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2017/11/21
イベント

【KONANプレミア/文学部】60周年記念シンポジウム「文化財がつなぐ世界と日本-保存・修復・活用と国際交流」<12/10>

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 この度、甲南大学のKONANプレミア・プロジェクト(>>>)の一環といたしまして、下記のとおり「甲南大学文学部独立60周年記念シンポジウム:文化財がつなぐ世界と日本―保存・修復・活用と国際交流―」開催いたします。
 皆さまご多忙の折ではございますが、ぜひご参加ください。

         記

日時:2017年12月10日(日)13時より(12時30分開場)
場所:甲南大学岡本キャンパス iCommons iStage (地下1階)

報告1.Fabrizio Slavazzi氏(ミラノ大学 文化財・環境学科教授 古代考古学)
 「イタリアにおける修復の原則――考古学分野での修復、自然災害、戦争被害――」
報告2.Rossella Menagazzo氏(ミラノ大学 文化財・環境学科准教授 日本美術)
 「イタリアにおける日本美術の普及促進と意義付け」
全体討論:論点開示 田口かおり(東海大学講師)

 現在の人文科学研究教育と文化環境は、世界的に大変厳しい状況に置かれています。このような現在、歴史と文化の研究教育や文化施設が、社会の只中での文化の創造・主体的受容・伝達の循環が厚い層をなしていればこそ成立するということを改めて具体的に考えることが重要です。そして国際化の進む現在、このような「社会」は日常生活の基盤としての「自文化」だけではなく、互いに「他文化」を知り育み合う専門家・学生・市民達によって成り立っています。
 文化遺産はこのような私達の最大の接点の一つです。学び手が世界の史資料や文化財と関わり、知識と力を身に着け、情報を獲得し、人とのつながりをつくり、現在の地域社会と国際社会の双方に関わる一人一の道を自ら見出すことのできる学びの場を目指し、この度甲南大学のKONANプレミア・プロジェクトの支援を受け、専門知・大学教育・市民社会のつながりを共に考える場として本シンポジウムを開催いたします。

 報告者のFabrizio Slavazzi氏は古代ローマ考古学の専門家で、ミラノ大学文化財・環境学科の学科長をお勤めです。スペルロンガ皇帝ヴィラ発掘プロジェクト等多数の発掘を統括されています。また文化財の保存と活用に関する研究・教育の発展を使命とするイタリア全国協会「古典世界考古学のための大学会議」(>>>)執行部メンバーとしても活躍中です。古典考古学、古代ローマ学という分野から、研究・教育と社会の創造的つながりをともに考えたいと思います。
 一方Rossella Menegazzo氏は、イタリア及びヨーロッパに活動の基盤を置く日本美術の専門家として、日本との緊密な協力関係のもと現地での日本文化の紹介や展覧会の開催などにも活発な活動を展開中です。日本から世界の文化に関わり、日本の研究教育現場に活かすためには、双方向的な視点と経験知の共有が必要です。世界からの日本への関わりをもとに、国際化社会の歴史と文化にともに貢献する道を探りたいと思います。

 当日の講演はイタリア語で行われますが、日本語翻訳・通訳がつきます。全体討論はイタリア語通訳つきで日本語で行います。また、全体討論での論点開示には日本では数少ないイタリア修復学の専門家である東海大学の田口かおり氏をお招きしております。活発な意見交換を期待したいと思います。また、この度は学びの主人公である学生達が、事前に関連ワークショップ実施の上参加し、サポートスタッフとしても活躍しております。
 歴史学、考古学、修復保存学、博物館学、古代ローマ学・古典古代学、日本学・日本文化、イタリア学等の専門家・学生・大学院生の皆様はもとより、外国史・外国文化の研究教育と社会還元、国際教育・国際交流等、幅広いご専門とご関心をお持ちの皆様のご参加をお待ちいたしております。どうぞよろしくお願いいたします。

お問合せ:hitomi@center.konan-u.ac.jp
担当教員:佐藤公美(甲南大学文学部歴史文化学科教授)

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