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2020/06/09
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【朝日新聞:6/9】 コロナ禍の「自粛警察」に対する田野大輔教授(文)のコメントが掲載

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新型コロナウイルス感染の拡大に伴い現れた「自粛警察」に関する文学部社会学科 田野大輔教授のコメントが、2020年6月9日付朝日新聞朝刊に掲載されました。

 

緊急事態宣言の発令に伴い出された「自粛」要請に対し、従っていないように見える人を糾弾する「自粛警察」と呼ばれる人たちが現れました。田野教授は、政府という大きな権威に従うことで自らも小さな権力者となり、権威の後ろ盾のもと異端者に正義の鉄槌を下すことによって、「自粛警察」は普段抑制している攻撃衝動を発散していた、と説明したうえで、こういった「自警団」的な行動は、ファシズムの根本的な特徴を体現していると述べています。

 

そして、最初はふざけているつもりでも、いつの間に本気になり暴走してしまうところが集団の力の怖いところだ、と説き、「コロナ禍」の今、集団の力の怖さを知るためにもファシズムのような否定的な価値の魅力を「ワクチン」として学ぶ重要性が高まっているとコメントしています。

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