「甲南大学図書館を体験しよう」イベントを実施しました!

8月1日(火)に「甲南大学図書館を体験しよう」イベントを実施しました!

本山第二小学校の5・6年生のみなさんを対象に、甲南大学図書館はどんなところかを見学してもらい、目で見て触れていただく夏のイベントとなっています。

 

まずは図書館にはどんな本があるのかを見てもらうため、図書館ツアーを行いました。初めての大学図書館に、みんなとっても興味津々でした!たくさんの本があるからびっくりしますよね。

図書館2階の広い雑誌コーナーでは、初めて見る学術雑誌におもわず「へぇ~!」という言葉が聞こえてきました。

ヘルプデスク前にいるそーたくんにも興味津々です!

みんなで楽しくそーたくんとお話してくれました。そーたくんも頑張っておすすめの本を探してくれました!
今は事務室にいるアンドロイドのアンさんとも会いました。(ちょっとリアルな作りなので驚いている子もたくさんいました)

 

書庫もご案内したのですが、暗くておばけが出てきそうな雰囲気に悲鳴が上がっていました…
普段はお目にかかれない貴重書にもびっくりした様子でした。

 

甲南大学図書館には本だけじゃなく、たくさんのコンテンツがあることを知ってもらえたのではないでしょうか?
図書館ってすごいんだな!と思ってもらえたらうれしいです✨

 

図書館の見学が終わってからは、児童福祉研究会のみなさんにバトンタッチ。
考えてきてくれたゲームでレクリエーションを行いました!

 

紙の上で目をつぶって足ふみをし、はみ出さないようにするゲーム

みんなでジェスチャーゲーム

謎解き(私は頭が固いのでめちゃくちゃ難しかったです)

大いに盛り上がり、小学生のみんなも児童福祉研究会のみなさんも、とても楽しそうでした!

 

最後は児童福祉研究会のみなさんが甲南大学で何を学んでいるかを小学生のみんなにプレゼンしてもらいました。
初めて聞くような単語もたくさんあったかと思いますが、児童福祉研究会のみなさんがわかりやすく伝えてくれたおかげで大学での学びに真剣に耳を傾けていました。

 

館長の杉本先生も駆けつけてくださり、甲南大学、甲南大学図書館の良さを伝えてくださいました。
小学生のみんなにはまたいつか、甲南大学生として図書館でお会いできることを願っています😊🌟

 

とても楽しいイベントになりました!
ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました!

田野大輔(文学部)『検証ナチスは「良いこと」もしたのか?』

 

 

<教員自著紹介>

「ナチスは良いこともした」という主張は、ツイッター上などで日常的に繰り返されています。アウトバーンを建設し失業率を低下させた、進んだ福祉政策や家族支援政策を導入した、などなど。このような主張は、誤った事実認識を根拠にしたり、文脈や全体を無視して事実を抜き出したりして、「良いこと」を一面的に強調しているにすぎません。

本書は、そうした「ナチスの功績」とされがちな事象を取り上げ、歴史研究の立場からそれらの事実性や文脈、結果を検証しています。歴史修正主義が影響力を持つなか、多角的な視点で歴史を考察することの大切さを知っていただければ思います。

検証ナチスは「良いこと」もしたのか? 』
■ 小野寺拓也, 田野大輔著, 東京 : 岩波書店 , 2023.7

■ 請求記号 237.074//2109
■ 配架場所  図書館   1F 教員著作
■ 著者所属  田野大輔(文学部)

前田正子(マネジメント創造学部)『母の壁 : 子育てを追いつめる重荷の正体 』

 

<教員自著紹介>

日本は子育てしやすい国でしょうか。子育てしながら働くときに、お母さんたちはどのような問題に直面するのでしょうか。

そこである自治体で保育園に入所申請した全世帯に調査を実施しました。そのアンケートに書き込まれていたお母さんたちの生の声から、様々なお母さんたちが保育・家庭・職場の3つの壁にぶつかり、悩みながら子育てしていることが分かりました。

是非、今、子育てしているお母さんたちの訴えに耳を傾けてください。

母の壁 : 子育てを追いつめる重荷の正体 』
■ 前田正子, 安藤道人著, 東京 : 岩波書店 , 2023.6

■ 請求記号 367.3//2239
■ 配架場所  図書館   1F 教員著作
■ 著者所属  前田正子(マネジメント創造学部)

オープンキャンパスで図書館のお手伝いをしていただきました!

7月9日(日)にオープンキャンパスが開催されました!

