歴らぼ活動:並河萬里調査班

みなさん、並河萬里氏(1931-2006)をご存じですか?『シルクロード』という写真集で有名な写真家としての活動だけでなく、様々な活動をしていました。そんな並河さんに関する資料が縁あって甲南大学図書館に残されています。私達の調査班は毎週水曜日の2・3限でそれらの資料の整理を行っています。学芸員や司書を目指す人にはとてもいい勉強になるし、並河さんの素敵な作品にも触れることができます。始まったばかりの企画なので皆さんも参加してみてはいかがですか。(2回生・村上元汰)

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教育実習体験記

私は母校の東播磨高校で2週間教育実習をさせて頂きました。数年ぶりに訪れた母校はとても懐かしく非常に新鮮でした。最初は緊張しましたが、生徒達ともすぐに打ち解けることができ、落ち着いて実習を行うことができました。授業は2年生の3クラスを担当し、各クラス進度が違ったり、質問内容も異なるなど大変なことが多かったですが、担当の先生と相談し、どうすれば生徒達にわかりやすい授業ができるかなど自ら考え行動する貴重な機会となりました。実習はたった2週間という短い期間でしたが毎日が学ぶことばかりで、「教師」という存在を尊敬するとともに改めて魅力を感じました。4回生・乙間優菜)

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歴らぼ活動紹介:高校世界史班

2015年4月から1・2回生で集まり、高校で世界史を学ばなかった又は受験で使ったものの忘れてしまい授業についていけない人のために高校世界史を教えあっています。現在は2回生が中心となり、何回かに渡ってあるひとつの時代をまとめ発表しています。ゆくゆくは1回生にもどこかの時代を取り上げ発表してもらいたいと考えています。またこれを機に、世界史を勉強しなかった人にも興味を持ち、学んでいくきっかけとなればと思っています。(2回生・椿野佑太)

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甲南大学1号館前の「常ニ備ヘヨ」の碑

学園は過去2つの大きな災害に見舞われた。1938年7月5日の阪神大水害と1995年1月17日の阪神淡路大震災である。本碑は震災2年後、天の災いを試練と受け止め、輝く未来を開くようにと建立された。同じものが甲南中高の敷地にもある。「常ニ備ヘヨ」は阪神大水害に見舞われた甲南小学校の校舎再建・水害復興記念に、学園の創設者平生釟三郎が贈った石碑の言葉である。建立されてから70年あまり、今も小学校校庭で子供たちを見守り続けている。3つの場所をつなぐ「常ニ備ヘヨ」は未来に引き継がれる危機管理の近代精神、平生精神なのである。(文・写真:出口晶子)

 

常ニ備ヘヨ 石碑

歴文新歓遠足@みんぱく&ばんぱく

2015年4月12日(日)に歴史文化学科の教員、2回生のサポーター、1回生で、基礎演習の一環として新歓遠足に行きました。国立民族学博物館(吹田市)では、基礎演習の班毎にグループワークを行い、興味のわいた展示物を班で紹介しました。入学して一週間程の1回生同士ということもあって、最初はぎこちない空気が流れていましたが、昼食の後からは笑い声も聞こえ、各班、個性溢れた発表となりました。その後で万博公園で2回生企画のミニ運動会を行い、1回生との交流を深めました。この遠足が1回生の歴文での思い出の一つになってくれたら成功だと思います。(2回生・村上元汰)

集合@みんぱく

写真:参加の1・2回生@国立民族学博物館前

2014年度卒業論文 林孝洋 (佐藤(公)ゼミ):アメリカにおけるリソルジメント支援団体の歴史的役割 -ガリバルディへの金銭・物資の提供を中心に-

私は卒業論文でイタリア統一期のガリバルディの南イタリア遠征について研究しました。今回はイタリアの統一を内部からの視点ではなく、外国との関係性の中から分析しました。主にアメリカの市民団体を研究対象とし、アメリカの市民団体が国境を越えて、イタリアの国家統一運動に参加する意味を研究しました。19・20世紀は「ナショナリズムと国家の世紀」であり、様々な「国家」が誕生しました。しかし、その誕生は自国のみで行われたことではなく、国際的な関係性の中で行われたことを再確認しました。

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写真:ガリバルディ

(引用元:「MUSEO NAZIONALE DELLA CAMPAGNA GARIBALDINA DELL’AGRO ROMANO PER LA LIBERAZIONE DI ROMA」HPより)

2014年度卒業論文 谷原和真(出口ゼミ): 大師講と但馬高野山団参 ―但馬地域の真言宗寺院と弘法大師信仰― 

私の実家は但馬地域の真言宗寺院であり、その環境を生かそうとこのテーマを設定した。真言宗信徒に限らず、弘法大師を信仰する人は多く、その形も様々である。そして但馬地域にも独特の弘法大師信仰が存在する。それが但馬高野山団参である。年に一度、但馬地域の真言宗寺院、檀信徒が一団で高野山を参拝する。昭和23年に始まり一度も途切れることなく現在まで続いている。なぜ70年もの間、同団参は続いているのか、それは当地域の真言宗寺院の努力の賜物だった。寺院に生まれ育ち、将来は継ぐ立場として、卒論作成を通して進むべき道がより明確になったと感じる。

写真:霊場参拝出発前 大正7年 当山にて