2-1. 学生オススメ」カテゴリーアーカイブ

ガンディー,マハートマー著、古賀 勝郎 訳 『今こそ読みたいガンディーの言葉―ALL MEN ARE BROTHERS』

経済学部   1年生  Kさんからのおすすめ本です。

書名 : 今こそ読みたいガンディーの言葉―ALL MEN ARE BROTHERS
著者 : ガンディー,マハートマー著、古賀 勝郎 訳
出版社:朝日新聞出版
出版年:2011年

 この本は、マハトマ・ガンディーの人生について描かれている。

 マハトマ・ガンディーの話は、高校で学んだことがある 。私は彼の存在を知っていたから、この文章を簡単に読めた。マハトマ・ガンディーの話を読む時に高校で学んだこと思い出しながら読んだ。また、私は歴史の話が好きだ 。そして、普段から日本語で偉人の話を聞くことが好きだ。

 戦争には、誰もメリットを感じることはない。力による人や街の支配は、一般人に危害を与える。力よりも言葉により意見を訴えかける方が良い。

 戦争を好む人は誰もいない 。戦争は、いつも一般人を苦しめる。私たちは、暴力により地域を攻撃することは、許してはならない。暴力を使わず、行動や態度で、訴えることが必要だ。現在、ロシアとウクライナの間で戦争が起きている。戦争で多くの人々が死んでしまった。さらに、食べ物がなくなり、きれいな水を得ることができない人が増えている。もし、今マハトマ・ガンディーが生きていたら、彼は今の戦争を非難するだろう。国同士が喧嘩をするときは、言葉で討論するように言うだろう。

 私は将来、学校の先生になりたい。未来の職業のために、今を変えようと考えた。私は甲南大学で生徒に寄り添った学校の先生になるための勉強をしたい。私は今月から子供の悩みの相談にのるボランティア活動を始めた。この活動を通じて子供の気持ちに共感して、子供の立場に寄り添いながら物事を判断できるようになりたい。そして、子どもたちが自分に誇りを持って暮らせるように指導したい。

 彼は、多くの名言を残した。私は特にThe future depends on what we do in the present.(未来は、今、我々が何を為すかにかかっている。)という言葉が心に残った。

朝日新聞社編 『ほんとうの教育者はと問われて 』

経済学部   1年生  Kさんからのおすすめ本です。

書名 : ほんとうの教育者はと問われて
著者 : 朝日新聞社編
出版社:朝日新聞社
出版年:1975年

 私は教員の職務とは、子どもの人格の育成だと考える。学校教育法第37条11項によると、「教諭は、児童の教育をつかさどる」と教諭の職務権限が定められている。教育基本法第1条には、教育の目的は、「人格の育成を目指し」と示している。また、教育基本法第2条第2項には、教育の目標は、「自主、自立の精神を養う」と明記されている。私は、「児童の教育をつかさどる」ためには、学習指導要領に合わせた科目別の授業以外にも、部活動や特別活動の時間を活用して、子どもの人物教育に力を入れなければならないと思う。教員は、子どもの教育を通して、自分の人格を確立させることにより、自分に誇りを持たなくてはならない。そうなることで、人からの指示だけではなく、自分で考えて行動する子どもの育成が実現できると考える。

 この本を読んで、私は、教員の資質で必要なものは、豊かな人間性だと思った。特に、いじめに対する指導において必要ではないだろうか。今日、子どものいじめの件数が年々増えている。文部科学省によると、平成30年度の小学校、中学校、高等学校、特別支援学校のいじめの件数は、50万を超えているそうだ。子どもの心が未成熟であるために、自己中心的で、善悪の判断に基づいた行動や言動ができなく、自分の欲求を制御できないことが問題視されている。

 私は、トライやるウィークで、自分の母校を訪ねたが、その期間中に出会った子どもたちの間で起きたトラブルの大部分は、自分が十分に考える前に行動することが原因であると感じた。つまり、相手の立場になって物事を考えていないため、トラブルを生じさせている。子どもたちが、相手を思いやり自分の気持ちを制御する自律心を育てることができれば、いじめの原因になるようなトラブルを減らせるのではないかと思った。

 私は、教員が子どもたちの自律心を育むためには、「自己への問いかけ」を促すことが必要であると思う。例えば、友達同士で喧嘩が起きた時は、なぜだめなのか、自分がされたらどう思うかを指導したい。その結果、子どもたちが自分自身を深く見つめ直す機会が増え、自律心を養うことができると考える。

 子どものいじめの件数が増えているような現代社会では心の教育が必要であるが、心の教育は法令や学習指導要領に頼ることができない。そのため、教員には、豊かな人間性が求められていると考える。

【第5回 甲南大学書評対決】 石黒 圭著 『文章は接続詞で決まる』

10月27日(木)に開催された第5回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

ラーニングアシスタントチーム 法学部2年 筒井 直人さんからのおすすめ本です。

書名 : 文章は接続詞で決まる
著者 : 石黒 圭
出版社: 光文社
出版年:2008年

 評論をはじめとする、長文が読めるようになりたい!!
 論文・レポート等を格段にグレードアップしたい!!
 本書は、タイトルのとおり「接続詞」について書かれた本で、早稲田大学の入試問題にも登場したことのあるロングセラーです。巻末には索引もついているので、参考書や辞書のようにも使えます。

