キャンパスライフ

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キャンパス・ハラスメント防止ガイドライン

甲南大学はキャンパス・ハラスメントを放置しません

甲南大学は学生、教職員の全ての構成員に対して、修学、教育・研究に関わる基本的人権を守る義務を負っており、人権・学習環境を著しく損なう各種のハラスメントを容認しません。

間違い電話が多くなっております。お問合せの際は、番号をご確認の上お願いいたします。

キャンパス・ハラスメントとは

キャンパス・ハラスメントはみんなの問題です。
一人で悩まないで。傍観者にならないで下さい。

ハラスメントとは、一言で言えば「嫌がらせ」のことであり、相手に不利益を与えたり不快にさせるような言動・行為などをいいます。
このガイドラインは、ハラスメントの一般的な内容および注意すべき点を明らかにすることによって、その予防に努めることを目的としています。

ハラスメントには性的な言動や行為に よるセクシュアル・ハラスメント、教育・研究に関連した言動などによるアカデミック・ハラスメント、先輩・後輩関係等の優位な地位を利用した言動・行為に よって引き起こされるパワー・ハラスメントなどがあり、以下ではこれらを包括してキャンパス・ハラスメントと呼ぶことにします。

セクシュアル・ハラスメント

セクシュアル・ハラスメントとは、性的嫌がらせを意味し、それは性的な言動(性的差別を含む)によって、相手方の人格を傷つけることをいいます。

このような言動は、男性か女性か、あるいは学生か教員かといった性別・地位・立場等には関係なく起こり得るものです。

これらの言動に共通して見られるのは、加害者の側に加害の意思がなく、好意の現れと思っているときでさえも、その根底には相手の人格を無視し、自己の価値観や感覚を絶対のものとする自己中心的な考えが存在するということです。

セクシュアル・ハラスメントは単に被害者個人の人格等を傷つけるだけでなく、ひいては教育・研究活動の場としての大学の環境を損ね、快適な学内環境で充実した大学生活を送ることを妨げることにもなります。傍観者にならず、一人一人が自らの問題として受け止めてください。

■ たとえば次のような言動・行為はセクシュアル・ハラスメントになります

  • ・相手が嫌がっているにもかかわらず、性的な冗談や容姿についてのからかいを繰り返す。
  • ・必要もないのに身体に接触したり、執拗に胸などをながめまわす。
  • ・コンパや懇親会の席上で異性にお酌を強要したり、カラオケでデュエットを強要する。
  • ・「女だから、女のくせに」あるいは「男のくせに」といった差別的な発言をする。
  • ・教室・研究室などにヌ-ド写真を貼ったり、卑猥な写真などが掲載された雑誌を持ち込んで見せる。
  • ・教育・研究上の成績・就職の便宜を図る代わりに性的要求をする。

なお、執拗につけまわすストーカー行為や、いやがらせの電話・メールを繰り返し送りつける行為は犯罪行為ですので、注意してください。

■ 加害者にならないために

相手の立場に立って考えましょう。
セクシュアル・ハラスメントは、本人が意図しているかどうかにかかわらず、相手に不快と思われる性的言動で人格を傷つけることを言います。性に関する言動 の受け止め方は個人によって大きな差があります。私たちの言動がセクシュアル・ハラスメントに当たるかどうかということは、それを受け止める相手の感じ方 が重要となります。これくらいは大丈夫だろうという勝手な思い込みは避けなければなりません。自分の言動に対する相手方の反応に注意を払い、相手が不快感 を表したら即座にその言動をやめるようにしましょう。具体的には、自分の家族や親しい者に対して、同じような言動がなされたときのことを想定し、それが嫌だと思うならセクシュアル・ハラスメントにあたると考えてよいでしょう。
アカデミック・ハラスメント

アカデミック・ハラスメントとは、教員等の教育上優位な地位にある者が、その地位や権限を利用するまたは逸脱して、教育・指導を受ける学生の修学環境や学習・研究意欲を著しく損うような不適切な言動や行為を行うことをいいます。なお、その言動や行為が意識的であるか否かは問いません。アカデミック・ハラスメントは、指導を受ける学生の修学環境が損なわれることを通じて、学生に対し大きな精神的・身体的苦痛を与えうるので、特に注意が必要です。

ただし、教育上の指導の仕方は多様であり、指導をする側と受ける側とでその感じ方・受け止め方が異なることは十分ありえます。また、指導する側がそれを意識していない場合もあるでしょう。しかし、指導する教員との関係が悪化することを恐れて、学生がその受ける精神的・身体的苦痛をなかなか表明できず、ひどく悩むことが少なくありません。そうしたことが起こらないよう、指導する立場の者は普段から適切なコミュニケーションを確立することが必要です。また、アカデミック・ハラスメントで悩む学生は、ひとりで悩まず勇気を持って苦情と現状改善の申し立てをしましょう。

■ たとえば次のような言動・行為はアカデミック・ハラスメントになります

  • ・指導教員からの指導拒否・差別行為・研究妨害、恣意的で公平を欠く成績評価、指導の域を超えた人格を否定するような言動。
  • ・研究等を名目として、学生を不必要なほどに過重に拘束する。
  • ・教員の私的用事を学生に不必要に強いることにより、学生を不快にさせる。

■ 加害者にならないために

セクシュアル・ハラスメントと同じように、相手の立場に立って考えましょう。ハラスメントはそのタイプの如何を問わず、「本人が意図しているかどうかにかかわらず、相手が不快に思うこと」が重要な要件です。普段から相手の立場に立って行動することが不可欠です。
パワー・ハラスメント

