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2022/12/01
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【スポ健リレーコラム】[第17回]冬は腎を労わりましょう

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 東洋医学では、季節ごとに、その季節の気候の影響を受けやすい臓器があると考えます。春は肝、夏は心、夏の土用(季節の変わり目)は脾、秋は肺、冬は腎、と。

 冬に影響を受けやすいのは腎です。腎は冷えに弱い臓器です。冬の寒気は腎、そして腎と表裏関係にある膀胱、つまり、泌尿器系を傷つけやすいのです。この時期の体調不良は、泌尿器系の症状として表れやすいです。おしっこの回数が増えたり、逆に出にくくなったり、腎臓のある腰の痛みや張りが出たりします。腎・膀胱が弱っているときは、耳にも不調が出やすいです。

 冬にお勧めのセルフケアは、まず、体を冷やさないこと。首、手首、足首を冷やさないよう、ネックウォーマーやレッグウォーマーなどを活用しましょう。また、温かい飲み物をしっかりとってください。白湯(一度沸騰させて、不純物を取ったお湯)がおすすめです。夏の時期ほど水分を摂取していないのではありませんか?こまめに、水分を摂取してください。水分をとることで血液もサラサラになります。血液をこしとって尿を作り、体外に排出するという腎の働きを助けてあげましょう。

 食べ物としては、色の黒いものがおすすめです。黒米、黒豆、黒ゴマ、黒きくらげ、昆布などの海藻、しいたけ、蕎麦などがその例です。そのほか、体を温める食材としては、鶏肉・ぶり・しゃけ・生姜・にんにく・唐辛子・シナモン・黒糖・もち米・にんじん・かぼちゃ・にら・玉ねぎ・ねぎ・ごぼうなどがあげられます。冬においしくなる、根菜類、ネギをとりましょう。

 

スポーツ・健康科学教育研究センター/全学共通教育センター 水澤 克子

 

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