月別アーカイブ: 2021年12月

山本 雅博 (理工学部)『大学の基礎化学 : 必要な物理・数学とともに』

 

<教員自著紹介>

この本は,全国の大学教員のネットワークを通して7人の先生に得意なところを分担執筆してもらったものである。高校から大学に入学した時の「転ばぬ先の杖」として準備した本で,化学の本であるにも関わらず,数学・物理を多く記述しているのは,「物理化学」で多くの学生が戸惑うからである。

山本は熱力学・反応速度・電気化学のところを分担した。実験器具の絵が多く書かれている点で好評な評価をまず頂いている。

■ 『大学の基礎化学 : 必要な物理・数学とともに
■ 山本 雅博 他 著 , 丸善出版 , 2021.11
■ 請求記号 430//2209
■ 配架場所  図書館   1F 教員著作
■ 著者所属 山本 雅博  (理工学部)

「開くと飛び出す!ポップアップカード」を開催しました!

 2021年12月16日(金)にイベント「開くと飛び出す!ポップアップカード」を開催しました。
 ポップアップカードとは、開くと立体的に飛び出すような仕掛けを使ったカードです。
 参加者は定員人数の3名に加え、途中参加1名(見学のみ)の計4名となりました。

 仕掛け絵本の紹介と仕掛け絵本の歴史の説明後、クリスマスのポップアップカードを作成しました。
 参加者同士でデザインを見せ合う場面も見られて、和やかな雰囲気で進みました。

 参加者からは、「飾りつけをするのが楽しい」、「普段から興味はあるがなかなか取り組めないので、イベントがあれば嬉しい」などの声がありました。
 それぞれ工夫をされていて、素敵なカードができました!

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図書館では、英語多読学習にチャレンジする多読チャレンジャーを募集しています。
今年度のチャレンジ期間は3/31までとなっています。エントリーは図書館1階カウンターまたはメール( toshokan-itaku@adm.konan-u.ac.jp )で受け付けていますので、ぜひチャレンジしてください!

マネジメント創造学部 金坂 成通先生へのインタビュー

マネジメント創造学部 2年生 Aさんが、マネジメント創造学部 金坂 成通先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

Q.普段読書はされますか?

A.仕事に関する本は毎日読みます。しかし、趣味としての読書は子どもの世話のため時間がなく、最近はあまりできていません。

 

Q.趣味として読むときにはどのようなジャンルの本を読みますか?

A.ノンフィクションやエッセイが好きです。特に、秋田犬「わさお」の名付け親であるメレ山メレ子さんの『メメントモリ・ジャーニー』が好きです。

 

Q.今までに読んだことのないジャンルはありますか?

A.ほとんど読んだことがあります。大学で仕事を得る前にPHP研究所の出版部門で数年間ですが編集者をしていたため、仕事の関係上いろいろな本を読みました。

 

Q.本を買うときや借りるとき、何が決め手でその本を手に取りますか?

A.著者で選びます。興味がある人や好きな人の本を読むことが多いです。

 

Q.最近読んで面白かった、感動した本はありますか?

A.『一億人の英文法』と『でんしゃでいこうでんしゃでかえろう』です。後者は子どものために選んだ絵本なのですが、前から読むと行きの話、後ろから読むと帰りの話になり2度楽しめます。

 

Q.大学生にお勧めの本はありますか?

A.①『バッタを倒しにアフリカへ』私と同世代のバッタ研究者の新書ですが、研究生活の楽しさが溢れています。同世代の著者にはサインを書いてもらいました。

 ②『メメントモリ・ジャーニー』著者が素敵な人でその思考も面白いため、本の内容も面白いです。エッセイなのですが「沖縄でカニに求婚される」「アフリカに自分の棺桶を作りに行く」など日常ではありえませんよね。陳腐な表現になりますが、世界には色々な人がいて、それが素晴らしいということを改めて感じさせてくれます。

 

Q.本を読むことで何か得たことはありますか?

A.3人組が知恵を出し合ってお金儲けをする話の「ズッコケ三人組」シリーズ『うわさのズッコケ株式会社』からは、楽しみながら多くのことを学びました。小学5年生の時に図書室で借りて読んだのですが、お金儲けや株式投資、出資の勉強になりました。また、社会や経済に興味を持つきっかけにもなり、今の職業につながっているのではないかと思います。少し古いですが、経済学や経営学を初めて学ぶ大学1年生が読んでみるのも面白いかもしれません。

 

<感想>インタビュー中は金坂先生ご自身の過去のお話なども踏まえて、とても明るく楽しくお話をしてくださり、あっという間に時間が過ぎました。かつてPHP研究所の編集者だったということにとても驚きました。私の周りに編集者の仕事をしている方がいないため、とても貴重なお話でした。

 

< 金坂 成通先生おすすめの本>

前野 ウルド 浩太郎 著 『バッタを倒しにアフリカへ』 光文社 ,  2017年

メレ山 メレ子 著 『メメントモリ・ジャーニー 』 亜紀書房 , 2016年

(インタビュアー:マネジメント創造学部 2年 A  )

経済学部 ・マネジメント創造学部 三上 亮先生へのインタビュー

マネジメント創造学部 4年生 小栗 珠実さんが、経済学部 ・マネジメント創造学部三上 亮先生にインタビューを行いました。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

Q.どのくらいの頻度で本を読みますか?

