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第9回 甲南大学書評対決、生協書籍部で実施中!

甲南大学生協の書籍部にて、第9回 甲南大学書評対決  実施中です。

書評対決とは・・・甲南学園および甲南大学の教職員と学生団体がそれぞれ”おすすめの3冊”の書評を執筆・発表し、BOOKCAFE(iCommons4階)、Books&Support(学友会館北館)、The CUBE SHOP(西宮キャンパス)、FIRST SHOP(ポートアイランドキャンパス)で展示販売し、その売上冊数によって勝敗を競う企画です

今回は、グローバル教養学環 STAGEチーム1年生 稲垣 秀亮さん、岡山 奈津希さん、玉岡 穂ノ佳さんと、法学部教授の竹内 健互先生の対決です!

 

 

 

 

前哨戦として10月22日(火)に、グローバル教養学環 STAGEチームと竹内先生による本のプレゼン対決が行われました!会場にはSTAGEのみなさんや、竹内ゼミのみなさんがたくさん応援に来られており、大盛況でした!

 

STAGEチームのみなさんは、発表前は大変緊張されている様子でしたが、自己紹介ではみなさん趣味は犬の散歩🐕と答えられ会場を笑いに包み、会場はとてもいい雰囲気でした✨

 

 

緊張の様子が伝わってきます!

 

 

それでは、早速プレゼンスタートです!

 

 

STAGEチーム1人目は玉岡 穂ノ佳さん。元気いっぱいに発表してくれました!著書の本田 健さんよりビデオメッセージの応援もあり、非常に喜ばれていました。内容も良く読み込まれていることが伝わり、学生のみなさんは特に読んでみたい!と感じたのではないでしょうか?
【第9回 甲南大学書評対決】 本田健著 『20代にしておきたい17のこと』

 

 

 

 

続いては竹内 健互先生。ゼミ生からの応援メッセージや、現地にも応援に来られていたりとゼミの雰囲気がとても素敵だなと感じました!ノー準備ですが・・・とのことでしたが、さすが先生、本当にノー準備なのか?と周りから声が聞こえてくるほどお上手なプレゼンした!
【第9回 甲南大学書評対決】 ミシェル・フーコー著 『監獄の誕生 : 監視と処罰 新装版』

 

 

 

STAGEチーム2人目は稲垣 秀亮さん。お父様からおすすめされた本、ということで発表してくれました。重いストーリーをよく理解し、分かりやすくまとめておられ、当館職員からも読んでみたいと!の声があがりました!
【第9回 甲南大学書評対決】 伊岡瞬著 『代償』

 

 

 

続きまして竹内先生の2ターン目。神戸御影が舞台になっている作家のお話です。使われる文字は一文字ずつ消えていく世界でストーリーはどう進むのか、どのように結末を迎えるのか、非常に読んでみたい!と思わせてくれるプレゼンでした!
【第9回 甲南大学書評対決】 筒井康隆著 『残像に口紅を 復刻版』

 

 

STAGEチーム最後は岡山 奈津希さん。著者の寺地 はるなさんからの素敵なメッセージを真剣な顔で見ていらっしゃってのが印象的でした。現代ならではの人と繋がりをよく理解されているからこそ、みなさんにおすすめしたい1冊なのだろう。そんなプレゼンでした。
【第9回 甲南大学書評対決】 寺地はるな著 『川のほとりに立つ者は』

 

 

 

竹内先生のラストターン。刑法をご専門にされている先生だからこそ、短い時間で刑法の奥深さが伝わるプレゼンをしてくださいました。刑法に興味がある方も、そうでない方も、全員が読んでみたい!と思われたのではないでしょうか?
【第9回 甲南大学書評対決】 高橋則夫著 『刑の重さは何で決まるのか』

 

 

今回も本当に素晴らしいプレゼン対決となり、観客のみなさんは非常に感心され、感嘆のお声も聞こえてきました!

