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第8回 甲南大学書評対決、生協書籍部で実施中!

甲南大学生協の書籍部にて、第8回 甲南大学書評対決  実施中です。

書評対決とは・・・甲南学園および甲南大学の教職員と学生団体がそれぞれ”おすすめの3冊”の書評を執筆・発表し、BOOKCAFE(iCommons4階)、Books&Support(学友会館北館)、The CUBE SHOP(西宮キャンパス)、FIRST SHOP(ポートアイランドキャンパス)で展示販売し、その売上冊数によって勝敗を競う企画です

今回は、甲南大学卓球部の経営学部4年 嶋守佑斗さん、経済学部3年 加藤紗苑さん、法学部2年 植村翔太さんと、知能情報学部講師の奥村真善美先生の対決です!

 

 

 

前哨戦として4月24日(水)に、卓球部チームと奥村先生による本のプレゼンが行われました!会場は卓球部の部員の方がたくさん応援に来られており、みなさん楽しみにされておりました。

 

今回から新しいMCの方にバトンタッチしました。
文学部人間科学科3年の肥前諒さんです。素晴らしいMCデビューでした!

 

甲南読書会も要チェックです!

 

 

プレゼン前はみなさん緊張の面持ちでしたが、発表前には出版社の方からの応援メッセージや、奥村先生の選ばれた実験数学読本3の著者、矢崎成俊さんから直筆のメッセージをいただいたりと、みなさんとてもびっくりした様子で嬉しそうにされていました。
卓球部チームは卓球のパフォーマンスをしてくれたりと、すでに大盛り上がりです!

 

それでは、早速プレゼンスタートです!

 

 

卓球部チーム一人目は植村翔太さん。非常に緊張しているようでしたがしっかりとしたプレゼン内容を考えておられ上手くまとめていました。ベストセラーになっている本ですが、改めて読んでみたい!と思った方も多いのではないでしょうか?
【第8回 甲南大学書評対決】 岸見一郎・古賀史健著 『嫌われる勇気』 | 甲南大学図書館ブログ (konan-u.ac.jp)

 

 

 

続いては奥村先生。卓球部チームのしっかりとしたプレゼン内容に関心されておりました!
一冊目は好きな本を選びましたとのことで、中村俊輔選手の考え方や行動力に非常に感心しているとのことでご紹介いただきました!このような機会は初めてで緊張しているとのことでしたが、流暢なプレゼンはさすが先生・・・!と感じました✨
【第8回 甲南大学書評対決】 中村俊輔著 『察知力』 | 甲南大学図書館ブログ (konan-u.ac.jp)

 

 

 

卓球部チーム二人目は加藤紗苑さん。こちらもベストセラーになっている本ですが、内容をよく読まれているんだなと思うプレゼンでした!プレゼン後には双葉社から「君の膵臓をたべたい」クリアファイルを贈呈され、とてもうれしそうにされていたのが印象的でした!
【第8回 甲南大学書評対決】 住野よる著 『君の膵臓をたべたい』 | 甲南大学図書館ブログ (konan-u.ac.jp)

 

 

 

続きまして奥村先生のターン。先生の研究されている分野の本ですので、たくさんお話されたいことがあるようで、非常に熱のこもったプレゼンでした!複数人でワイワイ議論しながら読んでほしいとのことですので、皆さんもぜひ議論しながら読んでみてください。
【第8回 甲南大学書評対決】 矢崎成俊著 『実験数学読本3:やりたくなる実験から考えたくなる数学へ』 | 甲南大学図書館ブログ (konan-u.ac.jp)

 

 

卓球部チーム最後は嶋守佑斗さん。たくさん読み込んだことがわかる非常に堂々としたプレゼンで、観客の心を掴んでいました。手の動作も加えながら時間内にきれいにまとめておられ、まさにたくさんの知識からセンスを磨いてこられたのだと思います!
【第8回 甲南大学書評対決】 水野学著 『センスは知識からはじまる』 | 甲南大学図書館ブログ (konan-u.ac.jp)

