第4回甲南大学西洋史研究会開催

2024年3月18日(月)14:00~18:00、歴史文化ラボラトリで、第4回甲南大学西洋史研究会が開催されました。今回は、林孝洋先生(「西洋史研究」担当)に、「向こう岸からのリソルジメント―亡命者の脱神話化と社会史への注目―」と題する報告をいただいた後、阿久根晋先生(「文化交流史」担当)にコメントをいただきました。「亡命者」としてくくられてきた人々の固定的なイメージを、社会史的手法を用いて、生活世界の実像から見直す刺激的な報告をめぐって、学生からも多くの質問がだされ、活発な議論が展開されました。続いて、他大学大学院への進学を決めている村田愛誠氏は、卒論をベースとした「「統治する女王」1830年代~1870年代―女性運動におけるヴィクトリア女王の表象―」という報告を行い、これまでの成果と今後の課題を確認しました。また、今回の研究会では、「他大学の大学院でどう学ぶか」についても話し合いました。この面で多様な経験を持つ先生方に質問しながら、大学院進学の方法、進学先での学び方、その楽しさと難しさについて、話し合うことができました。近年、本学科からも国公立の大学院へ進学する人が増えています。学部での学びをさらに深めようとする人が増えていることは、学科の知の活性化という点で喜ばしいことです。(教員・高田 実)