 

以上のプレゼン対決では、STAGEチームの学生3名が勝利しました!
🎉おめでとうございます🎉

 

 

STAGEチームは1期生のため、全員1年生であるにもかかわらず、全員本当に素晴らしいプレゼンをしてくれました!また本を読む力も非常に高く、竹内先生も高く評価されていました。
竹内先生も学生には難しいであろう本をご紹介してくださいましたが、学生のみなさんは特に読んでみたくなったのではないでしょうか?そんな素晴らしいプレゼンでした!

 

※プレゼンされた本の紹介は下にも続きます!ぜひスクロールしてご覧ください!

 

 紹介された本は、~11/22の売り上げで勝敗が決まります!結果は11/27に発表されます。ぜひこの機会に手に取ってみてはいかがでしょうか?

 書評対決は今後も年に2回開催予定です。「おもしろい本」を探しにぜひチェックしてみてください!

【第9回 甲南大学書評対決】 寺地はるな著 『川のほとりに立つ者は』

10月22日(火)に開催された第9回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

 

グローバル教養学環 STAGEチーム 1年  岡山 奈津希さんからのおすすめ本です。

 

 

書名 :川のほとりに立つ者は 
著者 : 寺地はるな
出版社: 双葉社
出版年:2022年

「川のほとりに立つ者は、」の続きが気になる、そんなプレゼンをしてくれました。

 

以下、岡山さんからの書評です。

 

「あなたはあなたの大切な人のことをどれだけ知っていますか?」と問われるとあなたはどのように答えますか?もしかしたら何もかも知っていると言い切る人もいるかもしれません。また、このような言葉もあります。「川のほとりに立つ者は、水底に沈む石の数を知りえない」この言葉の意味をあなたはわかりますか?

この本にはこれらの問いの答えが隠されています。この本は私たちがまさしく経験したコロナ禍により、人と人の繋がりがわかりにくくなっている中で、人間関係の難しさを描いたお話です。この小説にはミステリー要素もあり、一体「当たり前」とは何だろうと考えさせられるような作品です。

この本を読んだあなたは、明日からきっとあなたと関わるたくさんの人にやさしくなれる、と私は思います。ぜひこの本をたくさんの人に読んでいただきたいです。

 

 

第9回 甲南大学書評対決、生協書籍部で実施中!

も合わせてご覧ください!

【第9回 甲南大学書評対決】 伊岡瞬著 『代償』

10月22日(火)に開催された第9回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

 

グローバル教養学環 STAGEチーム 1年  稲垣 秀亮さんからのおすすめ本です。

 

 

書名 : 代償
著者 : 伊岡瞬
出版社:角川書店
出版年:2016年

自身のエピソードを織り交ぜながらプレゼンしてくれました。

 

以下、稲垣さんからの書評です。

 

今回僕が紹介する本は伊岡瞬さんが書かれた『代償』です。

会いたくもないような人はいますか?主人公の圭介にとってそれは、達也、という同級生でした。
まず小学4年生だった圭介は両親を火事で亡くし、同級生でもある親戚の達也家に引き取られます。圭介は少しずつ達也の本性を知っていきます。生き物を道具のように扱い痛めつける、もちろんそれは圭介もです。そんな地獄のような日々を圭介は過ごしますが、数年後、達也から逃げ弁護士になります。

弁護士の仕事をしていたある日、一通の手紙が届きます。
「私は無実の罪を着せられました、どうか助けてください  親友のたっちゃんより」
圭介は両親が亡くなった、あの時に現場にいた達也から何か聞き出せるかもしれない、そう思い達也の元へと向かいます。

優しいけど不器用な圭介と人を遊び道具のように扱う達也。圭介は何を代償に何を得るのでしょうか。そんな復讐劇がこの『代償』には描かれています。ぜひ読んでみてください。

 

第9回 甲南大学書評対決、生協書籍部で実施中!

