2-1. 学生オススメ」カテゴリーアーカイブ

ポートアイランドキャンパス図書室にて図書委員がPOP展示を行っています

〔フロンティアサイエンス学部〕
ポートアイランドキャンパスにあるフロンティアサイエンス学部(FIRST)では、学生が「図書」「キャリア」「生協」「レクリエーション」「広報」の各委員会を作ってさまざまな活動をしています。
今回、そのなかの図書委員さんがPOPを作って図書の紹介をしてくれました。
写真はポートアイランドキャンパスの図書室で展示しているPOPです。


(写真左の列を上から)『楽園の烏』(阿部智里)、『君は月夜に光り輝く』(佐野徹夜)、『アリス殺し』(小林泰三)
(写真中央の列を上から)『あるかしら書店』(ヨシタケシンスケ)、『オルタネート』(加藤シゲアキ)
(写真右の列を上から)『研究室で役立つ 有機化学反応の実験テクニック』(J. Leonard、 G. Procter、B. Lygo)、『独学大全』(読書猿)
POPは手書きあり、パソコン打ちあり、イラストあり、思わず本を手に取ってしまうぐらいPOPの文章も上手で、「えっ、みんな本屋さんでバイトしたことあるん?」と思うぐらいすばらしいPOPが集まりました。理系学部らしく理科ど真ん中の本もあれば小説もあり、選書のバランスもすごくよい。美術が大の苦手で文系出身の身からすると、イラストが描けて理系の知識もあって文章が上手とは、なんと頼もしい学生さんだろう!と誇りに思いました。
フロンティアサイエンス学部の図書室は、事務室の開室時間内(平日9~18時、土曜日9~13時)であれば学外の方にもご案内できますので、ぜひ一度ポートアイランドキャンパスに足をお運びいただき、学生さんの力作をご覧ください。
(ポートアイランドキャンパス事務室 山本 樹)

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遠隔地キャンパスへの訪問には、必ず学生証を持って行ってくださいね!
本は取り寄せもできます。

池谷裕二著 『脳には妙なクセがある』

文学部 4年生 Sさんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 : 脳には妙なクセがある 
著者 : 池谷裕二著
出版社:扶桑社
出版年:2012年

運動でも、勉強でも、まず、5分だけやってみたら意外と続くことはありませんか?今回紹介するのは、池谷裕二さんの『脳には妙なクセがある』です。たまたま図書館でこの本を見つけ、読みました。

読了後、驚いたことは、脳がこれまでの経験から自動判定しているということです。いくら頭の中で考えていても、自分の行動は、これまでの経験で脳が自動判定する。だから、脳によりよく判定してもらうために、まず行動を起こすことが大事だそうです。本書には、

『自分が今、真剣に悩んでいることも、「どうせ無意識の自分では、考えが決まっているんでしょ」と考えれば気持ちが楽になる』

『そもそも私たちは、立派な自由など備わっていません。脳という自動判定装置に任せておけばよい』

とあり、目から鱗でした。つまり、よい経験をしていけば、よい癖が出て、困難があっても、上手に切り抜けられるということです。これを読むと、悩んでいた時にまず行動を起こせと言われる理由が分かったような気がします。

振り返ってみると、これまで落ち込んだ時は、椅子に座って紙とノートを用意して、じっと解決しようとしていました。しかし、時には走ってみたり、普段会わない人と話したりするなど、いつもと違う選択し、行動を起こしていけば、脳が勝手によりよい方向に導いてくれる、という考え方もできるのだと感じました。

今は夏休みですね。昨年、大学の講師の方に夏休みに何をすればいいか聞いた際、時を忘れるくらいスケジュールを忙しくしろと教えてくれたことを思い出しました。これも、たくさん行動し、上手くいったり、失敗したりたくさんの経験を積めば、悩んだ際に脳が適切に反射してくれるのかもしれません。

本書には、他にも、笑顔を作るから楽しくなる、姿勢を正せば自分の決断に自信が持てるなど、たくさんの体と脳にまつわる話が掲載されています。何か新しい知識を入れたい人におすすめです。

松村真宏著 『仕掛学 : 人を動かすアイデアのつくり方』

フロンティアサイエンス学部 2年生 島村大地さんからのおすすめ本です。(KONAN ライブラリ サーティフィケイト)

書名 : 仕掛学 : 人を動かすアイデアのつくり方 
著者 : 松村真宏著
出版社:東洋経済新報社
出版年:2016年

日々見ている場所や景色には、工夫をして面白いや楽しいを引き出すことができるコンテンツがいくつかある。例えば、チラシの上に鏡をおいて、その鏡でみた人は、鏡で自分の髪をなおしたりするが、その後下のチラシに気づき手に取ってくれることが鏡を置かないよりも多くなったのだ。これは有効な仕掛けともいえるだろう。そういった日常の仕掛けに重点を置いたのがこの仕掛学である。

