2021年12月3日、「司法福祉論」の講義において、神戸保護観察所の鍛治野圭祐保護観察官より「更生保護と保護観察官」と題して講義が行われました。
保護観察とは、犯罪者や非行少年が社会の中で自律的な生活を営みながら社会復帰を図ることを支援する制度で、保護観察官とボランティアである保護司によって担われています。このような支援を受けて、犯罪者や非行少年が社会生活に定着することができれば、その成果は再犯・再非行の克服につながり、安心・安全な社会を具現することになるでしょう。
鍛治野観察官からは、保護観察の方法、犯罪被害者支援、社会を明るくする運動など犯罪者や非行少年の社会復帰を支援する多岐にわたる実務について、わかりやすく説明いただきました。規範的解決にとどまらず、より実質的な問題解決ための具体的実践(司法福祉)の現場でのお話は、学生たちにとって興味深い学習機会になりました。
甲南大学法学部教授 前田忠弘