A.参考書や教材は週に2冊。一般的な書籍(小説等)は2か月に1冊です。

 

Q.普段どのような本を読みますか?

A.大抵は専門書をよく読みます。今抱えて居る問題を解決するための本を結構よく読むことが多いです。例えば、パソコン操作や分析の方法を詳しく知りたい時に、それを知れる本を探して読みます。研究者になってから、専門書を読む時間が多くなり、それ以外の本を読む時間が減ったので、大学生の時に、色々な本を読んだ方がいいと思います。

 

Q.書店や図書館で本を買う、借りる時、どのように本を探して読んでいますか?

A.現状の問題を解決したい時に買いに行きます。書店や図書館に行くときは、自分の抱えている問題に関する分野に足を運び、本を探します。大学生の時は、ふらっと訪れて当てもなく本を探していました。

 

Q.大学生にお勧めしたい本は何ですか?お勧めの理由は何ですか?

A.2冊あります。1冊目は、内田樹さんの『寝ながら学べる構造主義』です。構造主義という哲学の考えを、とてもわかりやすく書かれている本です。例えば、経済学の父アダム・スミスについてどのような考え方だったのか、どのような流れでその考えにたどり着いたのかを分かりやすく教えてくれます。昔と今の考え方の違いや、登場人物がなぜ歴史的に重要な人になったのかを、素人にもわかりやすく書かれており、刺激的で好奇心をそそられる内容となっています。

2冊目は、『出社が楽しい経済学(NHK)』です。経済学が何かを全く知らない初学者でも、この本を読めばなんとなく理解ができるようになっています。

 

Q.最近読んだ本で面白かった本などありますか?

A.福永武彦さんの『古事記物語』です。海外の人と話した時、日本の歴史わかってなかったなぁと思ったのが読むきっかけでした。読んでいくと、日本の地名の由来や風土等、知らなかったことを学べて、楽しんで読んでいます。

 

Q.どういった時に本を読みますか?

A.小説などは、時間に余裕がある時、心に余裕がある時、アイデアに行き詰った時に、頭をリフレッシュさせるのに、読むことが多いです。

 

Q.専門書を読むとき、どの部分に注意して読むとかありますか?

A.全部を理解しようとするよりも、大事なところが何かを意識して読むことが重要だと思います。自分が知りたいところは何か、今分からないところがどこかを確認しながら読めば、理解できる部分に対して集中して読むことができるようになります。

 

感想 :質問に対し丁寧にお答えいただき、またインタビュー内容以外で面白かった本について、本の趣味など楽しいインタビューになり、とても楽しかったです。先生が紹介した本はどれも自分自身とても好奇心を刺激させる内容であり、本を借りて読んでみようと思いました。哲学の本から、経済や古典など幅広く読まれているので、私も様々な分野の本を読んでいこうと思いました。インタビューさせていただき、ありがとうございました。

 

<三上 亮先生おすすめの本>

内田 樹 著 『寝ながら学べる構造主義』 文藝春秋 ,  2002年

吉本 佳生 著, NHK「出社が楽しい経済学」制作班編 『出社が楽しい経済学 』 日本放送出版協会 , 2009年

(インタビュアー:マネジメント創造学部 4年 小栗 珠実  )

奥野 明子 (経営学部)『利他の構造』

<教員自著紹介>

本書では、稲盛和夫の経営哲学の根幹をなす「利他」を多面的に捉えた。私が執筆した章では、ワーキング・マザーに対する利他的行動を促すマネジメントについて考察した。

子供の病気や家庭の都合等、ワーキング・マザーが働き続けるためには同僚達の利他的行動が不可欠だ。しかし、自発的な利他的行動をマネジメントが引き出すことは難しい。マネジメントができるのは、それが生まれる場をつくることではないだろうか。

■ 『利他の構造
■ 奥野 明子 他 著 , ミネルヴァ書房, 2021.10
■ 請求記号 335.15//2207
■ 配架場所  図書館   1F 教員著作
■ 著者所属 奥野 明子  (経営学部)

平井 健介 (経済学部)『ハンドブック日本経済史』

<教員自著紹介>

本書は、日本経済史を学ぶ学生が、講義や教科書の内容をさらに深めたり、ゼミや卒論などで研究したりする際の手引書です。

江戸時代以降の日本経済の歩みを6つの時代に分け、各時代の概説と需要事項(人口、対外関係、産業、エネルギー・環境、金融、政策、インフラ、思想・構想)を、統計や図版を用いつつ、それぞれ4ページで解説しています。講義や教科書では重要なポイントが分かりにくいという読者に最適の一冊です。

■ 『ハンドブック日本経済史
■ 平井 健介 他 編著 , ミネルヴァ書房, 2021.12
■ 請求記号 332.105//2018
■ 配架場所  図書館   1F 教員著作
■ 著者所属 平井 健介  (経済学部)