図書館もオープンキャンパスにあわせ、高校生の方をはじめとした来場者の方に自由に見学していただけるようにしています。

たくさんの方が来館されるのでスタッフだけでは大変なんです…
そこで、ライブラリサーティフィケイト参加者の方にボランティアのお願いをしました!
日曜日にもかかわらず、たくさんの方に応募していただいて驚きとうれしさでいっぱいでした🥰
7月9日は3名のボランティアさんに手伝っていただきました。

 

お手伝いいただいた内容は主に3つあります。

 

①図書館の入り口で入館者のカウントと館内へのご案内
オープンキャンパスで何人の方にご来館いただいたのかを数える必要があります。
大学関係者の方は学生証や教職員証などででタッチして入館するので来館者数のカウントができます。
しかし見学者の方のカウントは数取器(カチカチするやつ)で一人ずつカウントしなくてはいけません。
図書館は入れるのかな?と迷ってる方もおられますので館内へのご案内もします。

 

②そーたくんの補助と利用案内
図書館2階ヘルプデスクにはお助けロボットのそーたくんがいます。
オープンキャンパスでもそーたくんとお話できるのですが、そーたくんはまだ成長途中なので聞き取れない言葉があったります。
お話するのにちょっとコツがいるそーたくんなのでボランティアの方に補助をしていただきました。
そーたくんとお話した方はみなさんとても楽しそうにしていたので、そーたくんも喜んでいるに違いありません!

 

③図書館ツアーとご案内
初めて見学来られる方は広い図書館にとても驚かれます。今回のオープンキャンパスでもすごーい!とびっくりされる方がたくさんおられました!
どんな本があるか、どんな施設があるかを聞かれたときにボランティアの方にもご案内をしていただくようお願いしました。

 

 

みなさん熱心に活動してくれて、「またやりたいです!」「ほかのボランティアも参加してみたいです!」とのうれしい感想をいただきました✨

暑い中、お疲れさまでした!

[藤棚ONLINE]経済学部・寺尾建先生コラム「〈幸せ〉と〈不幸せ〉のあいだ」

図書館報『藤棚ONLINE』
経済学部・寺尾建先生コラム「〈幸せ〉と〈不幸せ〉のあいだ」

 話題として今回取り上げる書籍は、直木賞作家である西加奈子氏の最新刊『くもをさがす』(河出書房新社、2023年)です。

 本書が今年の4月に出版されて以降、著者初のノンフィクションであることからも各方面で話題になっていることは知っていましたし、著者の西加奈子氏には会ったこともあり(正しくは、少し離れたところから見たこともあり)、そしてまた、2020年4月24日にYouTubeにアップロードされて、2023年6月26日時点までの再生回数が11万回を超えている動画(https://www.youtube.com/watch?v=F9mwmsYFh4k)を過去3年間の累計で10回以上視聴する程度には氏に関心を抱いてはいました(氏が好きだというミュージシャンが自分とまったく同じだったので、氏のことを他人とは思えなかったからです)。

 それでも、私は、本書を読むつもりはありませんでした。本書では氏が罹患した乳がんの治療についての詳細が記されていることがわかっていたので、読むと心がしんどくなるような気がして、そのことが怖かったからです。

 ところが、私が尊敬する文学部のA先生(A先生は、西加奈子氏に直接会って話をしたことがある人です)が本書を読んだ週に担当するすべての授業で本書についての話をしたという事実を人づてに聞き、すぐに取り寄せて読みました。

 読んで、心がしんどくなることがなくはなかったですが、人生とこの世界についての大切なことを学ぶことができました。それは、たとえば、「不幸そうに見える」と「不幸である」とは違うということ、そしてまた、「幸せそうに見える」と「幸せである」とは違うということ、それゆえ、「不幸そうに見えるけれども、幸せである」ということはありうるということです(同じ理由から、避けたいことではありますが、「幸せそうに見えるけれども、不幸である」ということもありえます)。

 「目に見えることは、実際のところ、どの程度がほんとうのことなのだろうか?」──このことを、人生とこの世界(そこには、自分にとって大切な人とその人生も、当然含まれます)について、忘れずにいつも心に留めておきたいという思いを、本書を読んであらたにしたところです。

「植物学の父・牧野富太郎」展示中!

 現在放送中の連続テレビ小説「らんまん」、ご存知ですか?
 毎日見てる!という方もいらっしゃるでしょう。今回の展示はその「らんまん」の主人公のモデル、 植物学の父と呼ばれた牧野富太郎博士がテーマです。

 その生涯を植物研究に捧げた理学博士・牧野富太郎(まきのとみたろう, 1862-1957)は、自身を「草木の精ではないか」というほど、つぶさに植物を観察・記録し、その知見と知る楽しさを一般市民にまで広めた偉大な研究者です。

 精緻な植物画はもちろん必見ですが、博士は植物を文章で表現されることにも長けておられ、エッセイも秀逸です。『牧野日本植物圖鑑』、明治時代の『植物学雑誌』、随筆集など、牧野博士に関する甲南大学図書館の蔵書を展示していますので、ぜひ一度ご覧ください!(展示してあるエッセイを読みたい方は、2階ヘルプデスクにお声がけください。)

 また、牧野富太郎に学んだ植物学者の一人に木村有香(きむら ありか, 1900-1996)がいます。木村博士は 甲南学園の創立者・平生釟三郎による育英事業「拾芳会」の奨学生で、平生先生は長くその研究活動を支持しました。
  木村有香 は、大正15年1月に六甲山(住吉村域)で発見したヤナギを、平生釟三郎にちなんで「ヒラオヤナギ」と命名しています。 「ヒラオヤナギ」は、 岡本キャンパス1号館前に植樹されていますので、1号館前を通るときに少し立ち止まって探してみてください。

ヒラオヤナギ