自分も、子供の頃から影遊びだったり、コインスライダーの募金箱だったりと自分の今まで生きた中で仕掛けに触れることが多々あったな、と本を読みながら共感することが多々あった。そもそも、この本の内容で紹介されている仕掛けというのは、罠のような良くないものではなく、人々の行動を増やすことを表している。

行動を増やすことはより良い自分に合った選択肢を選ぶことができる。仕掛けには色々なものがあり、その上で分類がある。それは、仕掛けをさせられて、人々の喜びは多いか少ないか、また、その仕掛けを作ることに対する負担が大きいか小さいかの計4つに分けられる。これらはどこの場所にどのようにおくのかによって決めることがよいと考えられる。また、仕掛けの思考としては、人々の心理的と物理的のトリガーの二つの大分類から人々の感覚まで、どこに作用させていきたいのかが重要である。ただ、どのような仕掛けであっても慣れてしまう事がある。そういった時に新しいものを生み出すか、また、人々が飽きないような仕組みをつくるのが手であると考えられる。

もし自分が実際に仕掛けというのを作ろうとしたら、FIRSTで心理的にポジティブ影響を与えるような、そういう仕掛けを作っていきたいと感じる。そのためにはこの本の内容を活かしながら試作品を作っていきたいと感じた。

【第6回 甲南大学書評対決】 桃戸 ハル著 『5秒後に意外な結末~ミノタウロスの青い迷宮~』

4月27日(木)に開催された第6回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

 

バレーボール部チーム 法学部2年  池田 怜史さんからのおすすめ本です。

書名 :5秒後に意外な結末~ミノタウロスの青い迷宮~
著者 : 桃戸 ハル
出版社: 学研プラス
出版年:2017年

勉学に部活にと、忙しい日々を送っている中でも読める本を、ということで紹介してくれました!嘘かと思うかもしれませんが、なんと一話10秒くらいで読めます!とプレゼンしてくれたのが印象的でした。

それもそのはず。この本は一冊に100話もあり、ひとつのストーリーがとっても短いのです。さらに、この本最大の特徴は読み手が前半文を読んで結末を予想しても、その予想をはるかに上回る予測不可能な結末になっています。前半部分を読んだら後半部分はページをめくらないと読めない仕組みになっていて、一度読むと結末を知りたくてどんどんページをめくっていってしまいます。笑いや感動、恋愛など様々なジャンルのストーリーが収録されており、それぞれのジャンルに沿った驚きの結末が待ち望んでいます。

予想外の展開がとってもおもしろいと話してくれました。バイトや通学時間などの隙間時間に読むのも、家でじっくり読むのもぴったりだという一冊です。

【第6回 甲南大学書評対決】 本田 健著 『20代にしておきたい17のこと』

4月27日(木)に開催された第6回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

 

バレーボール部チーム マネジメント創造学部2年  浜野 峻綺さんからのおすすめ本です。

書名 :20代にしておきたい17のこと
著者 : 本田 健
出版社: 大和書房
出版年:2010年

本を読むのが苦手な人でも読みやすい本を選んだという浜野さん。皆さんのためになる本を選びたかった、とのことでした!

世の大人は口をそろえて「20代の時にやっていれば、もっと挑戦していればよかったなぁ」と言うそうです。この本は今まで経験してきた人生、これからの人生と向き合うことができる機会になると思います。

この本の印象に残った部分として『質問力を鍛える』を挙げます。例えば「なんであいつ俺より勉強してないのに点数高いねん」と考えたことはないでしょうか。これは自身に対する質問ですが、嫉妬で完結してしまっています。これを「どのようにすればあいつに勝てるだろう?」などと考え方を変えれるようになると伸びしろへと変わります。

プレゼンでは「20代だからこそ好きなことをしよう」というフレーズにビビっときたと発表してくれました。著者の本田健さんからのメッセージもあり、緊張したが言いたいことを言えたと感想を述べてくれました!

【第6回 甲南大学書評対決】 乙野 四方字著 『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したすべての僕へ』

4月27日(木)に開催された第6回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

バレーボール部チーム 文学部3年  池田 千音さんからのおすすめ本です。

書名 :僕が愛したすべての君へ 、君を愛したすべての僕へ
著者 : 乙野 四方字
出版社: 早川書房
出版年:2016年

池田さんは2冊の小説を紹介してくれました!なぜ1冊じゃないの?と思われるかもしれません。なんとこの小説、2冊同時に刊行され、2冊で1つの物語になっているのです!

並行世界(パラレルワールド)の存在が実証された世界における、主人公の幼少期から老年期までの人生が描かれた物語です。同じ主人公でもそれぞれ異なる並行世界におけるできごとが描かれており、生い立ちや出会うヒロイン、他の人物との関係性が異なっています。誰もが考えたことのある、あの時こうしていたら、という可能性の物語です。

どちらから読んでも物語は繋がりますが、読む順番により「切ない物語」か、「幸せな物語」かが変わってくるのが魅力的、とプレゼンしてくれました。同じセリフでも読む順番により感じ方が全く異なるので、別順で読んだ友達と感想を言い合うのも面白いと思います、とのことです!