私たち鳴海ゼミは、2015年11月下旬、名古屋へ巡検に行きました。名古屋の歴史と産業を知ろうということで、初日は名古屋城、熱田神宮、オアシス21を訪れました。名古屋城では、敵に攻められにくいような城造りや、生で見る金のしゃちほこに感動しました。2日目は、豆福で豆菓子の工場見学、末廣堂で名古屋扇子の絵付け、トヨタ産業技術記念館での見学を行いました。豆福は、たった3人ほどで豆菓子を製造しており、大変びっくりしました。名古屋は、様々な分野の歴史が残りつつも、名駅周辺は高層ビルが立ち並ぶ都会でした。また、味噌煮込みうどんや名物のモーニングなど、食べ物がおいしい街でした。(2回生・中田花萌)
「歴史文化学科創設15周年記念のつどい」のスケジュール
先だってお知らせした歴史文化学科設立15周年企画の予定が以下のようになりました。みなさま、ふるってご参加下さい。
日時:2015年12月23日(水・祝日)、14時〜17時(13時30分開場)
場所:甲南大学岡本キャンパス5号館1階
スケジュール:
第1部 「15周年記念のつどい」【511教室】
13:30 開場(受付開始)
14:00 開会の挨拶
14:10 歴史文化学科の創設からこれまで
14:20 退職した教員の近況報告
15:00 「歴らぼ」の活動紹介
15:20 第1部終了
第2部 「15周年記念パーティー」(立食形式)【カフェ・パンセ】
15:45 開会
16:05 OB・OGの近況報告(15分ほど)
16:20 在校生による演奏会(15分ほど)
17:00 閉会の挨拶
※以前にはお知らせできませんでしたが、アビラ先生もご参加されることとなりました。
※当日は10号館5階の歴史文化学科図書室とラボラトリを解放しておりますので、第1部と第2部の合間や閉会後に、ご自由にお越しください。また、気軽な会ですので、お子様連れでお越し頂いても構いません。
シカゴ滞在記:中町信孝
どちらかというと、アメリカはあまり好きな国ではなかった。そんな私が半年間シカゴに滞在することにしたのは、そこがアラブ史研究に関する最先端の研究拠点だったからだ。いわば仕事上の必要から、しぶしぶアメリカ暮らしに臨んだと言える。
しかし、いざ住んでみるとどうだろう。食べ物は思いのほか口に合った。街中に溢れるジャズやブルースも趣味に合った。研究上の利点は言うまでもない。シカゴっ子たちの、都会人には似つかわしくないおおらかさ、フランクさには何度も救われたし、様々な人種が入り混じって暮らす様は、自分もこの町の一員になれたような気持ちにさせてくれた。
今ではシカゴですっかり膨らんだビール腹をさすりつつ、何事も食わず嫌いはよくないと独りごちている。(中町信孝)
歴らぼ通信05号発刊!
歴らぼ通信05号を、2015年10月25日付けで発刊しました。編集は、西村伊代(歴らぼ編集部・2回生)、松浦寛(歴らぼ編集部2回生)、鳴海邦匡が担当しました。本HPからもダウンロードできますので、みなさま是非ご覧下さい。(鳴海邦匡)
大阪巡検:横断演習Ⅰ(担当:木股、中畠、佐藤(泰)、鳴海)
この講義は文学部内で学科を超えて実施する授業です。今回(2015年10月4日)は行きたい場所をみんなで相談し、かつての大坂三郷北端である大阪・梅田駅界隈を巡検しました。日本一長い商店街である天神橋筋商店街を探索したほか、くらしの今昔博物館、大阪天満宮、適塾、大阪市中央公会堂などを巡りました。各自がそれぞれ担当した場所の簡単な解説を行い、理解を深めました。歩いていると、現代の建物がひしめく街の中に歴史を感じさせる古い建物がいくつもあり、現在と過去を横断するように感じました。先生方の案内もあり、とても濃く、充実した巡検となりました。(写真は適塾を出発する様子)(1回生・松本奈々)
第1回篠山絵図調査@歴らぼ地図班
2015年9月17、18日、私達、歴らぼ地図班は、篠山市青山歴史村において、青山家文書の絵図の調査を実施しました。この調査は、KOREC(地域連携センター)による平成27年度「地域連携支援プロジェクト」の支援を受けて実施しています。篠山市教育委員会の所蔵する青山家文書は、近世において譜代大名であった青山家に伝わった藩政史料で、とても貴重なものです。調査する絵図資料は、未だ未整理のものであり、篠山市教育委員会の支援を受けながら、今回の調査を通じて整理を行い、目録を作成する予定です。こうした活動を通じて、歴史を学ぶものによる地域貢献の有り方を考えていきたいと思います(篠山プロジェクト代表・4回生・森本あかね)。
歴史文化学科設立15周年企画のお知らせ
今年度は、歴史文化学科が設立して15年目となることから、それを記念して、2015年12月23日にイベントを開催する予定です。当日は、5号館で14時~18時に、OBの教員や学生などの報告会、交流会(軽食付き)を予定しています。OBの先生方もぞくぞくと参加予定です。詳しくは、メールや葉書などで連絡する予定ですので、みなさん、奮って参加しましょう。
国内研究レター@松江
9月から島根大学法文学部(島根県松江市)で国内研究を行っており、研究フィールドの一つである松江藩の研究に取り組んでいます。
松江藩を研究対象としたのは2009年からです。松江市史編集委員として『松江市史』の編集・出版を進めてきました。江戸時代で6冊の本を作る予定で、現在3冊が刊行済です。また松江市は松江城天守閣が国宝になったことで盛りあがっています。松江の歴史と文化に携わる身としてこの状況を楽しんでいます。
もう一つ、考えたいことがあります。島根県は古代から国際色豊かな地域でした。特に、世界遺産になった石見銀山は、16世紀ヨーロッパの銀需要を支える鉱山でした。銀貿易を目指したヨーロッパ勢力が日本にやってきたことにより、江戸時代の外交・貿易の体制が出来上がっていくことになります。かつて滞在したオランダから江戸時代の日本を眺めたことを思い出しつつ、世界の中の「徳川日本」に身を置いてみたいと思っています。(東谷智)
図:16世紀のヨーロッパの地図に描かれた石見銀山(Hivami) 出典:『資料で見る石見銀山の歴史』(石見銀山資料館)