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【第9回 甲南大学書評対決】 本田健著 『20代にしておきたい17のこと』

10月22日(火)に開催された第9回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

 

グローバル教養学環 STAGEチーム 1年  玉岡 穂ノ佳さんからのおすすめ本です。

 

 

書名 :20代にしておきたい17のこと
著者 : 本田健
出版社: 大和書房
出版年:2010年

著書の本田健さんからの応援を力に、元気いっぱいに紹介してくれました。

 

以下、玉岡さんからの書評です。

 

”人生の90%は20歳で決まる”

20代はお金持ちになりたい、とか海外旅行に行きたいなどの感受性豊かであり、多くのことを学べる期間です。ですが、多くの人が、ただ深く考えず働いただけであり、大切なことが分からない20代を過ごし、その後苦労しているそうです。

この本は、著者の本田健さんが、自分の20代の頃を振り返り、20代で知っておくべき内容が詰まっています。私は、中学受験や大学受験といった、周りに言われた道ぐらいしか見えていませんでした。ですが、この本を読み、今起きている嫌なことや辛いこと、無駄だと思うことは30代で回収される伏線だと思うことができました。

自己成長や人生の方向性模索している人、将来に対する不安や迷いを抱えている人、自分自身のあり方や方向性を考えている人に読んでいただきたいです。

 

 

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【第9回 甲南大学書評対決】 高橋則夫著 『刑の重さは何で決まるのか』

10月22日(火)に開催された第9回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

 

法学部教授 竹内 健互 先生からのおすすめ本です。

 

 

書名 : 刑の重さは何で決まるのか
著者 : 高橋則夫
出版社:筑摩書房
出版年:2024年

竹内先生3冊目のおすすめ本です。先生のご専門分野の図書を紹介してくださいました。

 

以下、先生の書評です。

 

「刑が軽い」。裁判実務と日常感覚の「ズレ」はどうして生じるのでしょうか。世界三大発明と言えば、火薬・羅針盤・活版印刷ですが、「ルール」も人類にとって偉大な発明の一つです。

本書では、刑法学の世界、処遇論の世界、量刑論の世界、刑法学の新しい世界という5つの寄港先立ち寄りながら、「犯罪とは何か」、「なぜ刑が科されるのか」という刑法(ルール)に投げかけられる究極の問いに向けて航路を進めていきます。

本書で、その「答え」は時代や社会の価値観などに伴って「変更可能性」を免れないものであるおとが示されていrます。「人間とは何か」という一筋縄ではいかない難問(アポリア)も背後に待ち受けています。だからこそ、「考えるのが面倒だ」と思うかもしれません。しかし、刑法は「他人ゴト」ではないのです。唯一絶対の「答え」もありません。でも、そこにこそ「刑法」の奥深さと醍醐味を感じてもらいたいと思います。

 

 

第9回 甲南大学書評対決、生協書籍部で実施中!

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【第9回 甲南大学書評対決】 筒井康隆著 『残像に口紅を 復刻版』

10月22日(火)に開催された第9回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

 

法学部教授 竹内 健互 先生からのおすすめ本です。

 

 

書名 : 残像に口紅を 復刻版
著者 : 筒井康隆
出版社:中央公論新社
出版年:2022年

竹内先生2冊目のおすすめ本です。50音が世界からなくなっていく世界の結末を知りたくなる、そんなプレゼンをしてくださいました。

 

以下、先生の書評です。

 

「ダザイスト」に「ハルキスト」。筒井康隆も「ツツイスト」と呼ばれる愛読者層が形成される有名な作家です。

なぜ数ある筒井先品の中から本書を選書したのか。一つには、本書の舞台が「御影」だからです。筒井はかつて御影に仕事場を持っていました。

理由はそれだけではありません。本書では、物語が進むにつれて使われる文字見(音)が一つずつ消えていく「リポグラム」という手法が採られています。冒頭から「あ」が消えます。これにより「あ」が名指す対象(例えば、「明日」や「iCommons」)はその言葉も含めて存在もろとも作中世界から忽然と消え失せます。使える言葉が減っていく中で世界からは次から次へと言葉が指し示す対象(あるいはその「イデア」)が消えていくわけです。そうした制約と仕掛けの中で物語は進みます。

「最後に残る文字」とは何か、タイトルの「残像に口紅を」とはどのような意味か。それは本書を読んでの「お楽しみ」です。

 

 

第9回 甲南大学書評対決、生協書籍部で実施中!

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