
理工学部物理学科の田中孝明准教授が共同研究者として、その成果に貢献した研究内容が国際学術誌「The Astrophysical Journal」にオンライン掲載されました
今回の研究成果は、今年で爆発から450周年を迎える「ティコの超新星残骸」をチャンドラX線天文衛星で観測した結果、わずか数年で急速に増光・加熱する特異な構造を発見したものです。
超新星爆発で生じた爆風(衝撃波)は、宇宙空間を膨張しながら周囲の星間ガスを加熱していきます。しかしながら、加熱の様子をリアルタイムで捉えることは難しく、銀河系内で直接の観測例はこれまでありませんでした。本研究チームは、ティコの超新星残骸が膨張する年単位の「動画」を解析することで、星間ガスが加熱されていく決定的瞬間を世界で初めて捉えることに成功しました。今回の研究により、星間ガスの温度が数年のうちに1000万度近くまで急上昇し、X線を放出して明るく輝いていく様子が明らかになりました。
ぜひ以下より研究成果の詳細をご覧ください。
〇ティコの超新星残骸で増光する構造を発見 -加熱過程をリアルタイムで捉える- >>>
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