 

 

 

奥村先生のラストターン。フェルマーの最終定理という名前はよく耳にしますが、この定理を解いた研究者に焦点を当て、定理を解くまでにどのようなドラマがあったかの本です。偉大な研究者にも自分の境遇と似ているところがあったことに関心されたそうです。
【第8回 甲南大学書評対決】 サイモン・シン著 『フェルマーの最終定理』 | 甲南大学図書館ブログ (konan-u.ac.jp)

 

 

以上のプレゼン対決では、卓球部チームの学生3名が勝利しました!
🎉おめでとうございます🎉

 

卓球部チームは皆さんプレゼンをしてくれた本をたくさん読んできているのが伝わり、素晴らしいプレゼンをしてくれました。また、嶋守さんからは奥村先生の発表された本にも言及され、ぜひ卓球部の理系メンバーに読んでもらって感想を教えてほしいとのコメントでした。すごい探究心です!

奥村先生は卓球部チームのプレゼンにとても感心されておられました。緊張していたがいい経験になったとのコメントをいただきました。先生が紹介してくださった本はどれも文系の方にも読みやすい本ですので(私も文系ですが読みたくなりました!)、ぜひ読んでみてください。

 

観戦にはたくさんの方が来られ、最後まで大盛況となりました!

 

※プレゼンされた本の紹介は下にも続きます!ぜひスクロールしてご覧ください!

 

 紹介された本は、4/24~5/29の売り上げで勝敗が決まります!結果は5/31に発表されます。ぜひこの機会に手に取ってみてはいかがでしょうか?

 書評対決は今後も年2回開催予定です。「おもしろい本」を探しにぜひチェックしてみてください!

【第8回 甲南大学書評対決】 岸見一郎・古賀史健著 『嫌われる勇気』

4月24日(木)に開催された第8回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

 

卓球部チーム 法学部2年  植村 翔太さんからのおすすめ本です。

書名 :嫌われる勇気
著者 : 岸見一郎, 古賀史健
出版社: ダイヤモンド社
出版年:2013年

植村さんは大ベストセラーになっている本、嫌われる勇気を紹介してくれました。

 

以下、植村さんからの書評です。

 

みなさんは欧米で絶大な支持を誇り、「心理学の三大巨頭」と言われるアドラー心理学という考えをご存知でしょうか?この考え方は、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な答えを提示するものであるのですが、少し変わった考え方をします。

一つ例をあげると、ある問題が起こった場合は原因ありきの問題ではなく、その逆である目的ありきの問題であるという考え方です。例えば、ある人に怒鳴るという行為は怒りの感情が原因として起こった行為ではなく、大声を出すために怒ったという目的をかなえるための行為であるということです。これだけだと理解しにくいかもしれませんがこの本は物語形式を用いてまとめており、理解しやすいよう作られています。

自身の考え方と差異を強く感じてしまうかもしれませんが、「本当の勇気とは何なのか」と言うことに触れるために、是非この本を手に取ってもらいたいです。

 

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【第8回 甲南大学書評対決】 住野よる著 『君の膵臓をたべたい』

4月24日(木)に開催された第8回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

 

卓球部チーム 経済学部3年  加藤 紗苑さんからのおすすめ本です。

書名 :君の膵臓をたべたい
著者 : 住野よる
出版社: 双葉社
出版年:2015年

加藤さんも大ベストセラーの君の膵臓をたべたいを紹介してくれました。

 

以下、加藤さんからの書評です。

 

今回私が紹介する本は、住野よるさんが初めて出版した本である「君の膵臓をたべたい」という日本の青春小説です。

高校生の主人公が病院で一冊の文庫本「共病文庫」を拾い、のちにそれはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳であることが分かった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて・・・。

私はこの本から、何気ない日常の大切さについて改めて考えさせられました。

この本は2016年に「本屋大賞」第2位を始め、多数のランキングで上位に選出され、2017年に実写映画化、2018年にはアニメ映画化もされとても人気なので、この機会にぜひ手に取って貰えたら嬉しいです。

