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(KONANライブラリ サーティフィケイト学生企画)『本に「ふれる」本。』第2回

KONAN ライブラリ サーティフィケイトの学生企画
『本に「ふれる」本。』第2回

 2回目の連載となりました、法学部3年のK・Rです。
本日は、少し変わった本とのふれあい方をご紹介したいと思います。

 今回のおすすめ本は、『文庫本は何冊積んだら倒れるか』です。

 このタイトルから、「何をやっているんだ?」と思われる方がいるでしょう。
実は、本を様々な角度からゆるい調査を行う一冊なのです。

 例えば、タイトルにもあるように、文庫本は何冊積んだら倒れるかを出版社ごとに調査をしてみたり、文庫本を左手だけで読み、どれほど読みづらくなるのかを確認してみたり。はたまた、岩波文庫の〔緑〕の欠番を調査。

 役に立つ調査ではないことは確かですが、読書家の方なら一度は疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。そんな気になる謎を解明する一冊です。

 本を様々な角度からゆるい調査を行うので、それに伴い文体もゆるゆる。気軽に読める一冊です。

 私もこのゆるい調査に感化され、私の部屋にある本の冊数(教科書類は除く)を調べてみました。結果は、54冊となりました。思ったよりも多くて驚きました 。

 自宅にいる時間が多い今、ぜひ本に関する調査をしてみてはいかがでしょうか。

 次回は「個性が様々、ブックカバーの魅力」についてふれる本を取り上げます。

 また、次回お会いしましょう。

 法学部法学科3年 K・R

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【紹介した本】

文庫本は何冊積んだら倒れるか』、堀井憲一郎、本の雑誌社、2019

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図書館に所蔵している本は、連載期間中、図書館入館ゲート前の特設コーナーで展示しています。
貸し出しもできますので、お手に取ってご覧ください。(本が貸出中の場合は、MyLibraryから予約できます。)

エントランス展示更新 ~感染症の歴史~

 新しい年が始まりました。新型コロナウイルス感染症はまた感染拡大傾向にあり予断を許さない情勢ではありますが、だからこそ体調管理をしっかりとして、明るい気分で元気に過ごせるように頑張っていきたいところです。

 2020年はコロナに始まりコロナに終わるといった感じの1年でしたが、世界にとっても日本にとっても、こういった状況は初めての経験ではありません。
 今回更新したエントランス展示は「感染症の歴史」ということで、多様な感染症について世界と日本の歴史を年表で比較したり、関連する資料を展示しています。
 いろいろなシーンで話題になったため知っている学生も多いと思いますが、スペイン風邪、ペスト、天然痘やコレラなど、人間社会は様々な疫病、パンデミックを経験してきており、どの病も何年にもわたって大きな被害をもたらしてきました。
 しかしながら、多くの人々の努力によりそれらを乗り越えてきた歴史があり、そのうえで現在の私たちがあります。
 ただウイルスを恐れ鬱々と過ごすのではなく、私たちはいずれそれらを乗り越えるだろうということを認識し、未来へ向かっていく。過去を知ることはそのための手助けとなるでしょう。

 今回の展示は3月まで継続予定です。ぜひ一度図書館1階エントランスに足を運んでみてください。また、展示されている本を借りたいときは、図書館2階ヘルプデスクにお申し出ください。
 なお、 『KONAN TODAY』No.58で「甲南学園の新型コロナウイルス感染拡大防止対策」について特集記事でまとめられており、あわせて展示・配付していますので、こちらもぜひご覧ください。

(KONANライブラリ サーティフィケイト学生企画)『本に「ふれる」本。』第1回

KONAN ライブラリ サーティフィケイトの学生企画
『本に「ふれる」本。』第1回

初めまして。

 本日から、ライブラリサーティフィケイトの企画としてブログ掲載をさせて頂く法学部3年のK・Rです。1月、毎週火曜日にブログ内で連載を行っていきます。

 サーティフィケイト企画のテーマ名は、『本に「ふれる」本。』としました。これは、本をあまり読まない方でも気軽に本に触れてもらいたいという気持ちからつけさせて頂きました。お時間がありましたら、是非、読んで頂ければと思っております。

 今週のおすすめする本は、若松英輔さんによる『本を読めなくなった人のための読書論』(亜紀書房、2019)です。

 読書術や読書論といえば、速読、暗記や知識を身に付けるための工夫と想像される方が多いと思います。

 しかし、そのような想像とは違い、読書に向かい合うための一冊です。

 近年、SNSやインターネットが発達し、本に触れなくなった方や、忙しい日々の中で本が読めなくなってしまい、心苦しい思いをしている方が多いのではないでしょうか。

 この本は「本が読めないときは、無理をして読まなくてもよい」、「全部読んでもよいし、読まなくてもよいのです。大切なのは、言葉に出会い、言葉を糧にできるかどうかであって、多く読むことではありません。」と語りかけてくれます。この言葉に、私は心が軽くなったように思いました。

