
9月10日付けの毎日新聞(朝刊)のFメールのコーナーに、上村くにこ名誉教授(想像文化研究組織理事長)が、「私だけの葬式」と題して寄稿されています。
昨年6月、日本にいた上村教授に、イギリスからご主人の訃報の電話がかかってきます。
ご本人の遺志により、既に遺体は献体に。葬式もせず、落ち着いたら「WAKE」をしましょうといわれ、混乱の中で、看取り士会の代表理事・柴田久美子さんから、「あなただけのお葬式をしたらいいのよ」とすすめられます。
「一番楽しかった場所はどこ?」と心の中で夫に尋ね、浮かんだのは特別な場所ではなく、何度も行った近所の散歩道や里山。
かつて一緒に歩いた道を連日一人で歩きまわり、1年以上たった今でも「沈黙の道行き」は続いているといいます。
今年は二人がかつて暮らしたフランスで「WAKE(偲ぶ会」をすることになったと結ばれています。