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2020/09/24
新型コロナウイルス

アーティストと一緒にウェブでの仮想展覧会を開催!(文学部人間科学科)

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文学部人間科学科より、コロナ禍において前期中に実施した、アーティストと一緒に開催したオンライン上の仮想展覧会についてのレポートが届きましたのでご紹介します。

 

甲南大学文学部では、博物館学芸員養成課程「美術領域コース」の実習の一環として、毎年夏休みにプロのアーティストを招いて展覧会を開催しています。しかし今年度は、新型コロナウイルスの影響で展覧会を開催できませんでした。

 

夏休みの博物館実習自体は、感染に注意をしつつ対面授業で行うこともできましたが、実際に展覧会を開催しても、開催期間中に一般の方が自由に来校して展覧会を鑑賞できる可能性がほとんどなかったためです。その代わりに、学生たちはアーティストと一緒にウェブでの仮想展覧会を企画しました。オンラインの展覧会へと方向転換せざるを得なくなったことを学生が知ったのは、8月4日の夏休み初日の対面授業の日でした。

 

その時のことを学生たちは、「リアルでできると思って、すごくモチベーションを上げて大学に行ったので、最初に聞いた時はすごくショックで、<マジかぁ>と思った。でも、みんなでアイディアを出し合っているうちに、美術館とか企業とかも社会の変化に伴ってこうやって変化・対応していくのだろうと実感したし、前例がないぶん、かえって自由で自分たちらしさが出せるかもと思えるようになった」と振り返っています。

 

その後、毎日のようにメールで情報や意見を交換しながら、サイトの構築が進んでいきました。学生が「実習の日以外にも沢山のメールが飛び交っていて、先生やアーティストさんに送るメールのスタイルとか、授業以外のことでも色々と勉強になった」と言うように、オンラインならでは学びや社会経験も積み重ねました。

 

学生が全力で取り組んだ渾身のウェブサイトを、ぜひご覧ください。

 

ムラギしマナヴWEB個展「青い警告」(期間限定公開:2020年9月25日~10月24日)

 

fig1:オンライン授業でチラシのデザインを検討中(オンラインでも紙のチラシを作るというアイディアは学生が強く望んだことでした)

 

fig2:学生が展示室の模型を作ってウェブサイトで紹介(バーチャルとリアルを行き来することを目指しました)

(文学部人間科学科教授・服部正)

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