 KONANライブラリサーティフィケイトにエントリーしている、私が言っても説得力が欠けてしまいますが、本を無理に読む必要はないと感じました。

 このような無理は「読む」という行為を苦行に変えてしまっています。本は楽しんで読むものです。

 なので、ゆっくりと自分のペースで、自分なりの読み方で、本とふれあってみてはどうでしょうか。

 少しずつ自分と本を慣らしていく、準備体操のような一冊としてこの本をおすすめします。

 次回は、「ちょっと変わった本とのふれあい方」を教えてくれる一冊をご紹介します。

 また、次週お会いしましょう。

 法学部法学科3年 K・R

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【紹介した本】

本を読めなくなった人のための読書論』、若松英輔、亜紀書房、2019

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図書館に所蔵している本は、連載期間中、図書館入館ゲート前の特設コーナーで展示しています。
貸し出しもできますので、お手に取ってご覧ください。(本が貸出中の場合は、MyLibraryから予約できます。)

2020年度 KONANライブラリサーティフィケイト取得申請受付中です!

KONANライブラリサーティフィケイトにエントリーされている皆さまへ

2020年度のKONANライブラリサーティフィケイトの取得申請期間は、2021年1月4日(月)から1月30日(土)までです。
今年度、取得申請をされる方は、図書館2階ヘルプデスクにお越しください。
申請手続きについて、詳しくはこちらをご確認ください。

登学しての申請が難しい方は、今年度は郵送での申請も受け付けますので、お問い合わせフォームからご一報ください。
図書館から折り返しご提出いただきたい書類等のご連絡をします。

要件を満たしているかわからない、進め方がわからない、とお悩みの場合も、ご遠慮なくお問い合わせください。
あきらめずに、もうすこし、頑張れ!

 

※KONANライブラリサーティフィケイトとは、読書習慣及び情報探索力・表現力・行動力・企画力などを身につけた学生を評価する制度です。

ブックカバーグランプリ、デザイン募集中!

 甲南大学図書館では毎年ブックカバーデザインを募集し、図書館利用者の投票でグランプリを決定しています。
 今年はコロナ禍の影響でなかなか作品も集まりにくい状況。ですがまだまだ募集していますので、こんなブックカバーが欲しい!といったデザインがあれば、ぜひご応募ください!
 →応募方法等詳細はこちら

 さて、そんな甲南大学図書館のブックカバーに関する活動が、大学時報で紹介されました。原稿を書いてくださったのは図書館長である法学部教授の笹倉香奈先生です。どんな思い、構想で始まった企画かといったことが掲載されていますので、ぜひご一読ください。
 →『大学時報 No.395』
  →「学生によるブックカバーデザイン企画ー甲南大学図書館の取り組みー」

(KONANライブラリサーティフィケイト学生企画)『コロナ禍であなたの支えとなった本』

KONAN ライブラリ サーティフィケイトの学生企画展示
『コロナ禍であなたの支えとなった本』

期 間:2020年 11月28日(土)~2021年1月16日(土)
場 所:図書館入館ゲート前

コロナ禍で様々な日常が奪われた中、あなたの支えとなった本を募集します!
―あなたの支えとなった本が、誰かの支えとなることを祈って―
続くコロナ禍を、ひとりではなくみんなで乗り切りませんか?

企画者:文学部 3年 友江 輝人


2020年10月24日~11月15日の間、webアンケートで「コロナ禍であなたの支えとなった本」を皆様から募集しました。

本学の学生と教職員を中心に、27冊の本が集まりました。

友江さんは、コロナ禍の中で、誰かの為に自分に何ができるを考えて、今回の企画を提案されたとのこと。
集まった本は、小説あり、古典あり、自己啓発あり、社会問題あり、もちろん学術書もありと、多様な内容です。一人一人が、それぞれにストレスフルな時代を乗り切る工夫をされているのだと、改めて感じました。

コメントを寄せてくださった皆さんのお気持ちを、次に本を読まれる方にお伝えするために、展示も丁寧に作成してくださいました。ご来館の折にはぜひご高覧ください。
また、ご来館が難しい方のために、本ブログでも結果を公表しております。

気持ちを晴れやかにしてくれる本でも、時間があるうちに力をためておく本でも、3行で眠りにつける本でも、それぞれに皆様のお役に立つと思います。
ご来館の折には、プラス1冊、本を借りてみませんか。