 接続詞には、文章という言語の平面構造を立体構造に作り変える力があります。したがって、書き手は接続詞を的確に用いることで文章を論理的なものに変化させることができます。 他方、読み手は接続詞を手がかりに、文章の要旨を把握することができるのです。

 同書は、接続詞を四種十類に分け、個々の接続詞の用法についてまとめています。そこでは、似て非なる接続詞についての説明がされており、いたくおもしろいです。
 そのほかにも、「よく使う接続詞で隠れた性格がわかる」というメンタリズム的なことも書かれており、読むには値千金の本であると思われます。

ぜひとも、お読みください!!! (止まれない大学生という時間が過ぎる前に・・・)

【第5回 甲南大学書評対決】 北村 良子著 『論理的思考力を鍛える33の思考実験』

10月27日(木)に開催された第5回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

ラーニングアシスタントチーム 経営学部3年  地引 愛里子さんからのおすすめ本です。

書名 : 論理的思考力を鍛える33の思考実験
著者 : 北村 良子
出版社: 彩図社
出版年:2017年

 論理的思考 (ロジカルシンキング)とは、物事を筋が通るように考え整理し、矛盾などがないように結論を導き出すことです。 この本ではそんな論理的思考力が鍛えられるような実験が簡単なイラストと共に掲載されており、読めばきっとあなたも考えることの楽しさに目覚めるはず!

 ご存じの方も多いであろうトロッコ問題をはじめとする33の実験は4つのカテゴリー「倫理観を揺さぶる思考実験」「矛盾が絡みつくパラドックス」「数字と現実の不一致を味わう思考実験」「不条理な世の中を生き抜くための思考実験」に分けられています。どの実験でも自分が今までに得た知識や集中力が試されるので、脳を鍛えながらも改めて自分を見つめるきっかけにもなるかもしれません。

 私はこの本を父から譲り受けました。親子喧嘩中の父の意見はいつでも筋が通っていて、私が反論しても全て論破されるのがとても悔しかったです。そんな時何も言わずに父からこの本を差し出され読み進めていくと、自分がいかに結論以外見ていない隙だらけの思考をしていたかに気付かされました。自信家だった私には結構大きなショックです。 その後何度もこの本を読み、今ではようやく父と同じ土俵で戦うことができるようになりました。他にも、論理的思考はゼミでの研究やレポートを書くときに必ず役立つし、説得力が加わることで意見や文章の質がぐっと上がると思います。良い子の皆さんはこの本で鍛えられる論理的思考力を親への口答えに使わず、これから先のビジネスシーンなどでぜひ役立ててください。

【第5回 甲南大学書評対決】 村田 沙耶香著 『コンビニ人間』

10月27日(木)に開催された第5回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

ラーニングアシスタントチーム 経済学部2年 松田 小鳥さんからのおすすめ本です。

書名 : コンビニ人間
著者 : 北村 良子
出版社: 文藝春秋
出版年:2016年

 皆さんの考える「普通」とは何ですか?
 この本の主人公、 古倉恵子は36歳の独身女性。 小さい頃から少し周りと違うといわれていた恵子は、これまで彼氏がいたことがなければ、就職もせず、コンビニのアルバイト歴は18年目。現代の言葉を使えば社会不適合とも呼ばれるような、社会にあまり馴染めていない女性です。この本では、そんな主人公が葛藤しながらも自分の生きる世界を見つけていくという物語です。

 私はこの本を読み、「普通」とは何なのだろうということを改めて考えさせられました。
現代社会における私たちは、人と同じような生き方をすることが「社会の普通」となっているように感じます。 しかし、一人一人考え方や感じ方は違い、生き方に正解なんてない。 自分の人生は人に決められるものではなく、自分自信が好きな道を胸を張って生きていけばいいのだと背中を押してくれる作品です。

 皆さんも是非この本を読み、自分の生きる道を探してみてください。

【第4回 甲南大学書評対決】 岸見一郎 古賀史健 著『嫌われる勇気』

6月16日(木)に開催された第4回 甲南大学書評対決(主催:甲南大学生活協同組合)で紹介された本です。

サッカー部チーム 経済学部  中島 佑希さんからのおすすめ本です。

書名 : 嫌われる勇気
著者 : 岸見一郎 古賀史健 著
出版社: ダイヤモンド社
出版年:2013年

 この本は、「心理学の三大巨頭」と称されるフロイト、ユングに並ぶ、アルフレッド・アドラーが唱える思想、「アドラー心理学」を少年と哲人の対話という物語形式を用いてまとめられている本です。

 アドラー心理学は、欧米で絶大な支持を誇っており、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という問いに、きわめてシンプルかつ具体的な答えを提示します。この人生の最大のテーマともいえる問いに対して、私はこの本を読みアドラーの思想を知っていくうちに、人生に対する見方や考え方が変わりました。

 印象に残っている言葉は、現在の状態は過去が原因ではなく、今自分がそうしたいから現状を維持しているだけという言葉です。理由をつけてやらないのは現状に自分が満足しているからだということを改めて考えさせられました。

 他にもたくさん心に響く考えがあります。私も悩んでいるときなどに読み返すことがあります。人生を変えるきっかけになると思うので是非読んでみてください。