理工学部生物学科・統合ニューロバイオロジー研究所の日下部岳広教授と筑波大学下田臨海実験センターの堀江健生助教、堀江良子研究員、笹倉靖徳教授、米国プリンストン大学のMichael Levine教授らの共同研究グループは、脊椎動物に進化的に近いホヤを用いて遺伝子調節タンパク質のはたらきを操作することにより、2種類の感覚神経の性質をあわせもつ新しい性質の感覚神経細胞を作り出すことに成功しました。本研究成果は、2022年1月18日に米国科学アカデミー紀要(PNAS)オンライン版で公開されました。本研究は、さまざまな性質の神経細胞が作られるしくみの解明や、人工的に細胞を分化させる技術の開発につながることが期待されます。
*米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)は、米国科学アカデミーが発行する1914年創刊の総合学術雑誌。略称PNAS。物理学や生物学から、数学、社会科学まで幅広い分野の論文が掲載され、引用されることが多く影響力のある科学雑誌の一つ。
【参考サイト】
〇米国科学アカデミー紀要(掲載論文)>>>
〇研究内容の詳しい紹介(プレスリリース)>>>
〇日下部研究室ホームページ>>>
〇甲南大学統合ニューロバイオロジー研究所>>>