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2020/04/02
新型コロナウイルス

本学における新型コロナウイルス感染症への対応について

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甲南大学生各位

保護者各位

甲南学園新型感染症対策本部

 

新型コロナウイルス感染症は全世界的に感染拡大が続き、首都圏のみならず京阪神地域の都市部においても爆発的に感染者が急増していることへの危機感が高まっています。政府の専門家会議は、いわゆる“3密(密閉空間・密集場所・密接場面)”を回避するよう呼びかけています。また関西圏の2府6県などで構成する関西広域連合からは、不要不急の外出や会合の自粛に加え、夜から早朝に営業する接客を伴う飲食店、カラオケなどの利用自粛が求められました。特に若者には、活動が活発で感染リスクの高い場所に集まりやすく、気付かずに感染を広げる恐れがあるとして、慎重な行動を要請しています。感染症の拡大は今後予測が大きく変わることも考えられ、最新の情報を入手し判断することが求められています。

 

■本学における新型コロナウイルス感染症への対応

かかる事態に迅速に対応するため、本学はこれまで新型感染症対策本部の設置により意思決定を一元化し、学生の皆さんが安心して学びを続けられるよう、さまざまな施策を実施しています。学生一人ひとりに対し、学生専用のポータルサイト「MyKONAN」や電子メール、ホームページを通じて、政府・自治体などが発信する最新の情報を提供し、適切な行動をとることによって学生自らに感染拡大の防止を促す呼びかけを続けています。一例を挙げますと、感染の予防に関するお知らせは6報を、海外渡航に関するものは3月末までで14報を重ねています。特に海外留学・渡航中の学生に対する情報提供を心がけており、メールやビデオ面談を実施するのみならず、保護者の方々に対しても手紙によって逐一現状を伝えるなど、少しでも不安を和らげ安心して帰国できるよう全力を挙げています。

 

■新学期からの授業について

大学の授業開講日はすでに4月20日(月)に延期することを決定しましたが、さらなる情勢の変化に備えたスケジュールを現在も検討しています。30名を超える学生が受講する講義は、インターネットを利用するオンライン授業により実施することとなりました。オンライン授業の方法についても、学生の皆さんにとって受け入れやすいものとなるよう、教員同士が議論を重ねております。30名以下の講義についても、窓の開放による教室換気の徹底、次亜塩素酸水製造装置の導入による机・椅子への消毒実施、座席配置の見直しによる距離の確保、マスク着用やハンカチの携帯などによる咳エチケット対策により“3密”を回避することで、学生の皆さんが安心して来学し、学習に取り組めるよう環境の整備を進めています。皆さんをキャンパスにお迎えするその日まで、本学は教育と設備の両面において万全の態勢で受け入れの準備を進めています。

 

■クラブ・サークル活動自粛のお願い

このように本学は、感染拡大の防止と、安全・安心な教育の提供を最大の課題として、授業の再開にむけて全力で当たっております。このため、なかにはクラブ・サークルの活動を控えるなど、皆さんに不自由をお願いすることもありますが、学生活動への影響は極力抑えたいと考えておりますので、どうかご理解ください。

 

■学生への情報発信について

特に新入生の皆さんにとっては、新しい生活を始めるにあたり、履修の手続きや学習の方法について考えることも多いと思います。本学で学ぶにあたっての必要な情報は、引き続きポータルサイト「MyKONAN」やホームページを通じてお知らせします。新学期早々に一人で判断し取り組まなくてはならないことが多く、戸惑いを感じておられるかもしれませんが、本学の教職員はたとえ開講していなくても、皆さんに寄り添ってまいりますので、疑問や悩みがありましたら、いつでもご連絡ください。甲南大学の教職員は、学生の皆さんの「学び」を全力でサポートします。

 

■今できる「学び」とは

長期にわたり自宅待機を余儀なくされている間にも、新型コロナウイルス感染症に関する情報は刻一刻と変化しています。自宅でオンライン授業を受ける合間に、新聞やテレビなど報道機関が発するニュースやSNSから流れてくる情報に、これまで以上に気を配って接してください。一つの事実に対し多くの人が様々な切り口で語ることから、社会の多様性を改めて意識することでしょう。また海外のマスコミの論調は日本のそれと大きく異なることも、発見の一つとなるでしょう。情報が錯綜するなか、感度を増してそれを正しく収集し、比較することで情報リテラシーを高めることが、学生らしい「学び」の姿勢であると思います。皆さんは、この厳しい2020年度のはじまりを、甲南大学生としての自覚をもち、何に気づき何をなすべきかを考え、適切な行動をとるように心がけてください。

 

以上

 

<4/4>「兵庫県が感染拡大警戒地域である」と誤解される表現を改めるため、一部文言を修正しております。

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