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2022/12/14
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三原舞依さん(経営学専攻修士課程1年次)のフィギュアスケートグランプリファイナル優勝を祝して  ~学長メッセージ~

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 本学大学院の社会科学研究科経営学専攻に在籍している三原舞依さんが、イタリア・トリノで開催されたフィギュアスケートのグランプリファイナルにおいて、表現力豊かで情熱的な滑りにより初出場初優勝を果たしました。女子唯一のグランプリシリーズ2連勝でファイナルに臨んだ三原さんは、重圧をはねのけ、滑ることができる幸せに満ちた演技を見せてくれました。この快挙を心から祝福し、みなさんとともに喜びを分かち合いたいと思います。

 

 三原さんのここまでの道のりは決して順風満帆だったわけではありません。体調の面もあり、2019年―2020年のシーズンでは全く滑ることができない苦しさを経験しました。後に、三原さん自身が「どん底だった」と振り返るその間にも何度か言葉を交わす機会がありましたが、心の痛みを微塵も感じさせない、こぼれるような笑顔で、コロナ対策に追われる私たちを気遣ってくれたことに、三原さんが持つしなやかな強さを感じていました。

 

 その後、三原さんは、悲しみや苦しみを乗り越え、今年1月下旬には四大陸選手権に出場。ショート、フリー、合計ともに自己ベストをマークして優勝し、そこから今回のグランプリファイナル優勝に至る快進撃を開始します。どんな状況にあっても、目標を見失わず、ぶれない心の強さをバネに苦しい練習を重ねて世界トップの舞台で頂点をつかんだ三原さんのことを、海外フィギュアスケート専門メディアは「ハートのチャンピオン」と称えました。実に、三原さんにふさわしい賛辞です。

 

 甲南大学の学生と教職員が、自己の成長と飛躍を図るために日々参照すべき行動指針であるKONAN U. WAYの一つに、甲南学園の創立者平生釟三郎の言葉「正志く、強く、朗らかに」があります。甲南人としてまさにこの言葉を体現して夢を追い続ける三原舞依さんの活躍を、みなさんと共に祝福し、喜びを共有し、そしてより一層の飛躍を願って、これからも応援してまいります。

 

 

2022年12月14日

甲南大学長 中井伊都子

©日刊スポーツ

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