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2022年度 ブックハンティングツアー(店頭選書)を行いました!

2022年8月5日(金)、ジュンク堂書店三宮店において、学生と図書館職員によりブックハンティングツアーを行いました。ここ数年コロナ禍により大型書店での学生店頭選書は実施できておりませんでしたので、3年ぶりの実施となりました。当日は、図書館に置きたい本を書棚から選び、ハンディーターミナルを使って裏表紙に記載されたISBN(バーコード)をスキャンして選書を行いました。
今回は岡本キャンパス学生6名・ポートアイランドキャンパス学生2名の参加と多数の学生にご参加いただきました!

 

参加された学生さんの感想です

**文学部 1年次**
 私は歴史のことはあまり詳しくないため、歴史書の担当と聞いたとき、ちゃんと本が選べるか不安でしたが、自分の分野にもつながる本がたくさんあることに気づき、選ぶのがとても楽しかったです。また、自分の好きな本を自由に選べるため、好きな作家の本や読んだことのある本を見つけるたびに、これも皆に読んでほしい!選ぼう!とワクワクしてとても楽しかったです。

**文学部 2年次**
 10時から長時間本屋にいるという経験は初めてで、とてもワクワクしました。午前中は社会学科に関係した内容の本を、隈なく探しました。気になった本を手に取り、中を見た後、読み進めたくなるかどうかを判断基準に選書しました。午後からは専門外の学科に関係する本を探した後、文学のコーナーをじっくり見ました。
個人的に頻繁に訪れる本屋で、読みたい本を選ぶことができ、夢のような時間を過ごすことが出来ました。

**文学部 2年次**
 オンライン上での選書は何度か参加したことがあったが、店頭で実際に本を手に取って目次や内容に目を通して自身の勉学に活かせるかどうか考えられる方が様々な本を選べたのではないかと感じます。特にどのような研究データを使用しているのかを見て選ぶことが出来たので、今後レポートを作成する時に役立てやすくなると思います。

**理工学部 4年次**
 私はあまり読書が得意な方ではないのですが、1日本屋さんにいる機会はなかなかないと思い、参加しました。久しぶりに本屋さんに行ったのですが、見たことのない新しい本や、小さい頃に読んだ懐かしい本が見られてとても有意義な時間になりました。このツアーの後、友達と遊んだときに本屋さんを見かけると、”ちょっと寄っていこうよ!”と本に触れる機会が多くなったように思います。ありがとうございました。

**経済学部 1年次**
 ブックハンディングツアーに参加してみて私は、本を読むことが以前より好きになりました。それは、図書館には色々な種類の本があり特に私は、野球をしているため野球関係、スポーツ関係の本を読んでみて色々な事が知れました。ただスポーツ関係の本だけではなく経済関係の本も読んでみて経済の知識など本を読む事で学ぶことができたのでよかったです。ブックハンディングツアーに参加してよかったと思いました。

和本のカビ・虫対策を行いました。

7月14日(木)、KONANライブラリサーティフィケイト参加の学生さんにご加勢いただき、和本の虫やカビ対策作業を行いました。

図書館には、どんどん新しい本が入ってきますが、古い本も入ってきます。
古い本のなかには『和本』と呼ばれる貴重なものもあります。
最近、和本をたくさんご寄贈いただいたのですが、外からやってきた本は、図書館へ入れる前に虫・カビ対策が必要になります。

和紙が材料の和本は、虫にとって大変おいしいそうです。
そしてカビは、隙あらばあらゆる本にはびこります。

図書館が、虫やカビと戦う方法はいくつかあるのですが、今回は和本を袋に詰めて脱酸素材を入れ、箱へ密閉することにしました。
つまり、和本を閉鎖空間に封じて酸素を奪い、虫やカビを窒息させて滅ぼす戦法です。

当日は朝から、学生さんとスタッフで、張り切って滅ぼしにかかりました。
学生さんたちの手際が大変よく、和本が次々に詰められてゆき、段ボール約20個になりました!
これから3週間~3ヶ月ほどじっくり寝かせます。開封が楽しみです。

 

 

大変な作業にご協力いただき、ありがとうございました!

