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2020/10/06
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「共通基礎演習」の取り組みと工夫

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導入教育である「共通基礎演習」は、甲南大学に入学した学生が、大学での学びに必要なアカデミックスキルや甲南大学の歴史・制度についての知識を獲得し、異なる学部の学生同士でのディスカッション・グループワークを通じて、大学生活や社会に必要な協働活動のスキルを身につけることを目的としています。

 

例年、前期後期計800名を超える学生が、アカデミックスキルや大学の歴史・制度に関して一斉講義形式で学んだ後、複数の教室に分かれ、2~3名の教員とラーニングアシスタント(LA)によるチームティーチングによりグループでの協働活動を行います。2020年度前期は、すべての授業回をオンラインで開講するとともに、共通基礎演習の目的をさらに高いレベルで習得する授業を実現するため、授業デザインの再構成を行いました。

 

まず、第1回から第6回までの一斉講義部分をオンデマンド動画配信パートとし、各回に10分~20分程度の動画コンテンツと課題を用意しました。さらに、ノートテイキングやアカデミックライティングなど、オンライン授業によりニーズが高まることが想定されるスキルを例年よりも充実させることで、より汎用性の高い内容にしました。

 

また、入学後登校の機会を持てず孤立する学生の不安を解消する目的で、オンデマンド授業実施期間中に、授業時間帯にビデオ会議システムZoomを用いたオンラインオフィスアワーを設置し、昨年までの受講経験者の協力のもと、授業内容の相談だけでなく、受講生同士や教員、先輩の交流の場を設けるなど、授業外での意見交換の場づくりを行いました。

 

さらに、第7回以降は受講生を3グループに分け、教員2~3名でZoomのブレイクアウトルームを活用したリアルタイム遠隔授業を実施しました。具体的には、自分自身や他者への理解を深めるオンライングループワークを通じた協働経験を得た上で、発展演習として固定のグループによるプロジェクトを実施し、企画書の作成、パワーポイントを用いたクラス発表会を実施しました。

 

当初はオンライン上で十分にグループワークやプレゼンテーション作成の学習体験が提供できるかどうか、担当教員間でもさまざまな懸念がありましたが、毎週担当者会議を開催し、共通のティーチングガイドとスライド資料を作成することで対応しました。さらに学生が授業中、操作につまずきそうな箇所については解説動画を作成することで、各教員が授業指導に集中できるような体制を構築し、円滑なチームティーチングにつなげました。

 

オンライン上のグループ活動は、教員が俯瞰的に全チームを観察することが困難であったため、個別のサポートに課題が残る場面もありました。しかし、上述のオフィスアワーや学内LMSのQ&A機能、授業中のチャット機能を活用することにより、個別の問題にも複数の教員が即時に対応することができました。

 

他方、オンライン上でのグループワークでは、学生からの質問に対して、画面共有機能を活用することで、対面授業に比べて円滑に行うことができるといった利点もあり、教員にとっても収穫の多い学期となりました。

オンデマンド授業の画面

(共通教育センター)

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