。いろいろな思いが交錯する時期です。
我々教員にとって、毎週の講義も会議もなく、1年のうちでこの時期だけ、のんびりすることが許される時期です。わずかに数日しかそういう気分を味わうことができませんが、だからこそ、何よりも貴重な時間と感じます。
最近、夏目漱石を読んでいます。こういう文学書を手に取るのは何年、いや、何十年ぶりでしょうか。大げさではなく本当に。日頃から本を読むのは好きですが、読んでいる新書や文庫はたいてい1日で読破しており、おそらく多くのことを読み飛ばしているでしょう。斜め読みができるのですね。それでも、あとから読み直してみても、あまり読み落としていないように思えます。しかし、いま夏目漱石を読んでみて、ずいぶん時間がかかると実感しています。ゆっくり本を読むことの楽しみ、それも長年忘れていました。ゆっくり読むのも、早く読むのも自分の思いのまま。それが読書の良いところでしょう。

高石恭子編『子別れのための子育て』(編)

<教員自著紹介>
今日の子育てをめぐる状況は、二極化しているように見えます。一方は虐待・
ネグレクトなどの子ども拒否の問題。もう一方は少数のわが子を大事に抱え
込んで育てる密着の問題です。親子の密着は、子どもが小さいうちは「よい親
とよい子」の二人三脚として社会からも肯定的に受け止められますが、
そのまま時間が経過したとき、親と子が相互に依存し合い、子どもの巣立ちを
阻害することにもつながります。本書は、そのような今日の子育てのあり方について、
敢えて「親と子の分離」、そして子育てのゴールである「子別れ」という視点から、
心理学・社会学・現代思想など学際的な考察を行った論考集です。親子の心理、
子育て支援などに興味のある方に、広く読んでいただきたいと思います。
なお、本書は文部科学省の「私立大学戦略的研究基盤形成事業」の助成を受け、
甲南大学人間科学研究所が展開してきた共同研究プロジェクトの成果をまとめた
叢書の1冊であり、同様の書籍として、これまで「現代人と母性」(新曜社)、
「育てることの困難」(人文書院)も刊行されています。

■『子別れのための子育て 』(編)
■編者所属:高石 恭子 文学部 教授
■その他の近著・訳書
 「臨床心理士の子育て相談」 人文書院 2010年
 「学生相談ハンドブック」(共編) 学苑社 2010年
 「12人のカウンセラーが語る12の物語」(共編) ミネルヴァ書房 2010年
 「学生相談と発達障害」(共編) 学苑社 2012年
 「ヒルガードの心理学」第15版 (分担訳)金剛出版) 2012年

ロンドンオリンピックの開催にあわせ、オリンピック関連の展示をしています。

いよいよ、7月27日からロンドンオリンピックが開催されます。
本学卒業生の武田麗子さんも馬術で出場されるとのこと、応援しましょうね!
もちろん、他の日本選手へもエールを送りましょう。ガンバレ、ニッポン!!手(グー)
オリンピックの開催に合わせ、図書館エントランスホールではオリンピック関連資料の展示を行っています。
1964年の東京オリンピックのポスター(複製)や、1936年のナチス政権下で開催され、「ヒットラーのオリンピック」とも言われるベルリンオリンピックの記録『XI Olympiade,Berlin』等を展示しています。
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また、元陸上短距離選手で、100m = 10.00という未だ破られることのない日本記録を持っておられる伊東浩司先生が、オリンピックに出場された際の日本選手団公式ユニフォームや、図書館所蔵の伊東先生の著書の展示をおこなっています。
(公式ユニフォームは、先生が始めて「日の丸を背負って」出場された1992年のバルセロナ・オリンピックのものと、400mリレーの日本記録を打ち立てた1996年のアトランタ・オリンピックのものを展示しています。)
8月4日(土)、5日(日)のオープンキャンパス当日には、学内者だけでなく、学外の方でもご見学いただけます。この機会に、是非ご覧下さい!

『Moonwalk』Michael Jackson

語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル6】 830/J/6
Title: Moonwalk
Author: Michael Jackson

2009年6月5日にこの世を去った、King of Popマイケル・ジャクソンの自伝です。
この本の中で彼は、ジャクソン5として成功した子ども時代、家族への愛情、父親との確執、ダイアナ・ロスやポール・マッカートニーなど数々のスターとの交流、音楽やダンスへ対する思い、整形疑惑についても、率直に語っています。
わたしはこの本を読んで彼への印象が変わりました。わたし自身、数々の報道によって彼に対してスキャンダラスなイメージを植え付けられてしまっていたのだと思います。この本を読むと、彼がとても正直で純粋な人だということ、悪意のあるマスコミの報道に苦しんできたこと、限りなく高いプロ意識を持ち、常に努力をしてきた人だということがわかります。また、プライベートなものも含めて、たくさんの写真も収録しています。マイケルの曲が好きな人にはぜひ読んでいただきたいです。
そして、映画「THIS IS IT」(視聴覚コーナー DVD//L803)もぜひご覧ください!!

『The elephant man』Tim Vicary

語学学習室からのBookReviewです☆
【レベル1】 837/O/1
Title: The elephant man
Author: Tim Vicary
Series: Oxford Bookworms Library ; Stage1

19世紀後半イギリス。
ある日医師フレデリックは、酷い写真を目にした。そこに映っていたのは象のような姿の人間。エレファントマンと呼ばれ、見世物になっていたのだ。
翌日、フレデリックは彼を自分の勤める病院へ連れて行き観察する。どうということのない動作も彼にとっては困難なことだった。それから2年経ち…。
異形のために誰からも愛されず、怖がられ、あるいは蔑まれたエレファントマン、ジョゼフ・メリック。フレデリックとの出会いは、彼の人生を変えてゆく。
語彙も構文も難しくなく、読みやすい作品です。尚、デヴィッド・リンチ監督によって映画化されたLDも、図書館1階視聴覚コーナーにあります。