 

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【第8回 甲南大学書評対決】 水野学著 『センスは知識からはじまる』

4月24日(木)に開催された第8回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

 

卓球部チーム 経営学部4年  嶋守 佑斗さんからのおすすめ本です。

書名 :センスは知識からはじまる
著者 : 水野学
出版社: 朝日新聞出版
出版年:2014年

朝日新聞出版より隠れたベストセラーとのご紹介をいただきました。

 

以下、嶋守さんからの書評です。

 

センス。この言葉は誰もが耳にしたことのある言葉だと思います。ほとんどの方は「生まれ持った才能」というイメージを持っているでしょう。そんなイメージを持っている中で、この本のタイトルを見るときっとこう思うはずです。

「そんなわけないやろ。」

この本を読むことで、今までの固定概念が覆されます。

私自身がこの本を読み、最も印象に残った点は、「知識量が生むセンスの差」についてです。あいうえおの5音しか使えない人と50音全て使える人では、書く文章の表現力が段違いに変わってきます。このように、その人が持つ知識量によって生まれる結果が変わる、つまりそこでセンスの有無が判断されるわけです。

この例は冒頭で述べられる一部分で、この後にどうやって知識を増やしていくのか、そしてどう活用するのか、というのが事細かに書かれています。是非一度手に取っていただければと思います。

 

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【第8回 甲南大学書評対決】 中村俊輔著 『察知力』

4月24日(木)に開催された第8回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

 

 

知能情報学部講師 奥村 真善美 先生からのおすすめ本です。

書名 :察知力
著者 : 中村俊輔
出版社:幻冬舎
出版年:2008年

奥村先生1冊目のおすすめ本です。お好きな本を紹介していただきました。

 

以下、先生の書評です。

 

サッカー日本代表や海外リーグ等で数々の偉業を成し遂げた中村俊輔選手による自伝。
「壁があるときは、まだましだ。それを乗り越えればいいだけ」や「壁から逃げなければ得るものが大きい」はいまでも中々解けない問題に出会った時などに反芻します。その他にも中村選手の考え方は種目を越え、もはや業種を越え通ずるものがあると思います。

一見すると無駄に見える、失敗に見えることでも、プラスへ持っていく努力をする、そして、体験を未来にどう活かすかを分析し、足りないところは補い、できたことはさらに磨くことで「引き出し」を増やしていく。この考え方はどの分野においても大切な考え方です。また、中村選手は本書で何度か安定や満足感に対しても危機感を感じると記しており、こういった考えが、中村選手をサッカー小僧たらしめる所以なのではと感じています。

自分自身も危機感をもって常に数学とともにある研究者になれたらと思います。

 

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【第8回 甲南大学書評対決】 矢崎成俊著 『実験数学読本3:やりたくなる実験から考えたくなる数学へ』

4月24日(木)に開催された第8回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

 

 

知能情報学部講師 奥村 真善美 先生からのおすすめ本です。

書名 :実験数学読本3:やりたくなる実験から考えたくなる数学へ
著者 :  矢崎成俊
出版社:日本評論社
出版年:2020年

奥村先生2冊目のおすすめ本です。数学について熱く語っていただきました。

 

以下、先生の書評です。

 

「数学って何の役に立つのだろう?」や「数学ってどういうところに応用されているのだろう?」といった疑問に対する一つの回答や示唆を与えてくれる一冊です。題材によっては小学生でも分かる or できる身近な現象や実験から、数学を応用したり、創り出したり、見出したりできる本となっており、例えば、独楽作りや紙で正四面体・正八面体を作るなど、単に実験・工作をするだけでも楽しめるのではないかと思います。個人的には対数とケプラーの第3法則についての内容が気に入っています。

この「実験数学読本」は第3弾まであり、第1弾とこの第3弾はゼミ生にも輪読してもらいました。複数人でワイワイ議論しながら読み進めていくのがおすすめです。

 

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