兵庫津の巡検(講義:国際化の歴史)

2023年1月31日、「国際化の歴史」(担当講師:東谷教授)学外講義として兵庫津周辺の史跡および兵庫津ミュージアムの巡検を行いました。「国際化の歴史」講義は、江戸時代の日本がいわゆる「鎖国」下にあっても国際交流が活発であった事例を紹介するもので、兵庫津には朝鮮からの通信使が訪れていたことが挙げられていました。そこで、実際に江戸時代の地図資料を持って周辺史跡を探索してみると、通信使を乗せた船舶が停泊した港や宿泊した屋敷跡を確認できました。また、かつての「兵庫津」全体が明治以降の開発によって大きく様相を変えていたことも理解しました。兵庫津ミュージアムでは、古代から近現代における兵庫津の変遷史を紹介するとともに、どういった国際交流が行われてきたかを伝える展示内容となっており、非常に興味深いものでした。(2回生:大槻耕央)

歴かふぇ14回・永井純一先生

2023年1月19日、歴文ラボラトリにて第14回歴かふぇを開催しました。講師の永井純一先生(現代文化論担当)は、「映画、ドラマ作品と音楽~サウンドトラックを含んだオススメ作品について~」というテーマで、主にNetflixを用いつつ様々なコンテンツを紹介されました。歴かふぇということでレジュメは喫茶店のメニュー風となり、海外ドラマやアニメ、ホラー、サスペンスなど、様々なジャンルを音楽と絡めてお話しされました。その中で専門的視点や映画館での見方などの話題があり、普段聞けない学びもありました。一方向的でなく私達もオススメ作品を教えあう時間もあって、意見交換を行いつつ、とても良い雰囲気で有意義な時間となりました。(2回生・佐藤葵生)

第1回「歴史総合」「地理総合」研究会開催

2023年1月17日(火)17時00分~19時30分、今年度から高校社会科に導入された新科目、「歴史総合」・「地理総合」の現状と課題を考える研究会が開催されました。第1回目は、本学大学院応用社会専攻歴史文化コースで教員専修免許を取得し、現在大商学園高等学校で教えておられる吉田有宇哉先生に、「地理総合導入に向けて―私の実践と課題―」と題するご報告をいただき、その後1時間程度議論を行いました。対面とリモートでの参加を併用しましたが、高校教員、学生、大学教員の約30名の参加を得て、活発な議論がなされました。歴史文化学科としては、今後もこの研究会を継続し、高校現場との交流の中で新しい歴史・地理教育の構築に貢献したいと考えております。2023年2月25日には「歴史総合」を考える第2回目の研究会を開催する予定です。ご関心のある方は、教職教育センター(kyooshoku@adm.konan-u.ac.jp)までご連絡ください。ご案内を差し上げます(教員・高田実)

出口ゼミ巡検(京都府伏見区)

2023年1月16日、出口ゼミでは、京都市伏見区でのフィールドワークを行いました。その名の由来でもある「伏し水(地下水)」に恵まれた伏見では、古くから酒造りが盛んであり、今回はまず、黄桜や月桂冠といった有名酒造メーカーの資料館を見学しました。そこでは、お酒の造り方のほか、近代に入って伏見の酒が灘の酒に並ぶ全国区の知名度を獲得していく歴史や、伝統的製法から徹底的に管理された工場での製造へ転換する経緯などについても学ぶことができました。その後は、皆で御幸宮神社へ参詣しました。御幸宮神社もまた、境内に湧く名水で知られる神社であり、水の豊かさに彩られた伏見の文化には、灘に立つ甲南大生としてのシンパシーも感じました。(2回生・篠原孝周)

伏見 黄桜資料館にて

本の紹介:『中世史とは何か』(2022年刊)

 2022年10月に歴史文化学科に着任しました図師宣忠です。中世ヨーロッパ史を専門としています。
 イギリス・ケンブリッジ大学歴史学部のジョン・アーノルド教授が執筆した『中世史とは何か』という本を赤江雄一先生(慶應義塾大学)と共訳で刊行しました。ファンタジー世界の源泉となってきた〈中世〉という時代について、歴史家がどのような史料から何を読み解いてきたのか、アーノルド先生がさまざまな事例を紹介しながら丁寧に解説してくれています。
 高校で導入された「歴史総合」という科目は近現代史がメインとなっていますが、大学で学ぶ歴史学では近現代史以外にも多彩で興味深いテーマがあなたを待っています。中世史を通じて歴史的なものの見方に触れながら、歴史学の醍醐味を味わってみませんか? 今を生きる私たちにとって歴史とは何か、過去との向き合い方を考える上でもたくさんのヒントが詰まっている本です。(教員・図師宣忠)