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2022/11/24
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『甲南の教員が解説するNobel Prize 2022医学・生理学賞』を開催しました

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 甲南大学理工学部では、理工学部所属の教員がノーベル賞受賞テーマを解説する『甲南の教員が解説するNobel Prize 』を開催しています。「ランチをしながら最新の科学の話題に親しみを持ってもらう」をコンセプトに「SaLaCoランチョンセミナー」として開催していましたが、新型コロナウィルス感染症による状況等を鑑み、「対面/オンライン」を併用し、11月16日(水)に『甲南の教員が解説するNobel Prize 2022 ノーベル生理学・医学賞』を開催しました。

 

 11月16日に行われたノーベル医学・生理賞のセミナーでは、理工学部生物学科の日下部岳広 教授より、絶滅した人類の遺伝情報を解析する技術を確立し、人類の進化に関する研究で大きく貢献したスバンテ・ペーボ博士の功績を解説いただきました。
 本解説では、ネアンデルタール人の骨に残っていた遺伝情報を調べて、現代の人類であるホモ・サピエンスと比較し、ホモ・サピエンスはネアンデルタール人の遺伝情報の一部を受け継いでいることを突き止め、ホモ・サピエンスとネアンデルタール人との交雑していた可能性を明らかにしました。さらに、絶滅した人類の遺伝情報は、標高の高い土地での生存の適応力があったり、ウィルスに対する自然免疫の反応に影響するなど、我々の身体の仕組みをより理解するのにつながっています。
 また、スバンテ・ペーボ博士は、今日の脅威となっている新型コロナウィルスについても研究成果をあげており、ネアンデルタール人から受け継がれた遺伝子が、重症化リスクにも関わっていることも報告されています。
 更には、絶滅した別の系統の人類「デニソワ人」を発見するなど、人類の進化の過程を理解する上で大きな貢献を果たされました。
 日下部教授からは、ノーベル賞受賞内容を分かりやすく解説いただく中で、実は親子2代にわたってのノーベル賞受賞(1982年に父親が受賞)であった逸話や生物学での有名な言葉、’’Nothing in biology makes sense except in the light of evolution’’ に触れられ、「進化とは何か」その意味を正に伝えていただきました。
「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」
人類や生物の進化の答えを追い求めることが大きな魅力ですね。
 理工学部では、今後も『甲南の教員が解説するNobel Prize 』を開催してまいります。

 

サイエンスラーニングコモンズ企画運営委員会

 

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