マネジメント創造学部 真崎 克彦先生へのインタビュー

マネジメント創造学部 3年生 西山 天美さんが、マネジメント創造学部 真崎 克彦先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

Q.本を読むことは好きですか?

A.読書は大好きです。最近は仕事のために読むことが多いです。

 

Q.どのようなジャンルの本をよく読みますか?

A.仕事に関わるものがほとんどです。専門が国際協力論、開発研究なので、それにまつわる様々な本に目を通しています。

 

Q.本を買うときに重視しているポイントは何ですか?

A.「一期一会」です。ふらっと書店に入り、何気なく気になった本を手に取ります。そうして手に取った本が、講義や研究を行う上で思わぬアイデアの源泉になることがあります。他にも、新聞の書評やAmazonのオススメで出会う書籍が「一期一会」になることがあります。

 

Q. 好みの読書スタイルは、電子書籍ですか、それとも紙の本でしょうか。

A.紙の本です。手でページをめくりながら、興味を持った部分に手にペンを持って線を引く。視覚や頭だけではなく、体の色々な感覚を使いながら私は本を読んでいます。

 

Q.最近読んだ本で気に入っているものは何ですか?

A.本田由紀先生の『「日本」ってどんな国?:国際比較データで社会が見えてくる (ちくまプリマー新書)』です。この方は教育社会学の第一人者で、日本と他国を比べた様々なデータを用いて、政治や経済、ジェンダーなど多岐に渡って日本社会が抱える問題を明らかにします。

 

Q.大学生にオススメの本はありますか?また、その理由は何ですか?

A. 工藤 尚悟先生の『私たちのサステイナビリティ:まもり、つくり、次世代につなげる(岩波ジュニア新書)』です。この本では、サステイナビリティ(持続可能性)について、いくつか実例も交えながら丁寧に説明されており、しかも専門的かつ若者にも分かりやすく書かれていて、学生さんにオススメです。

 

Q.読書の魅力とは何だと思いますか?

A. 知らない視点や考え方などにふれることで、自身の世界を広げてくれることです。比較的時間の自由が利く学生の間に「これ面白そう」、「これは何のこと?」と、探求心を持つのは大切です。特定の考え方に縛られずに、知識を得ていくのは楽しいですし、精神的余裕が生まれます。せっかく大学の図書館が使えるのですから、フル活用して、そうした時間をもっと作っても良いのではないでしょうか。

 

感想:興味深い話を沢山聞かせて頂きました。学生であることを使って、色々な方の話を聞いたり、CUBEのメディアセンターにもっと足を運んだりしてみようと思いました。

(インタビュアー:マネジメント創造学部 3年生 西山 天美 )

スー・スチュアート・スミス著 和田佐規子訳 『庭仕事の真髄 : 老い・病・トラウマ・孤独を癒す庭』

 

文学部  4年生  Iさんからのおすすめ本です。

書名 : 庭仕事の真髄 : 老い・病・トラウマ・孤独を癒す庭
著者 : スー・スチュアート・スミス著 和田佐規子訳
出版社:築地書館
出版年:2021年

 皆さんは、最近自然と触れ合うことはあるだろうか。

 本書は、ガーデニングを通して自分の気持ちや心を癒していく人々の姿を描いた物語である。イギリスでは、「サンデータイムズ」ベストセラーや、タイムズ紙、オブザーバー紙の「今年読むべき1冊2020年」に選出された1冊である。

 戦争で負った心の傷をガーデニングで癒したという祖父や、ガーデンデザイナーである夫から影響を受け、著者は精神科医でありながらガーデニングに熱中する。そこから、自然やガーデニングを用いた治療法を試していく。患者は、心の病気を患う人や、虐待を受けた経験がある人、罪を犯した人、復員兵士など様々なバックグラウンドを持つ人々である。彼らは野菜や花を育て、それらを手入れする過程で、自分自身と向き合い、感情をコントロールしていく。本書からは、自然が持つ治癒力のすごさを学ぶことが出来る。

