2022年9月15日

各位

学長　中井 伊都子

「グローバル教養学位プログラム“STAGE”」の開設（設置構想中）について

　甲南大学は、創立者 平生釟三郎が掲げた「人物教育の率先」を建学の理念とし「世界に通用する人物」を育成するためグローバル教育に力を入れてきました。
　本学のグローバル教育の歴史は古く、1976（昭和51）年の「甲南・イリノイセンター」開設にさかのぼります。同センターは、現在の「国際交流センター」となり、外国語教育及び国際言語文化教育を担う機関として1994（平成6）年に開設された「国際言語文化センター」とともに甲南大学のグローバル教育を推進してきました。
　2015（平成27）年からは、国際社会で求められる「グローバル人材」の素養の涵養を目的に、学部を問わず、すべての学生を対象にグローバル教育を提供する「融合型グローバル教育の推進」を掲げ、海外大学との国際交流協定・留学プログラムの開発や国際交流の拠点・グローバルゾーン“Porte（ポルト）”の新設などを行ってきました。新型コロナウイルス感染症の影響下においても、オンライン留学や新たな制度整備を設け、世界とつながり学びたいという学生の意欲を後押ししています。
　また、全学的なグローバル教育推進の一環として、学生の「よりグローバルに学びたい」という意欲に応えるため、EBA総合コースやマネジメント創造学部特別留学コースのような少人数の特別なグローバル教育プログラムを生み出してきました。
　これらのグローバル教育の伝統と実績を生かし、さらに新たな革新による魅力あるグローバル教育を展開するため、１学年25名を対象とした「グローバル教養学位プログラム」、英語名称STAGE（Special Track for Accelerated Global Education)を2024年4月に設置します（設置構想中）。

　「グローバル教養学位プログラム“STAGE”」は、予測困難といわれる時代において、グローカル人材として世界基準で考え、社会の第一線で活躍する人物を育成するためのグローバル教育プログラムです。
　“STAGE”では、「複数言語圏へのダブル留学」を卒業要件のひとつとするとともに、「複数言語の運用力強化」、「社会科学（経済・法・政治・経営）」、「グローカル実践PBL」、「データサイエンス・AI等」を幅広く組み合わせて学び、OECD（経済協力開発機構）が定める“GLOBAL COMPETENCE(他者と共存しながらコミュニケーションを図り、行動していく力)”を身につけることができます。

　甲南大学の新たなグローバル教育“STAGE”に是非ご期待ください。

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