パワー・ハラスメントとは、課外活動やその他学生が組織する活動において、先輩やOB・OG、顧問・監督・コーチといった優位な地位にある者が、その地位 や権限を利用するもしくは逸脱して、後輩や団体加盟学生の生活環境や意欲を著しく阻害するような不適切な言動や指導などを行うことをいいます。なお、それ が意識的であるか否かは問わないことに注意して下さい。

ただし、厳しい指導が学生の技能向上や精神面での強化にとって有効な場合もあるでしょう。ですから、パワー・ハラスメントの判断は時に非常に難しくなるこ とは事実です。しかし、指導の名のもとに、感情的な言動や憂さ晴らしの言動を行うことは許されてはなりませんし、教育・訓練の意図から行われたとしても、 それが行き過ぎると相手の人格などを傷つける場合もありうるので、注意が必要です。

■ たとえば次のような言動・行為はパワー・ハラスメントになります

  • ・クラブ活動やサークル・同好会活動において、上級生が下級生に対して常軌を逸したことをさせる(街角における大声でのエール強要や女子学生勧誘強要、一気飲みの強要等)。
  • ・無謀な計画や反社会的活動の強要。
  • ・教員、OB・OG等の先輩、上級生という地位を活用したマルチ商法や宗教等への勧誘・強要。
  • ・活動の名目で、精神的苦痛を与えるほどに過度に活動へ拘束する。

なお、未成年者への飲酒強要は、犯罪行為となりますので、注意して下さい。

■ パワー・ハラスメントを起こさないために

上の地位に立つものは、自分がかつて置かれていた立場を振り返って行動することが肝要です。「過去から行われてきた慣習だから」「学生だから許される」といった不合理な考えは捨て、皆が快適に過ごせる活動を心がけることが重要です。

マタニティ・ハラスメント、モラル・ハラスメント、性的指向や性自認についてのパワハラとセクハラ、その他のハラスメント

マタニティ・ハラスメントとは、妊娠、出産、育児等に関する否定的な言動または妊娠、出産、育児休業等の制度の利用に関する言動により、修学環境、教育研究環境または学生生活環境を害することをいいます。
モラル・ハラスメントとは、言葉や態度などによって巧妙に人の心を傷つける精神的な暴力のことをいいます。これは、上下関係にある場合のみならず、対等であるべき友人の間柄でも起こり得ます。また、教員や指導者の立場にある者が被害者となる場合もあります。
性的指向(恋愛・性愛がいずれの性別を対象とするか)や性自認(性別に関する自己認識)について、侮辱的な言動をしたり、了解を得ずに暴露することはパワー・ハラスメントになります。
また、被害を受ける者の性的指向・性自認に関わらず、性的な言動はセクシャル・ハラスメントになります。
以上に挙げた以外にも、相手の人権を侵害して、精神的苦痛を与えたり、不快な思いをさせたりした場合、その行為はハラスメントにあたる場合があります。

■ たとえば次のような言動・行為はハラスメントになります

  • ・妊娠・出産、育児・介護に関する制度や措置の利用を阻害すること
  • ・同僚や上司、部下の信用を失わせるようなことを言う、または噂を流すこと
  • ・年齢、出身、身体的特徴、趣味嗜好、国籍などをからかう行為
  • ・馬鹿にしたように見る、ため息をつくなど、軽蔑的な態度をとること

 

苦情・悩みに対する相談窓口

■ 被害者になったら・被害を知ったら

相手に自分が嫌だと思っていることを伝えることが一つの解決方法です。しかし、それには勇気が必要かもしれません。そうした場合は、ひとりで悩まないで相談窓口に行きましょう。知らない人に話すのが嫌なら、友達や家族、先生にでも話してみてください。その人達から相談窓口に話してもらうこともできます。
被害を見たり、知ったりした人も傍観者にならないで相談窓口に行きましょう。ハラスメントの救済を求めたことによって不当な取扱いを受けることはありません。相談窓口では、あなたのプライバシーは最大限尊重されます。

相談窓口の案内

甲南大学における苦情や悩みの相談窓口は、以下の通りです。所属する学部や研究科の教職員等を通じて相談して頂いても構いません。また、学外における相談窓口も利用可能です。


【1】 学生生活支援センター iCommons 2階

TEL 078-435-2321
FAX 078-435-2552
E-mail sas@adm.konan-u.ac.jp

【2】 キャンパス・ハラスメント内部通報にかかる外部相談窓口

連絡先はMyKONANに掲載しています。掲示板で、キーワード「ハラスメント」で検索してください。

【3】 学外における相談窓口

大阪弁護士会

【セクシュアル・ハラスメント無料電話相談】
セクシュアル・ハラスメント電話相談は、大学のほかに家庭や社会における女性に対する性的いやがらせおよび性的虐待に関する相談を扱うもので、相談時間には4名の弁護士が待機しています。

TEL 06-6364-6251
第2木曜日 午前11:30~午後1:30

男女共同参画センター(あすてっぷKOBE)

【女性のための相談室】
女性のさまざまな悩みに女性の相談員が対応。電話予約不要。
一般相談の相談専門電話

TEL 078-361-8361
毎週火~土曜日 (ただし年末年始・祝日は除く) 午前10:00~12:00、午後1:00~3:00
TEL 078-361-6009
毎週火曜日、木曜日 (ただし年末年始・祝日は除く) 午後4:00~7:00

ひょうご性被害ケアセンター「よりそい」

TEL 078-367-7874
月・火・水・木・金(土・日、祝日、12/29~1/3を除く)午前9:00~午後5:00

障害を理由とする差別に関する相談窓口

TEL 078-322-0310
平日(午前8:45~12:00、午後13:00~17:30)