 本書では、現代人が、生活で自然や人と触れ合う機会が少ないことについても触れている。実際、コロナ禍で、デジタル化がより進み、オンライン授業やテレワークなど、外に出ることや、直接人と触れ合うことがなくても成り立つことが増えている。私たちはその便利さと引き換えに、大切な何かを失ってはいないだろうか。スマートフォンやパソコンといった無機質なものに囲まれ、現実を見失ってはいないだろうか。

 本書は、現代人が、野菜や花、木などの生命と直接触れ合うことが大切だと記している。植物が育ち、枯れ、また成長していく姿からは、生命の大切さを感じることが出来るからだ。そして、自分自身も自然の一部だということに気付き、自分自身の生命や感情、思いも大切にできるようになると述べている。

 ガーデニングは時間が経つのを忘れさせてくれると本書で書かれているように、約300ページある本書も時間を忘れて読むことが出来る。デジタル化が進んだ今、自然と触れ合う大切さを気付かせてくれる一冊である。

翻訳家 小竹由美子さんの展示コーナー設置しました 

 6月23日(木)3限に、1号館123教室で秋元孝文先生のゼミ主催のオープンセミナーが開催されます。今回は、ノーベル文学賞作家アリス・マンローの翻訳でも知られる小竹由美子さんをお招きして、翻訳家を志した動機や仕事内容についてお話を伺います。甲南大生なら誰でも参加できます。

 

 

       
 図書館ではそれに伴い、意欲的な学生ボランティア2名とともに特設展示コーナーを設置しました。本のピックアップや書影の作成、ポスターやポップの掲示など、図書館の仕事に興味を持って、熱心にお手伝いしてくれました。ありがとうございました!

 特設展示コーナーは、1階入館ゲート正面にあります。どれも素敵な装丁でつい手に取って読んでみたくなりますね。あなたの生涯の1冊に出会えますように。

 

水野 敬也 著 『夢をかなえるゾウ 』

経済学部   1年生 村井 舜さんからのおすすめ本です。

書名:夢をかなえるゾウ
著者 :水野 敬也 著
出版社:飛鳥新社
出版年:2007年

 人間の身体にゾウの頭、四本の腕を持ったインドの神様“ガネーシャ”をご存じだろうか。
どうやらガネーシャが言うにはモーツァルトもピカソもビル・ゲイツをも育てて有名にしたのは彼らしい…

 子供の頃から何度も先生や、その他の大人の方から聞かれた言葉に「将来の夢は?」というものがある。そのように聞かれれば多くの人はプロ野球選手に芸能人、医者や経営者など世間的に見て成功している人を答えることだろう。では彼らのように夢を叶え、成功するためにはどうすればいいのだろうか。その方法をなぜか関西弁を話すインドのゾウの神様“ガネーシャ”は(あんみつと引き換えに)教えてくれる。

 自己啓発本といえば筆者の成功談を堅苦しく書き綴ったものが多く、少し読みにくいように感じることが多いが、この本はそうではない。著名人のほとんどはワシが育てたと自称するインドの神様ガネーシャと自分を変えたいと話す主人公との会話形式でこの本のストーリーは進んでいき、その中には日本人にもよく知られている別の神様も登場する。ガネーシャからは簡単な課題が与えられ、その課題を主人公は一つひとつこなしていくことでだんだんと成長していく。会話形式で進んでいくのでとても読みやすく、本を読みながら自らできることは実践してみることで主人公と一緒に自分自身も成長していき、ときにはガネーシャにツッコミをいれたくもなるとても読みやすくおもしろい本である。

 今までとは違う自分になりたい、変わりたいと思ってはいるが行動を起こせていない人、なにか大きなことをしてでも自分を変えなければいけないと思っていないだろうか、そんなことはない日常の些細なことを意識し行動するだけで自分を変えられる、自分を成長させることができる、そう気づかせてくれる一冊になっている。

 私は大学生の間にこの本に出会い、読むことができてよかったと思っています。興味を持たれた方はぜひ読んでみてください。