太田茜 特任研究講師の「動物の温度適応の分子神経機構」の研究業績が、日本神経 科学学会奨励賞の受賞対象となりました。本賞は、顕著な研究業績を有するとともに、将来神経科学分野で活躍することが期待される研究者を奨励する賞です。
授賞式は8月2日に日本神経科学学会 第46回 仙台大会の中で行われます。この学会には、一緒に研究を行っている生物学科4年生と大学院生の9名も発表参加予定です。
歴代受賞者の中で関西私大からの受賞は3人目でした(内、甲南大生物学科から2名)。
「環境温度の変化は、生命活動の維持や繁殖に重大な影響をもたらします。」「私たちが研究している体長約1mmの線虫Caenorhabditis elegansを含めて、季節や毎日変動する温度に適切に応答しています。」「毎年3-5人くらいの4回生を迎えながら、大学院生となった先輩学生とともに、様々な実験をしてきました。」「そして最近、数時間で新たな温度になれるための神経回路と、その神経回路が腸の脂肪量を調節することで低温に強くなったり弱くなったりすることがわかってきました。」「低温耐性を始める前も、始めてからも、思ったように実験が進まないことがほとんどでしたが、研究をすすめたいというメンバーひとりひとりに向き合うことで、研究を楽しく続けられました。そして、この度の受賞はこれまで研究室で一緒に実験をしてきた研究室メンバーの皆さんのおかげです。」
日本神経科学学会HPの太田茜 特任研究講師の受賞寄稿文(下記url)より抜粋引用。
https://www.jnss.org/etc?id=2023ota