「細胞を用いず」 に 「材料だけを用いる」次世代再生医療技術 ~生体内で再生環境を整えるインジェクタブルゲル~ | KONAN Action for SDGs|甲南大学|甲南大学
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フロンティアサイエンス学部 生命化学科 教授 長濱宏治

「細胞を用いず」 に 「材料だけを用いる」次世代再生医療技術 ~生体内で再生環境を整えるインジェクタブルゲル~

 本研究では、生分解性高分子・クレイナノ粒子複合ゲルを基盤材料として用いて、様々な組織に適用可能な「細胞を使用しない」新しい再生医療技術を開発する。本研究プロジェクトの最も革新的な部分は、“細胞を使用せずに”組織を再生させる新技術を開発することである。本研究の達成により、「細胞を使用しない」再生医療の考え方を世の中に広くアピールできるため、再生医療分野に大きなインパクトを与える。また、化学産業が再生医療分野に参入しやすい状況を作ることができ、経済的にも大きなインパクトを与える。今後は、医薬品医療機器総合機構への承認を念頭におき、医療用複合ゲルの製造プロセスおよび品質管理体制の確立を目指す。まずは皮膚を標的として、令和8年度には皮膚再生材料(医療機器)としての上市を目指す。令和12年度には、体内へ注射投与して使用する組織再生材料として医薬品の認可を受け、製品化することを目標とする。

▼参考HP

甲南大学 フロンティアサイエンス学部 生命高分子科学研究室

研究者紹介

長濱宏治

フロンティアサイエンス学部 生命化学科 教授

長濱宏治