甲南大学長　中井伊都子

甲南大学生のみなさん

後期が始まって2か月近くが過ぎようとしています。
新型コロナウイルス感染症の拡大が続くなか、学生のみなさんには、マスクの着用、手洗い・消毒、「３つの密」（密閉・密集・密接）の徹底的な回避を確実に守っていただき、後期開講クラスの約75％を対面で実施することができています。みなさんのはじけるような笑顔が見られるキャンパスを取り戻せたことに、改めて感謝しています。

こうなってくると、もっと多くの学生が語り合い、もっとたくさんの笑い声が響くキャンパスを、と対面授業を増やしていきたいところですが、現実はなかなかそれを許してくれそうもありません。2021年度、少なくとも前期においては今期の感染状況が続くことを前提として授業の実施方針を立てざるを得ないと考えています。

そこで、2021年度も、感染症対策をとりながら原則として対面授業を実施し、その規模や特性によって「3つの密」を避ける対策が難しい授業については、Webを活用した形態で行う方針とします。詳細は改めてお知らせしますが、大学としてみなさんが安心して学び、安全に活動できるキャンパスをしっかりと守っていく責務を果たすための判断であることをどうかご理解ください。

残念ながら、現在新型コロナウイルス感染症の罹患者数は拡大の一途をたどっています。国または自治体から、緊急事態宣言や府県をまたぐ移動制限など、活動を制限する方針が示された場合は、現在実施している対面授業はWebを活用した授業に切り換えます。また万が一、キャンパス内でクラスターが発生した場合は、保健所の指示に従いながら、授業を継続できるよう努めたいと考えています。このような事情で授業実施形態等に変更が生じた場合は、直ちにMyKONANを通じて対応をお知らせします。

後期も後半に入ります。Webを活用した授業に慣れた場合でも、できるだけ時間割通りの曜日・時限で受講し、学習習慣や生活時間が乱れないように心がけて下さい。また人数や酒類の提供の有無にかかわらず、懇親会や長時間の飲食の場には参加しないこと、夜間に繁華街へ出歩く行動は慎むことなど、自分と自分の大切な人を守るために、うつらない・うつさない努力を引き続きお願いします。みんなで力を合わせて大切なキャンパスライフを守っていきましょう。