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胡 金定 (言語文化センター)『日中友好の軌跡』

 

<教員自著紹介>

日本への留学経験があった周恩来首相(当時)が、日本への特別な感情と歴史認識を持ち、さらに日中友好に懸けた未来へのまなざしを持ち続けた思いを紹介。

今、日本と中国の政治的な緊張状態は、1972年の国交正常化以前よりも厳しい状況にあるともいえます。本書を通じて、現在、そして未来に向けた日中友好の道がさらに広がっていけば幸いです。

『日中友好の軌跡』
■ 胡金定著 , 第三文明社 , 2021年 4月
■ 請求記号  319.102//2227
■ 配架場所  図書館   1F 教員著作
■ 著者所属 胡 金定 (言語文化センター)

 

鈴木宏彦著 ; 羽生善治 [ほか述] 『イメージと読みの将棋観 』

理工学部  1年生 石山 遥希さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 : イメージと読みの将棋観
著者 : 鈴木宏彦著 ; 羽生善治 [ほか述]
出版社:日本将棋連盟
出版年:2008年 10月

ある一つの局面を棋界のトップを走り続ける6人の棋士が先手番か後手番のどちらが有利なのか徹底的に読みあうプロ棋士の大局観を学ぶことができる本です。

全3部構成になっており、第1部はいろいろな駆け引きが繰り広げられる序盤戦における大局観、第2部では、戦いが勃発する中盤戦における大局観、第3部では、将棋において一番難しいといわれる終盤戦における大局観を学ぶことができます。将棋が強くなりたいと思っている方などはぜひ一読してほしい本です。

藤井猛 著 『最強藤井システム 』

理工学部  1年生 石山 遥希さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 : 最強藤井システム
著者 : 藤井猛 著
出版社:日本将棋連盟
出版年:1999年 7月

1995年12月22日。一つの革命が起こった。第54期B級2組順位戦の7回戦。藤井猛六段vs井上慶太六段(段位は当時のもの)の対決だった。先手番だった藤井六段が独自で研究した振り飛車戦法を採用。対して井上六段が居飛車穴熊戦法を採用した。誰もが居飛車穴熊戦法が勝つと思っていた。しかし、結果はなんと、47手という短手数で藤井六段が勝ったのである。その後藤井猛は独自で編み出した戦法で居飛車穴熊戦法を次々に倒していった。その後、藤井猛が編み出した振り飛車戦法は「藤井システム」と名付けられ、優れた新戦法を編み出した人に送られる升田幸三賞を受賞したのであった。

本書はその藤井猛が編み出した藤井システムを徹底的に説明した定跡書である。2部構成になっており、第1部は定跡編で先手番藤井システムと後手番藤井システムを余すことなく紹介している。あまりの詳しさぶりに鳥肌が立ったのを覚えている。第2部では自戦記編で合計20の棋譜が載ってある。是非盤に並べて鑑賞してほしい。藤井システムの迫力がよく伝わってくると思う。

本書は、初級、中級者の方はかなり難しい内容になっている。初級、中級者の方はまず普通の振り飛車戦法を徹底的に勉強してから本書に取り組んでみてほしい。有段者の方で振り飛車戦法が好きな方や藤井システムという戦法は知っているが、いざ指して見ると難しくてよく分からないと思っている方は是非本書を読んでほしい。藤井システムの全貌がよくわかるはずだ。

山中伸弥, 羽生善治著 『人間の未来AIの未来』

理工学部  1年生 石山 遥希さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 : 人間の未来AIの未来
著者 : 山中伸弥 , 羽生善治 著
出版社:講談社
出版年:2018年 2月

1996年に、将棋界初の七冠王に輝き、2017年に前人未到の「永世七冠」の称号を得た天才棋士羽生善治先生と、2012年に「成熟細胞が初期化され多能性をもつことの発見」によって、ノーベル生理学・医学賞を受賞したiPS細胞研究所所長の山中伸弥先生による対談をまとめた本です。

iPS細胞とはいったい何なのか、なぜプロ棋士は人工知能に敗北してしまったのか、この先世界はどうなっていくのか、など二人がそれぞれ疑問に思っていたことを、二人それぞれの意見を出しあい、考えていく本になっています。偉大なる2人の考えがよくわかり、とても勉強になる本でした。人工知能などに興味がある人だけでなく、理工学部の方、文系学部の方もぜひとも読んでみてほしい本です。

 

将棋世界 編『羽生善治全局集 七冠達成まで』

理工学部  1年生 石山 遥希さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 :  羽生善治全局集 七冠達成まで
著者 :  将棋世界 編
出版社:マイナビ出版
出版年:2015年

将棋界で有一、七つのタイトルを取り、七冠王になった羽生善治の名人獲得から七冠王達成までの合計111局の棋譜が載っている将棋棋譜解説本です。一局一局に解説もついていて、わかりやすかったです。将棋中級者以上の方や羽生善治ファンの人は是非とも一読してほしい一冊です。

 

【NAAP精神分析学会で最優秀書籍賞を受賞】富樫 公一先生 (文学部・公認心理師養成センター)『The Psychoanalytic Zero: A Decolonizing Study of Therapeutic Dialogues』

公認心理師養成センター所長・文学部の富樫公一先生のご著書
The psychoanalytic zero : a decolonizing study of therapeutic dialogues が、
アメリカ・ニューヨークに本部を置く「NAAP精神分析学会」の
単著部門において、最優秀書籍賞を受賞されました。

 

<教員自著紹介>

心理的問題を扱う臨床実践は、実務です。そのために、私たちは様々な理論を学び、技法を訓練します。その先にあるのは、なんでしょうか。効率的な治療でしょうか。人の心はそんなに単純ではありません。

臨床家がどれだけ努力しても、どうにもならないことはたくさんあります。そうしたことを考え続けてこの本を書きました。臨床家が自分の実践に悩んだときに立ち返る場所、それがゼロです。それは、相談に来る人たちとの出会いの原点でもあります。

本書はありがたいことに、米国の学会の最優秀書籍賞をいただきました。関心のある方は、手に取ってみてください。

『The Psychoanalytic Zero: A Decolonizing Study of Therapeutic Dialogues』
■ 富樫 公一著 ,  Routledge ,  2020
■ 請求記号  146.1//4169
■ 配架場所   図書館   1F 教員著作
■ 著者所属   富樫 公一(文学部・公認心理師養成センター)